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マンガーの投資術|ワンダフルな会社をフェアな価格で買う【書評】

マンガーの投資術 お金と投資
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インデックス投資の本も読んだし、何か株式投資でおすすめの本は他にないかな?

そう思っている人に読んで貰いたい一冊が『マンガーの投資術』です。

 

投資関係の本は100冊以上読んできましたが、非常に読みやすくて投資の本質を書いた本です。

結論から言うと良書で、買った方が良いか、読んだ方が良いかと言われるとイエスです。

1つのエピソードが1ページから3ページくらいなので、サクサク読み進められるのが気持ち良く、

  • 急落で心が落ち込んだ時や暴落に怯えている時
  • 市場の暴騰で株を買いたい時

などに、必要な個所だけパッと読み直せるのが良いところ。

特に検索が使えるkindle版はおすすめです。

 

記事内容は積読になったままの『マンガーの投資術』を読んだので書評になります。

 

いわゆるインデックス投資本とは違うのですが、長期投資をしているとどうしても急落などで心が揺らされる時がありますよね。

そういった時の、拠り所としてサクッと読めて心に平穏を貰たしてくれる一冊になるでしょう。

ここ最近で読んだ投資本としては、今のところ最高の一冊となっています。

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マンガーの投資術はさっと読めて本質を教えてくれる

古い本

リチャード・マンガーはウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハザウェイの副会長です。

また、バフェットの師匠筋にあたるベンジャミン・グレアムのバリュー投資から、現在のバークシャーが行っている集中投資へと戦略を切り替えたキーマンでもあります。

 

『マンガーの投資術』は、インデックス投資本であるような、現代ポートフォリオ理論や分散投資の効果などは一切出てきません。

それもそのはずで、チャーリー・マンガーは分散投資ではなく集中投資の人だからです。

 

本はマンガー自身が執筆したものではなく、バークシャー・ハザウェイの年次株主総会やスピーチなどから集められた金言を元に、著者のデビッド・クラークが説明をする、という形式になっています。

デビッド・クラークはバフェット研究の第一人者として有名な人ですね。

 

インデックス投資の話はほとんど出てきませんが、株式を以下のように例えています。

驚くべき企業の普通株は、着実に利回りが成長していく ”株式債券” のようなものである。

引用元:マンガーの投資術P28

 

バークシャーが1988年にコカ・コーラを買い始めた時、株価収益率は18倍程度でした。

これはグレアムが提唱する安全域を超えた状態でしたが、マンガーとバフェットには何かが見えていたのでしょう。

コカ・コーラは成長を続け、一株当たりの利益が増大していけば、やがて株価も上昇するという考えです。

 

結果として、成長したコカ・コーラは初期投資額に対して、配当利回りが実に40%を超えることとなります。

私たちインデックス投資家が真似をできるとすれば、やはり長期投資の一択ですね。

 

良く考えれば、自分で書いた記事に似たような画像を作っていました。

株式は成長する債券

株式の本質は資産の拡大であり、長期では大きく揺れ動きながら、より良い企業として成長をしていきます。

1社では倒産リスクもあるので、VOOなどS&P500に連動するETFなどへ投資をすると将来の配当が報われそうですね。

関連記事VOOはアメリカだけでなく全世界で売上を出しまくる優良企業の海外ETF【評価と将来見込みあり】

※リンクは新しいタブで開きます

 

読み出しが軽快なので気楽に使える

区切りが非常に短く、

「見出し」「マンガーの金言」「解説」

と合わせても1ページから3ページ程度です。

 

どれも投資の金言でもあり、長期投資家が深く心に刻む言葉で満ちています。

 

例えば投資術No.73【大きく稼ぐ方程式】という項目では、以下のような金言があり、3ページほどで説明がなされています。

適正(フェア)な価格で売られている偉大(グレート)な会社は、割安(グレート)な価格で売られているそこそこ(フェア)の会社よりも優れている。

引用元:マンガーの投資術P152

 

これなどは、ずっとAppleに手を出さなかったバフェットが、どんどん買いたいとなった2018年も同様ですね。

ワンダフルな会社をフェアな価格で買うという行為です。

 

グレアムが提唱していた債券半分という安全領域を設けておき、ワンダフルな価格でフェアな会社を買うという賢明なる投資家から一歩先に進んだスタイルですね。

バフェットは本著のなかで「チャーリーの最大の功績は、今日のバークシャー・ハザウェイを設計した事である」と語っています。

 

投資術No.45【成功する投資】

投資術No.46【平均を打ち負かす】

などはマンガーの体験や投資行動をわずか1ページでまとめられています。

しかもインデックス投資家にも参考になる内容だったり。

 

ちょっとした時に気軽に読めて、投資に対する理解を深めるのに最適な一冊といって良いでしょう。

 

マンガーは逆張り投資の「我慢と度胸の人」でもある

反対向きにとぼとぼ歩く

マンガーは逆張り投資の人というイメージを持っていましたが、本著を読んだ後も同じイメージでした。

ただ、バフェットの右腕でもあり、バークシャーの戦略を決定付けた投資術は参考になります。

 

買うタイミングは市場が悲観的な時が多く、非常に粘り強い為人が伝わってきます。

例えば、リーマンショックで窮地に陥ったゴールドマン・サックスやバンク・オブ・アメリカを買った事などは、総悲観の時に動いた事例です。

 

洞察力もさることながら、投資には度胸も必要であるとマンガーは言います。

私たち個人投資家は、バフェットやマンガーのような目利きは出来ないのですから、ここは積立投資をコツコツと続けることでカバーしたいですね。

 

また、勝手なイメージでイケイケなお人かと思っていましたが、バフェットと同じく倹約家で、新車を買ったのは60歳を超えてからだとも。

バフェットと出会った時のエピソードも書かれており、読んでいるだけで面白いシーンも多かったです。

 

全体を通して、マンガーという人間が好きになり、投資法においては「なるほどー」と唸り、生き方も見習いたいとなりました。

 

管理人には同じような投資スタイルは真似できません。目利きもできませんしね。

ただ複業(副業)収入で貯めている海外ETFは我慢強く債券も保有しながら、いざ相場が悲観的になった時は債券を売って株式を買いたいと思いました。

 

総悲観の時は、永遠と下落が続くように感じてしまい、リスク資産に手を出すのは超しんどいのです。

そういった時に、さっと取り出して見捨てられた株式を拾う勇気を貰う一冊にしていきます。

 

おわりに|マンガーの投資術は超良書だから読んで欲しい

ずっと放置したままだった本ですが、他の投資ブロガーさんも推奨している理由が分かりました。

マンガーとバフェットの投資思考も知りつつ、倹約と秩序を持って我慢強く投資をしていく。

 

けっして個別株のことを書いている本でも、逆張りの押し売りでもなく、投資の本質がぎゅっと詰まったお得な一冊だと感じました。

 

ななし
ななし

長期投資をしていく人に、めちゃくちゃオススメの本です。

たまに本なども読みつつ、ワンダフルな商品(低コスト投信)を買い続けたいですね。ともに頑張りましょう。

 

お読み頂きありがとうございました。

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配当が成長する画像ですこし紹介したVOO(S&P500ETF)の記事です。

バフェットがほとんどの人はS&P500をバイアンドホールドで大丈夫、というエピソードの参考になれば嬉しいです。

この記事を書いた人
ななし

1976年生まれ、超就職氷河期世代のインデックス投資家。投資情報を中心とした当サイトの管理とWebライターをしております。自己紹介は「ななし」をクリックで。

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