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比較:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)と楽天VTI投信

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投資の世界でもっともスタンダードな指数にS&P500があります。アメリカを代表する500社の株価に連動するものです。

2018年現在、日本でえらべる投資信託ではeMAXIS Slim米国株式(S&P500)、楽天VTI投信の2商品に絞られます。

どちらかで悩んでいる人は多いと思います。私もここ数ヶ月ずっと悩んでいます。

記事内容は上記2つの投資信託のどちらが良いのかを悩んでいる私なりのの考えと結論です。以前はS&P500指数への投資となると海外ETFくらいしか真っ当なものはありませんでした。なので、かなり悩んだのです。

ここにきて長期積立が出来る低コストな投資信託がやっと出てきました。同様に悩んでいる方の参考になれば幸いです。

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楽天VTI投信とeMAXIS Slim米国株式(S&P500)、一体どちらを選ぶべきなのか

ABテスト

どちらも一年未満の若い投資信託です。インデックス投資歴の長い人は、初年度は見送れという鉄則があります。

とはいうものの、個人のブログですので仮にでも結論を出しておこうと思いました。

私の中で最強の一手はeMAXIS Slim米国株式(S&P500)です。

当ブログの中で、楽天VTI投信をオススメしていました。私の中での、2018年10月時点でという事で参考にして頂けると幸いです。

えいやっで決めた部分もあり、どちらを選んでも致命的な差はないと思います。好みで選んで大丈夫。それくらいの差と思って下さい。

ななし
ななし

正直、どちらかを迷っている時点でかなり将来は勝ち組だと思いますよ。

どちらも優れた投資信託ではありますが、同様に問題を抱えています。それぞれにご説明をします。

指数や商品紹介に関してはいくつか参考記事があります。もし宜しければご参考に。

関連記事eMAXIS Slim米国株式(S&P500)はおすすめ投資信託なのか

関連記事S&P500投信や楽天VTI投信一本で本当に大丈夫なのか?

関連記事S&P500の長期【実質リターン】をPDFで公開します。30年、40年、50年、60年も簡単に見れます

関連記事我が家のつみたてNISAの主役! VTI投信を紹介

まさか一番下の記事を書いた時に、eMAXISシリーズがライバル商品を出してくるとは思いもしませんでした。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の利点と問題点

運用会社は三菱UFJ国際投信です。eMAXIS Slimシリーズを出しており、業界最安コストを出すという恐るべき会社です。

運用についても隠れコストを含んだ実質コストも低く安定しています。

eMAXIS Slim先進国株式(除く日本)を見てみると、かなり低く抑えられています。米国株式にも一定の期待が出来ます。

先進国株式はマザーファンドが大きいですからね。

Slim先進国株式実質コスト

上記画像は三菱UFJ国際投信2018年4月25日運用報告書より一部抜粋。

 

eMAXIS米国株式が有利な部分

  • ほぼ現物株運用である
  • eMAXIS Slimシリーズを見ていると実質コストが安い事が期待できる
  • 運用会社が財閥系と言う安心感

現物株運用というのは安心感があります。こういった新物はETFを半分くらい使っていたりします。

三菱UFJ国際投信の本気度がうかえます。そして、過去の実績を見る分には実質コストも低いと思います。

2019年4月25日の決算書を見る必要があります。

eMAXIS米国株式が不利な部分

  • マザーファンドの規模が不明
  • 三菱UFJ国際投信の償還リスク

マザーファンドがあるようですが、規模が不明です。それなりに大きいとは思いますが、日本では一般的では無かったので。

そこでいうとVTIに目を付けた楽天は凄いですね。

メジャーな商品では無いので償還リスクはやはりあります。ただしeMAXIS Slim米国株式(S&P500)はつみたてNISA採用商品です。

金融庁にケンカを売ってまで償還をするかというと三菱ブランドもあるし個人的には大丈夫かな、と思っています。

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参考:つみたてNISAの投資信託には強力な金融庁フィルターがある

  • 純資産総額が50億円以上であること
  • 信託契約期間が無期限又は20年以上であること

マザーファンドが不明ではあるものの、上記基準をクリアしています。お上に提出をして、あまり売れないので取り下げますというのは少なそうです。

S&P500指数という事もあり、インデックス投資が一般的になるほどに人気は期待が出来ます。お決まりですがシーゲル教授の神画像を貼っておきます。

シーゲル神画像

楽天VTI投信の利点と問題点

運用会社は楽天投信投資顧問株式会社です。楽天とバンガード社のタッグで実績を伸ばしています。

バンガードのETFへ直接投資するという極めてシンプルな仕組みです。

全世界株式に一撃で「円建て」「ノーロード(売買手数料無料)」の投資が出来る楽天VT投信の登場は、インデックス投資家が待ち望んだ最高の商品として熱狂的に取り上げられました。

楽天VTI投信は米国市場のほぼ全てに投資を出来るVTIというバンガードの旗艦ETFです。S&P500と指数は変わりますが、ほぼ同等と言って良いパフォーマンスです。

反面、運用についての隠れコストで大きな失望を受けた人もいます。当ブログでも読者からの質問があったくらいです。

関連記事楽天VT投信の実質信託報酬は0.5%!これはオワコン?という質問

楽天VTI投信が有利な部分

  • VTIへ直接投資が出来る唯一の投資信託
  • S&P500以上に分散がされている(上位10社の影響を少し下げられる)
  • 小型株効果の恩恵を受ける事が可能
  • 米国株への投資信託として圧倒的に売れている

非常に分かりやすい商品と、シンプルに米国市場全体へ投資をする場合、一択となります。

全米株式と言われるだけあって、S&P500が時価総額の80%に比べ99%というほぼ全てをカバーします。

個人的に好きな米国小型株の成長も享受できるのは、現在のところ楽天VTI投信だけです。

また、ライバルであったiFreeS&P500に比べても売れ行きは好調です。

楽天VTI投信が不利な部分

  • VT投信で隠れコストに対して不信感を抱かせた
  • 三菱UFJ国際投信にくらべると楽天投信投資顧問株式会社はどうなのか

楽天VT投信の実質コストが0.502%であったことからマイナスイメージがあります。運用報告書によると、原因は初期段階の買付コストであるようです。

VT投信のやらかした部分

画像は楽天VT投信の交付運用報告書より引用。

また、2018年10月5日には書面で非常に分かりやすい回答をしています。

楽天の実質コストへの回答画像

画像は運用報告書「1万口当たりの費用明細」の内容について(楽天投信投資顧問)より引用。

一方、楽天VTI投信の実質コストは0.3%程度でした。個人的には十分な数値ですが、今後どのように受け止められるかは問題です。

ただし、こちらも一年未満の投資信託である事から、キチンと期間を見てから判断すべきでしょう。

それよりも2番目の楽天投信顧問という部分が個人的には不安です。つみたてNISAは非課税期間が20年です。2037年に投資をした商品は2057年まで非課税で運用が出来ます。

三菱ブランドは約40年という長期投資でも大丈夫そうな安心感(ここがダメになったら株式市場が崩壊してる可能性あり)があります。

一方、楽天というブランドが40年先まで続くのか、三菱並みに成長するのかと言うと不安がのこります。

究極的には両方の商品が償還されてもETF現物運用すれば良い

ニューヨーク

最悪のケースを考えた場合、NY市場でVOO(S&P500)、VTI(全米株式)の両方とも現物購入が出来ます。どちらも日本とは桁違いの規模で運用をされています。

また、海外ETFの信託報酬というべきエクスペンスレシオは実質コストまで含んだ数値です。

毎年、実質コストで悩んだりする必要もありません。資産規模が増えるほど信託報酬も切り下がります。

インデックス投資家を失望させたVT投信ですが、本家VTが登場した時は信託報酬0.35%くらいだったと思います。

ただし上記は最悪時の対応です。「非課税」「配当再投資の手間」「買付手数料」を考えると、つみたてNISAは圧倒的便利さがあります。

まとめ

  • どちらも優れた投資信託であることは間違いない
  • どちらも一年未満の新しい投資信託を考慮する必要あり
  • S&PかVTIのどちらが良いかは好みの問題
  • 実質コストで悩むならNY市場で直接ETF買い付けをすれば良い
  • それを補うほど、つみたてNISAのメリットは大きい
  • 両社ともに償還リスクへの不安は残る
  • 実質コストを考えると現物運用のeMAXIS Slim米国株式が有利に思える

どちらかを悩んでいる時点で、正直勝ち組と思っていて間違いはないです。

S&P500指数は過去何回も暴落にあいながら力強い成長を遂げてきました。リスク資産として持つには最強のカードです。

またアメリカ以上にイノベーションを起こす企業を出してきている国もありません。

売り上げでは全世界分散がされ、Google、Amazonなどベンチャーが世界を牛耳る大企業になる土壌を持った国です。

2017年、仮想通貨で盛り上がっている中、クレジット決済を商売にしていたVISAは下がるどころか恐ろしい実績を叩き出していました。

ななし
ななし

S&P500はアメリカ一国への投資ではなく、世界を牛耳る企業への投資と思っています

  • どちらか一方を選ぶとなると、楽天より三菱の方に信用を置いてしまう
  • 都度ETFを買付が不要な現物運用の方が実質コストは安い

以上、二つの理由からeMAXIS Slim米国株式が2018年10月の時点では最適解となります。

 

関連記事です。

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我が家のつみたてNISAの主役! VTI投信を紹介
つみたてNISAで私と妻の老後用資金を作ります。

我が家は2019年から「つみたてNISA」を利用します。まだ現時点では悩み中ですがeMAXIS Slim米国株式を主力にする、という記事を書くかも知れません。

2018年12月2日追記。悩んだうえでeMAXIS Slim米国株式に決めたので記事を書きました。

つみたてNISA:2019年からeMAXIS Slim米国株式一本で運用します

この記事を書いた人
ななし

1976年生まれ、超就職氷河期世代のインデックス投資家。投資情報を中心とした当サイトの管理とWebライターをしております。自己紹介は「ななし」をクリックで。

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