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iDeCo(確定拠出年金)を使わない理由は特別法人税=年1.173%が怖いから

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投資を考え始めると、つみたてNISAとiDeCo(個人型確定拠出年金)※という言葉が自然と目につくようになってきます。※以下iDeCo

両方とも非課税口座なのですが、どちらを使うべきか悩んでいる人がいるかも知れません。私は、つみたてNISAを中心にしており、iDeCoには加入していません。その理由を書きたいと思います。

 

記事内容は、iDeCoについての簡単な説明と、タイトルにある特別法人税について書いています。

・特別法人税は持っているiDeCoの累計資産に対して年率1.173%課税されるもの
・現在は凍結中だが、完全廃止にはなっていない

個人的には、このあたりが解決をしてからの加入検討をします。

 

つみたてNISAとiDeCoという非課税口座。どちらか一方で悩んでいる人の検討材料になると幸いです。

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iDeCo(個人型確定拠出年金)のメリット、デメリット

名前の通り、年金となります。

簡単に画像で見ると下記のとおりです。(スマホで小さい場合は、画面を拡大してください。もしくは、厚生労働省のページリンクをご参照ください)

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厚生労働省の確定拠出型年金ページより引用ー

いわゆる一階部分である基礎年金の上に、自分で積み立てる年金となります。

厚生年金の有無により、拠出できる限度額に差はあります。

ざっくりと書くと

厚生年金のあるサラリーマン=月額23,000円

厚生年金が無い自営業=月額68,000円

となります。勿論、自腹です。

 

iDeCoのメリット

  1. 拠出金が全額「所得控除」扱いとなる
  2. 運用中の期間、利益に対して「非課税」
  3. つみたてNISAに比べ運用期間の限度が無く長期間の非課税保有が可能
  4. 受け取り時は、退職年金控除もしくは公的年金控除が受けられる

所得控除が使えますので、節税をしながら非課税運用が可能となります。

入らない方が損だろう、というメリットが盛りだくさんです。しかし、私は入っていないのでメリットだけでは無い部分も勿論あります。

 

iDeCo最大のデメリットは特別法人税

一般的にデメリットとして良く書かれているのは、下記の1~3です。

  1. 口座維持手数料がかかる
  2. 60歳まで解約が出来ない
  3. 運用先が口座開設した金融機関で選べるものが違う
  4. 特別法人税の問題が未解決

口座維持手数料は、節税効果の方が大きく無視して良い範囲です。

年金という特性上、60歳まで解約が出来ない点は、良く考えておく必要があります。長期投資としてのメリットがありますが、途中で金銭的に厳しくなった場合、取り崩すことは出来ません。

自身の中で、完全に老後用としての拠出できる金額を月々準備しましょう。

デメリットとして書いていますが、キチンと考えた上での行動であれば、大したデメリットにはなりません。

個人的に一番大きな問題は4で書いている特別法人税、となります。

 

iDeCoの特別法人税とは

現在は凍結中ですが、当初の設定では、保有額(積立金額+運用益)に対して年率1.173%という課税がかかるというものです。

保有額に対して、毎年かかるという部分がネックです。運用商品が長期投資で全て株式であった場、運用トータルがマイナス状態でも1.173%の課税がかかります。信託報酬どころの話ではない割合です。

1999年、バブル崩壊後の状況もあり、2年間の凍結処置がされた以降、都度凍結延長が繰り返されている、という状況です。

現在は2020年3月31日まで凍結となっています。(廃止にはなっていない、という所が個人的に踏み切れない部分です。)

アメリカや他の先進国では、当然の如く個人向け確定拠出年金は非課税なのですが、日本はまだまだ決めきる事が出来ないようです。

財源問題もありますし、最悪のケースとしては凍結解除の可能性が無いわけではありません。(廃止要望はずっと出されています。)

 

特別法人税については、下記2つのサイトが非常に分かりやすいと思います。

参考元SENECT(セネクト)|iDeCoは「特別法人税が復活したら、どうなる?」【FPが回答】

最後に、iDeCoなど企業年金の積立金に課される特別法人税が廃止される可能性はあるのでしょうか?

税金の徴収や全体を管理する財務省の立場としては、無理に廃止に踏み込まないのではないかと考えます。

国の借金額が1千兆円を超えると言われ、また年間の予算額が100兆円を超える状況を考慮した財源確保の観点からです。

ー上記サイトより引用ー

 

外部リンク確定拠出年金ビギナーズ|確定拠出年金に残るリスク「特別法人税」とは?凍結解除や廃止の可能性は?(リンク切れ)

この税金の恐いところは、株やFXなどの様に確定した利益に対して課税するのではなく、資金全体に対して課税される資産課税という点です。

従って、単年の運用成績が赤字だったとしても課税されますし、毎年掛金を拠出して資金が増えれば増えるほど課税金額も増えてしまいます。確実に年金積立金から税金を捻出する、恐い制度なのです。

ー上記サイトより引用ー

 

まとめ|iDeCoの特別法人税撤廃を願いたいです

  • iDeCo(個人型確定拠出年金)は節税と同時に投資が出来る優れた金融商品
  • 若干の手間を含めても節税効果の方が大きく、多少のデメリットは上回る
  • 60歳まで解約が出来ないので、その点は注意が必要
  • 特別法人税問題が未解決

上記の理由から、私はつみたてNISAを主軸において老後資産を準備していく、という状況になっています。

単純に、お金が有り余っていればiDeCoも満額拠出したいところではありますが、生活とのバランスも考えると良い落としどころになっています。

どちらの非課税口座が有利かとは、個々の環境での選択肢が変わりますので、投資初心者であれば、つみたてNISAが使いやすいのではないかな、と。

その上で、まだまだ投資に使える予算が余っている際にiDeCoを検討すると良いでしょう。

上記の本を書かれたNightWalker(ナイトウォーカー) さんもiDeCoは入っていないようです。それでもアーリーリタイアをされています。

投資先云々を悩むよりは、低コストなインデックス投資で長期運用をしっかりしながら、相場の急落にも動揺せずに投資を続ける。この事が投資では大切だと思います。

この記事を書いた人
ななし

1976年生まれ、超就職氷河期世代のインデックス投資家。投資情報を中心とした当サイトの管理とWebライターをしております。自己紹介は「ななし」をクリックで。

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