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読者質問|海外ETFの配当課税は、もしかして長期投資に向かないのでは?

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お悩みさん
お悩みさん

高配当ETFは魅力だけど、今のところ海外ETFしかないし配当(分配金)の都度税金を取られるので、長期投資には向かないのでは?

 

そう思う人は多いかも知れません。

読者様からも同様のご質問を頂きましたので、管理人の考えと共にご紹介をしていきます。

 

記事内容は下記の3点です。

  • 読者様からの質問内容
  • 管理人が海外ETFで保有している理由
  • 購入時と保有の際に気を付けている事

 

いきなり結論を出すと、一番良いのは手間のかからない投資信託をメインにおく事です。

純粋に手間がかかる。資金効率が悪い。売買手数料がかかる。この3点ですね。

一件、メリットなんて無いじゃないかと思われたら、その通りです。

 

目的が資産の増加であれば、つみたてNISA発足以降、十分に低コストとなった投資信託があり、海外ETFに固執する必要はありません。

ひと昔前はMSCIコクサイ、いわゆる外国株式※除く日本へ投資するインデックスファンドくらいしかなく、信託報酬は0.99%でした。

 

管理人の場合は、余剰資金でのサテライト戦術であり、老後年金の構築です。

自分の選んだものを試したい、それでも海外ETFを選ぶメリットは何だろう。そう思った方の参考になれば幸いです。

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読者様の質問|海外ETFの配当課税は、もしかして長期投資に向かないのでは?

Q&A

米国ETFの勉強をするべく氷河期ブログを読み返している過程で、米国高配当株ETF VYM&BND戦略の記事にとても共感を持ちました。

関連記事老後へ向けた海外ETFという選択肢。VYMとBNDでほぼ鉄壁

私も以前から不労所得について模索しており、ETFでそれが実行できることを知り希望が持てました!

しかも、ななし様がそれを実践し記事にしていただいていることは、とても参考になります。私もVYM&BND投資にチャレンジする選択肢も1つの候補になりました(^^)

そこで、教えていただきたいことがあります。

こちらの高配当ETFは、長年ホールドすることで年に数回配当が出て、安定的な利回りが確保できると私は理解したのですが、敢えてデメリットはあるのですか?

例えば、私が思ったのは毎回配当の度に利益確定による課税で税負担が重く、もしかして長期投資に向かないのでは?など。

また、購入時&ホールド中に気をつけなければならないことが有れば教えてください。

また、ななし様のブログでは、所有されているBNDの毎月の配当額には触れていませんでしたが、毎月いくら位の配当金が得られているのですか?

ご質問ありがとうございます。

海外ETFの配当課税と管理人の考え方

明細を見ると課税額に愕然とすることはあります。。

中間業者のイメージ

海外ETFのデメリットは配当課税

デメリットは仰る通り課税ですね。。

アメリカで10%引かれて、日本でも20%引かれます。海外源泉徴収は一部、確定申告でかえってきますが、ちょっと手間です。

 

私は面倒で確定申告までして取り戻そうとしていません。

海外ETFに手を出す時点でマイノリティ。そこから確定申告で取り戻すとなれば、かなり少ないのが現実と思います。

 

副業で確定申告をする人などはいると思いますが、それでもやはりレアなケースでしょう。

とはいっても、自分自身がわざわざVYM(米国高配当株式ETF)BND(米国トータル債券ETF)を保有するには理由もあります。

 

先に課税することで、将来、利益確定をした際の課税が少なくなったり、です。

関連記事VYMは信託報酬0.06%で米国高配当株式へ投資が出来る海外ETF

関連記事BNDは米国債券市場へまるっと投資する海外ETF【安定した利回りが魅力】

※リンクは新しいタブで開きます

配当課税をされてでも海外ETFを使う理由

理由は大きく出すと3つです。

  • 配当金という形で事前に税負担をしている事で、将来の利益確定時の課税は安くなる(課税の繰り上げ)
  • 単純に日本国内の金融商品だと再現できない
  • 目に見える形の現金は長期投資を続けるモチベーションとなる

最後の部分が、一番大きな理由でしょうか。

 

直近で入ってきた配当金はこちら。

BNDからの配当金2019年11月分

BNDからの配当金2019年11月分

BNDの500円という子供のお小遣い以下の金額でも、自分が何もしなかったのに現金が出てくるというのは目にしてやっと実感ができます。

ななし
ななし

課税ルール上、不利ではあるが長期投資を続けるモチベーションとしては大きく変わります。
特に相場が暴落した際は、定期的に支払われる配当金は大きな効果を経験しています。

 

また、株式ETFであれば、企業が実際に動いて必死にあげた利益の中から出る配当金を受け取る事になります。

世界の企業が利益追求をする以上、企業だけでなく配当も成長をします。

読者様のいうところの不労所得を表しているかと思います。

 

小さな株式を積み上げていったら、金の卵を産む海外ETFが出来ている状態は作ることが出来ます。

関連記事リアル金の卵!110万円で買ったHDVが年4万円の配当金を産んでいる

関連記事は新しいタブで開きます。

とはいえ、純粋に再投資するタネ銭は減ることは事実です。

投資信託内で配当再投資をしてくれる方が効率は良いです。

 

ある程度の配当金が出てくるようになれば、例えば楽天カード決済で株式投信を買っておき、損が出れば配当金と利益相殺が出来ます。

ただ、初心者向けかというと違いますね。余談でした。

 

管理人は古い時代から、海外ETFを保有しており、売ったら利益確定で税金を持っていかれます。

ですので、ドルで買ってドルで貰うスタイルは慣れているのと、他の配当金も利用できるので好都合だったりもします。

関連記事【海外ETF】米国小型株IJRの紹介。調べてみたら超優秀な実績!

一番最初に買った海外ETFは既に売却済みですが、IJRという銘柄は13年目に突入しています。

投資信託でも同じことは可能

例えば、楽天VYMという投資信託があります。こちらはVYMを買うだけという究極的にシンプルな投資信託です。

運用会社への手数料がかかるため、信託報酬は0.1896%とVYM現物よりも高いですが十分低コストです。

 

更には

  • 買付手数料は無料
  • 米国での課税は免れないが配当金は投資信託内で自動再投資(課税の繰り延べ)
  • 全て円建てで完結ができるので手間がかからない

という強力なメリットもあります。

 

こちらは配当金という目に見える現金が見えないのが残念ですが、一つの選択肢として提案します。

ちなみに、個人投資と投信運用会社の税ルールは違うので、日本部分での課税は投資信託内ではかかりません。米国課税はかかります。

残念ながら楽天VYMはつみたてNISAに対応しておりません。

 

BNDの配当金について

管理人は40歳を越えてから、元金を取り崩さずに配当を不労所得として貰う事を意識しだしました。

BNDは3月に買ったばかりで、先日、ようやく配当金(分配金)が入りました。

BNDの配当金

11万円分ほど買付して、税引き後で257円でした。少ないと笑われるかもしれませんが、年間約3千円と考えると悪い金額ではありません。

※着々とBNDの数量を増やしており配当金も増えています。

 

もちろん為替リスクがありますが支払いは全てドルなので再投資期間中は気にしないようにします。

関連記事BNDの配当(分配金)を貰って実感。老後に向けての債券型海外ETFは良い

ただ、都度、配当や分配金という目に見える現金は想像以上に、心のよりどころとなります。

 

これはコツコツと続ける上でのメリットと思っています。VYMを購入したので、次にBNDを同額くらい買い増しすれば、月500円が見込めます。

こういった事をしながら、ゆっくりと自分年金を作っていこうと思います。

 

海外ETFと投資信託の配当課税は大して変わらない

繰り延べ効果は確かに有効ですが、配当利回り、運用額、運用期間の3つが余程大きくなければ大したリターンの差にはなりません。

  • 大きな配当利回り
  • 運用額
  • 運用期間

 

下記の図に運用額を当てはめて考えると一目瞭然です。

引用元:弱者のゲーム|投資信託の「税金の繰延効果」を過信してた件

※リンクは新しいタブで開きます

投信の課税繰り延べ効果

上の図だと、赤の部分は確実に繰り延べを選ぶべきで、青色だと検討ライン。黒色なら好みで選んじゃって良いのかな、と。

 

私の場合、運用期間は20年から30年程度。配当利回りは3~4%と考えても大きな差ではないので、老後の年金補填としてVYM現物が魅力的です。

 

それくらい手に入る現金というのは、長期投資のモチベーションになります。

内容や詳細は引用元の記事をご参照ください。しっかり書かれていてめちゃ勉強になりますよ。

 

まとめ

  • 海外ETFは課税ルール上、長期投資に向かないのではないか?
  • 不利ではあるが長期投資に必要な現金を目で見られる=暴落時でも続けるモチベーションとなる
  • 質問にあったBNDの分配金は直近月は257円
  • 株数(口数)を倍にすれば分配金も倍になる

管理人は多少の不利等ではなく、老後に淡々と不労所得を得る方法として海外ETFを使っています。(使おうとしています)

ご質問ありがとうございました。まだまだ先は長いですが、一緒に長期投資を頑張りましょうね。

お読み頂きありがとうございました。

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この記事を書いた人
ななし

1976年生まれ、超就職氷河期世代のインデックス投資家。投資情報を中心とした当サイトの管理とWebライターをしております。自己紹介は「ななし」をクリックで。

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