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【最悪の10年】円建てS&P500は10年保有でもマイナス31%

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昨日、こんな記事を書きました。

関連記事今のS&P500は歴史的に異常なのか?→恵まれた10年であることは事実

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その中で円建てS&P500の10年ローリングリターンを紹介したのですが、

4回に1回が年15%以上というのはヤバいですね。

出来れば下位10位も見たいところ。

そこそこ大きいマイナスとかありそうな予感。

と書きました。

とくに気になったのが、ITバブル崩壊→リーマンショック→歴史的円高という地獄コンボを食らった2000年代で、何となくこの辺りを切り取って10年間保有していたら結構ヤバい数字になるんじゃないかと思ったので、昨日の予告どおり調べてみました。

結論から書くと、10年間保有しても普通にマイナスになる時代はありました。(白目)

もし良かったらお付き合いくださいw

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円建てS&P500「10年リターン」下位10位を調べてみた

今回も昨日紹介したデータに合わせてS&P500は配当込みのリターンを使い、そこにドル円の為替変動を加えて、最初に円をドルに替える→S&P500を10年間保有→最後に円へ戻すという日本人投資家目線で計算しています。

※計算は課金したChatGPTにやって貰いました。元データとも突き合わせていますが、生成AIでの計算なので細かい端数などはご容赦ください。いやー、こういうデータを簡単に出せるようになったのは凄い時代ですね。。

なお、これは毎月積み立てた場合のシミュレーションではなく、各期間の最初に100万円を一括投資して10年間保有した場合の比較で、税金、信託報酬、売買コストなどは考慮していません。

結果はこちら。

ワースト順位 期間 10年累計 100万円なら
1位 1999~2008年 -31.5% 約68.5万円
2位 1969~1978年 -25.2% 約74.8万円
3位 2002~2011年 -21.7% 約78.3万円
4位 2001~2010年 -18.7% 約81.3万円
5位 2000~2009年 -18.2% 約81.8万円
6位 1968~1977年 -5.1% 約94.9万円
7位 1965~1974年 -4.6% 約95.4万円
8位 1966~1975年 +17.1% 約117.1万円
9位 1970~1979年 +19.0% 約119.0万円
10位 1971~1980年 +28.3% 約128.3万円

こうして見るとワースト7位までは10年間保有しても元本割れしており、悪い時代を引いてしまうと長期投資だから大丈夫と簡単には言えないことが分かります。

あと、黄色マーカーした通り、2000年代が暗黒時代過ぎる。

S&P500の年間リターンを見ると、2000年▲9.03%、2001年▲11.85%、2002年▲21.97%とITバブル崩壊で3年連続マイナスになったうえ、リーマンショックの2008年には▲36.55%を食らっており、これらを配当込みで計算しても悪い10年間を切り取るとかなり厳しい数字になります。

ちなみにワースト2位の1969~1978年は、S&P500自体はドル建てなら10年間累計で約+38%と増えていました。それでも1ドル360円固定時代が終わり、約360円→約194円と▲46%もの円高を食らったことで、円建てでは▲25.2%まで落ちています。為替の影響デカ過ぎぃ。。

※S&P500はAswath Damodaran氏が公開している配当込み年間リターンを使用。為替はFRED掲載の年末為替データを使用し、固定相場期は1ドル360円として計算。

 

最悪は1999~2008年。100万円が約68万円に

一番酷かったのが1999~2008年で、円建て年率リターンは▲3.72%、10年間の累計では▲31.5%となり、最初に100万円を投資して配当まで再投資しながら10年間保有しても約68万5,000円に減っています。

なんという罰ゲームww

今でこそ米国株最強とか言われていますが、マジで管理人が投資を始めたときはオワコン扱いで、米国株を買いたいとか言っているのはシーゲル教授大好きな一部の人だけでした。。

1999年といえばITバブル真っ盛りで、そこから2000年にITバブル崩壊、2001年も下落、2002年にはさらに大きく下落し、ようやく立ち直ってきたと思ったら最後の2008年にリーマンショックで▲36.55%を食らいます。

しかも株だけならまだしも、為替まで1998年末の1ドル約115.6円から2008年末には約90.75円まで円高になっているので、米国株を持っている日本人からすると株安+円高のダブルパンチ。

こらアカン。

昨日の記事で10年単位で保有してたら何だかんだで右肩上がりと書きましたが、何だかんだで右肩下がりになる10年も普通にありました。

訂正します。。

 

予想していた「2002~2011年」もやっぱり地獄だった

そして昨日、

何となくITバブル崩壊からリーマンショックがきて2011年に1ドル80円割れした10年などを入れるとヤバそう。。

と書いたのですが、これもドンピシャで、2002~2011年はワースト3位となる円建て年率-2.41%、10年間累計では▲21.7%となり、最初に投資した100万円は約78万円まで減っています。

ただし、ここが非常に面白くて、同じ2002~2011年でもドル建てS&P500は年率+2.88%、10年間累計では約+33%なので、米国人から見れば少ないながらも株そのものは増えているんですよね。

ところが為替を見ると、2001年末の1ドル約131.8円から2011年末には約77.72円というとんでもない円高になったことで株のプラスを全部吹き飛ばし、結果としてドルでは約33%増えたのに円では約22%減ったという、日本人投資家にはなかなか恐ろしい結果になりました。

これ、円建てで外国株を持つ私たちにはかなり重要なデータではないでしょうか。もちろん未来は誰にも分からないのですが、過去にはこういうことも起きたと知っておくだけでも違うかなと。

逆に今の私たちはかなり円安の恩恵を受けており、2012年以降の円建てS&P500が強かった背景には米国株そのものの上昇だけではなく、株価上昇+円安という追い風がありました。

逆回転すれば株価低迷+円高にもなり得ます。

為替怖い。。

 

10年間マイナスだったのは68期間中7期間

1949~1958年から2016~2025年まで1年ずつずらした68期間を確認すると、円建て年率リターンがマイナスだった10年間は7期間で、ワースト8位になるとすでに10年間累計+17.1%なので、歴史的に見ればS&P500を10年間保有することで高確率で増えていたのは間違いありません。

ただし、当然ながら「10年間持てば絶対大丈夫」ではありません。

しかも、この7期間はバラバラに発生しているのではなく1960~70年代と2000年代前後に固まっており、ローリングリターンなので1999~2008年、2000~2009年、2001~2010年……という具合に9年間分のデータが重複しています。

そのため、7 / 68=約10%だから10年間投資すると10%の確率で損をするという見方をするのは間違いで、どちらかというと悪い時代を引いてしまうと何年にも渡って低リターンの10年間が続く、と考えたほうが近いでしょう。

 

それでも20年まで延ばすと景色が変わる

ちなみにワーストだった1999年スタートをそのまま20年間保有して1999~2018年まで延ばしてみると、円建て年率は約+5.34%となり、最初に投資した100万円は約283万円まで増えていました。

10年地点では68万円まで減っていたものが、さらに10年間保有することで283万円。

長期投資だと景色が変わりますね。

さらに1949~2025年のデータから20年ローリングを作り、1949~1968年から2006~2025年までの58期間を確認すると、最も低かった1959~1978年でも円建て年率は約+3.3%でした。

エリス先生の20年保有すれば株式に元本割れナシは円建てでもある程度あってそうな感じですね。

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少なくとも今回確認した範囲では、税金やコストを考慮しない名目の円建てリターンなら20年間はすべてプラスだったわけで、やっぱり株式投資は時間を味方につけるのが大切なんでしょうね。

ただし当然ながら、これは過去のデータであって未来の20年間も同じ結果になる保証はありません。

バックミラーを見ながら運転しても危ないだけなので、バックミラーは適宜確認しつつ、やはり前を見て(未来を見て)運転が大切。

そんな感じで良いのかなと。

 

今の円建てS&P500が恵まれているのは間違いない

昨日の記事では2016~2025年の円建てS&P500が年率約17.75%で歴代6位だったと紹介しましたが、今日こうして下位側まで見てみると、私たちが過ごした直近10年間がどれだけ恵まれていたのか分かりますね。

年率+17.75%の10年間(豊穣の10年)もあれば年率▲3.72%の10年間(暗黒の10年)もあり、最初に100万円を一括投資して10年間保有すると、単純計算で約510万円になる世界※もあれば約68万円になる世界もある。

※年率17.75%を10年複利で単純計算した場合。

同じS&P500を同じ10年間保有しているにもかかわらず、投資を始めた時代によってここまで結果が違うわけなので、直近10年間だけを見てS&P500なら年率10%以上余裕やろと思ってしまうのは少し危険なのかも知れません。

とはいえ、逆にこれだけ上がったから次の10年は必ず暴落するというのも分からないわけで、良い10年間の次にさらに良い10年間が続いたことも過去にはあります。

未来は誰にも分かりません。

なので管理人としては相場を予想するよりも、生活防衛資金を確保したうえで余裕資金を淡々と長く持つ。

結局これが一番気楽で良いかな、と。

 

というワケで今日は長くなりましたが、円建てS&P500を10年間保有してもマイナス31%になった時代があったというお話でした。

昨日は上位を見てS&P500つえーーーとなりましたが、今日は下位を見て長期投資でも普通に怖いやんけとなりましたw

良いところだけでなく悪いところも両方見ておくくらいがちょうど良いですね。

大変な時期もあるかもですが、ともにコツコツ頑張っていきましょう。

 

お読み頂きありがとうございました。

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関連記事です。

今のS&P500は歴史的に異常なのか?→恵まれた10年であることは事実

豊穣の10年、暗黒の10年。合わせてそこそこ良いリターンが欲しいですねw

 

この記事を書いた人
ななし

1976年生まれ、超就職氷河期世代のインデックス投資家。投資情報を中心とした当サイトの管理をしております。プロフィールは「ななし」で。

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