インフルエンサーのハルさんがまた面白い画像を紹介していました。なかなか興味深いデータだったのでウェブログとして。
tweetはこちら。
📊「直近10年は歴史的な上昇相場で、かなり恵まれていた。これを普通だと思わない方がいい」
最近こんな投稿を何度か見て、私自身もなんとなくそう思っていました。
では実際、どれくらい異常だったのか。… pic.twitter.com/6u11VdFybi
— ハル☀️@米国ETF・オルカン・米国株投資🇺🇸 (@haru_tachibana8) September 5, 2026
長文記事なので、内容なども含め一緒に見ていきましょう。
今のS&P500は歴史的に異常なのか?→恵まれた10年であることは事実
直近10年は歴史的な上昇相場で、かなり恵まれていた。これを普通だと思わない方がいい?
本記事では3パターン見ていきます。
まずはハルさんの最初の疑問。
①直近10年の上昇が強過ぎたので低迷もありえる?という懸念。
次に、②S&P500はドル連動なので円建てでみると変わるのでは?という疑問。
最後に③長期に渡って良好なリターンを出しているS&P500だがリスクフリー金利を差し引いた株式そのものの超過リターンも見ないといけないのでは?という意見。(これはハルさんではなくケイさんのtweet。)
普段、ボケーっと指数の長期推移をみてS&P500つえーーー、くらいしか考えてない管理人からすると、皆さん凄いなぁ、と。
何だかんだで株クラは知識や発見の宝箱です。
まずは①直近10年の上昇が強過ぎたので低迷もありえる?を書いていたハルさんの長文tweetと、その分析画像を見ていきましょう。
直近10年がかなり恵まれた相場だったのは間違いない一方で、「約100年の歴史でも突出した異常な10年間だった」というほどではない
まずは結論画像から。
1928〜2025年、約100年分のS&P500(配当込み)を使って、10年ごとの年率リターンを1年ずつずらしたモノ。(こういったのをすぐ出せるの凄い。)

出典:https://x.com/haru_tachibana8/status/2096164204659237324
1928年から2025年のうち10年ローリングなのでサンプル数は89個。
うち直近10年である2016~2025年はというと歴代25位でした。
たしかに強いリターンでしたが、過去にはもっと強気相場もあって、良い相場ではあったけど、まあまあ良かった、くらいなのかも知れません。
以下、長文tweetを引用。
📊「直近10年は歴史的な上昇相場で、かなり恵まれていた。これを普通だと思わない方がいい」
最近こんな投稿を何度か見て、私自身もなんとなくそう思っていました。
では実際、どれくらい異常だったのか。
1928〜2025年、約100年分のS&P500(配当込み)を使って、10年ごとの年率リターンを1年ずつずらして調べてみました。
直近10年(2016〜2025年)の年率リターンは14.7%。
かなり高い数字ですが、1928年以降の10年ローリング89期間の中では「25位」でした。
ちなみに歴代1位の1949〜1958年は年率20.1%。1989〜1998年も19.1%あります。
なので、直近10年がかなり恵まれた相場だったのは間違いない一方で、「約100年の歴史でも突出した異常な10年間だった」というほどではない。
むしろ調べてみて意外だったのは、年率15〜20%近い10年間が、過去には思っていた以上に何度もあったこと。
約100年のデータで見ると、直近10年は「歴史的に異常な上昇」だったわけでもなく、同程度かそれ以上の10年間は過去に何度もありました。
そう考えると、直近10年のような相場が今後また起きても、歴史的にはそれほど不思議ではないですね。
出典:https://x.com/haru_tachibana8/status/2096164204659237324
短期では驚くほどに値動きしますし、暴落に怯えたり、調整が来ると長期で低迷するんじゃないか、と不安になりますが、まぁ10年単位で保有してたら何だかんだで右肩上がりなのがS&P500でした。
古典的投資本でも書かれているように、投資していることを忘れて積立投資を長く続けることこそ大切。
さて、これはドル建てで見たものなので、為替(日本円)で見ると数字が変わります。
そんな質問もあったようで、ハルさんが早速調べていました。(優秀過ぎるww)
円建てで見ても年率15%以上の10年間は思っていたより何度も起きている
こちらも結論画像から。

1ドル360円固定レート期間を除くのでサンプル数は減りますが、それでも2016年から2025年の10年は歴代6位でした。
まぁ、上位っちゃ上位なんですが、過去の期間を見ていると円建てで年間15%を超えてるのは、そう珍しいことでも無い、というのも分かります。
ただ、2010年以降のものが4つ入っているので、何だかんだで2012年以降は円安が大きく助けてくれた期間だったというのも覚えておくと良いのかも。(たぶん管理人のリターンのかなり大きな部分が円安効果。)
以下、ハルさんの長文tweetを引用。
先ほどS&P500の「10年ローリングリターン」をドル建てで投稿したところ、「円建てだとどうなる?」という質問をいただいたので、円建てでも計算してみました。
ただし、円建てで長期比較する場合、戦前まで遡ると為替の取り扱いがかなり難しい。さらに戦後もしばらくは1ドル=360円の固定相場だったため期間をどうするかというのもあるのですが、今回は戦後・固定相場が開始された1949年以降に限定して計算してみました。
S&P500(配当込み)を円換算し、1949〜1958年、1950〜1959年……2016〜2025年と10年ずつ区切って、1年ごとにずらして比較。
その結果、直近10年(2016〜2025年)は年率約17.8%。
1949年以降の68期間中「6位」でした。
ドル建てでは89期間中「25位」だったので、日本の投資家から見た直近10年は、やはりかなり恵まれていたと言えそうです。株高だけでなく、この10年の円安も大きく効いていたということです。
ただ、結果を見ると、年率15%以上だった10年間は68期間中16回もありました。
つまり、16 / 68 ≒ 23.5%で、ざっくり言えば、4回に1回弱は「10年間の年率リターンが15%以上」ということになります。
直近10年はかなり強かったのは確かですが、円建てで見ても「歴史的に二度と起こりそうにない異常値」というほどではない。
むしろ約80年のデータを見ると、年率15%以上の10年間は思っていたより何度も起きていることが分かります。
出典:https://x.com/haru_tachibana8/status/2096234101233848672
つまり、16 / 68 ≒ 23.5%で、ざっくり言えば、4回に1回弱は「10年間の年率リターンが15%以上」ということになります。
4回に1回が年15%以上というのはヤバいですね。
出来れば下位10位も見たいところ。
そこそこ大きいマイナスとかありそうな予感。
うちのブログで何度も書いてる豊穣の20年と暗黒の20年を繰り返してるんじゃないでしょうか。(1年ずつずらしていくローリングでなく、単純な10年単位ではありますが。)
※何となくITバブル崩壊からリーマンショックがきて2011年に1ドル80円割れした10年などを入れるとヤバそう。。これはまた調べてみて明日の記事にでもしてみます。
さて、これを見ていたオフ会仲間のケイさんが金利も考慮すると良いんじゃないかな?とtweetしていたので、そちらも見ておきましょう。
金利を考慮するとやはり恵まれた10年だった
ケイさんのtweetはこちら。
ただし金利も考慮(米国10年債利回り無リスク資産の利回りを差し引き)した株式超過リターンだと2016〜2025年 は5位(戦後復興の1950年台が上位4位)となり、やはり恵まれた10年と言えるかな https://t.co/BAlkY0gb2B
— Key(ケイ)@投資大喜利おじさん (@Key_amzn8) September 5, 2026
そうなんですよね。
株式リターンだけなく、時代時代の金利も見る必要があります。
とくにリーマンショック以降は稀に見る低金利が続いていましたし、1980年代は株式の死と言われるほど高金利で10%を超えていた時代も。。(預金で10%増えるということは当然ヤバいインフレもあるので、株式超過リターンを見る必要があります。実際に古典的名著で書かれているのはインフレ調整後のリターンが多いです。)
ケイさんが出してくれた画像。

出典:https://x.com/Key_amzn8/status/2096238012548202716
こちらは円建てでなくドルでのリターンですね。(円建てだと日本の金利を引くと良いのかな。)
こうしてみると1970年代後半~1980年代初頭は金利がとんでもないですね。1980年代の株式リターン自体はかなり強かったものの、高金利だったぶん株式の超過リターンは見た目ほど大きくありません。
というか、1990年代もそこそこ金利高くて、ITバブル崩壊までは金利が高かったのを思い出しました。
ちょっと書籍名を忘れたのですが、米国株でリターンが美味しいのは、上がった金利が下がった時期だ、というのも思い出しました。
たしかに低金利時代にリターン上位が食い込んでいます。
2016年~2025年の10年は歴代5位ということで、何だかんだでアメリカでも日本でも恵まれた10年だったのではないでしょうか。
あと、この恵まれたリターンを得るには10年保有している必要があった、というのも覚えておく必要がありますね。
何だかんだで良い10年と悪い10年を繰り返しつつ、それでも20年、30年に延ばせば、もっと安定した数字になります。
なので、30年積立をして、30年かけて取り崩す、くらいがちょうど良いんじゃないでしょうか。
というワケで今日は今のS&P500は歴史的に異常なのか?→恵まれた10年であることは事実というお話でした。
恵まれた10年でしたが、次の10年がどうなるかはサイコロを振ってみないと分かりません。
あと、私たちにできるのは投資を止めず続けること。
大変な時期もありますが、ともに頑張っていきましょうね。
お読み頂きありがとうございました。
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