楽天・米国レバレッジバランス・ファンドという投資信託があります。
アメリカ特化かつレバレッジをかけており、刺さる人には刺さる構成になっている商品です。
ネタ切れで困っていたところTwitterでお声をいただいたなつ@raiching77さんへの記事です。
tweetはこちら。
先程話題にしてた、レバレッジ投資信託についてななしさんのお話か聞いてみたいです。
楽天全米レバレッジバランスファンドhttps://t.co/Ab29ODWG0e https://t.co/6hjLsUQ4nk
— なつライチ@InvestorM💫 (@raiching77) July 4, 2020
商品詳細というよりは私の所感を記事にしました。
USA360|楽天全米レバレッジバランスファンドは有りか無しか
結論から書くと【有り】です。
ですが、話のネタに楽天ポイントで買うくらい。コア資産には持ちたくない。そんな商品。
所感なので言い切ってしまえるのは良いですね。
では、商品詳細などから見ていきましょう。
楽天・米国レバレッジバランス・ファンドとは
基本配分はなかなか良さげです。
- 米国株:25%
- 米国債:75%
単体だとめちゃバランスが良いです。
株式は債券の3倍くらいボラティリティ(値動きの幅)があるので、これくらいの比率で持つと値動き小さめで精神的に落ち着いて投資ができますね。
レイダリオのオールウェザー(全天候)ポートフォリオに通じるものがあります。
ただし商売的に上手くいかないとの判断か、低金利下で債券リターンが期待できないからかレバレッジをかけています。
こんな感じ。
ファンド純資産の3.6倍になるようにレバレッジを掛けるんですね。
リスク・リターンはこうなるようです。
米国株25%、米国債75%に比べるとリスクは上がりますが株式100%より高いリターンを望めます。
ちなみに信託報酬は0.4945%とレバレッジを掛けていることを考えると、欲しい人には良心的とも言えるかも知れません。
個人的には買わない商品
VTI50%、BND50%の商品で信託報酬0.1%くらいなら即買いするのに、何でこんな商品にするんでしょうか。
話題性が無いと商売にならないのもありますけど。。
ちなみに出すときは半々比率でお願いしたいです。楽天バランスファンドという優良商品を3つに分けて失敗した経緯もありますし。
買わない理由はLTCM破綻から
この手のレバレッジ商品でリスクを抑えつつ美味しくリターンだけ増やすというのは世の天才たちが何度もやっていますよね。
それこそノーベル賞クラスを集めても失敗してるくらい。
ロングタームキャピタルマネジメント(英語:Long-Term Capital Management、略称:LTCM)は、1994年から1999年まで存在したヘッジファンド。
かつてコネチカット州に本部をおいていた。
運用チームにノーベル経済学賞受賞者らを集め、高度な金融工学理論を駆使して、組成から数年は驚異的な成績を記録した。
しかし取引債券のわずかな金利差から収益を得るために巨大なレバレッジをかけていたため、アジア通貨危機の結果起きた市場の大変動を吸収しきれず破綻した。
投資の世界にフリーランチ(タダ飯)なんて無いのです。
あればスタンダードになっているので。
個人投資家が敗者のゲームにしないためにはシンプルで信託報酬の安いファンドを持つ、この一点でしょう。
USA360が儲かって仕方ないなら、とっくに人気ETFとか組成されてそうですしね。
というワケで信託報酬0.4945%で債券と金利リスクがデカいUSA360は買わないです。
素性は良いのに勿体ないなぁ、というのが所感ですね。
おわりに|USA360楽天全米レバレッジバランスファンドは有りだけど欲しくはならない
レバレッジ系全般に言えるのですが、儲かりまくるのが分かっているならとっくの昔に誰かがやっているという考えです。
良く言われるような住宅ローンなどは良いとして、資産形成でレバレッジを使うのは相応のリスクを受け入れる必要があり、投資にフリーランチは無いということを理解しておきたいですね。
個人的には全体の資産のうち株式半分くらいが丁度良いかな、と。
ズバリと書いた記事になっちゃいましたが、参考になりましたら幸いです。
お読み頂きありがとうございました。
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