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2019年度の年金運用は▲5.2%、8.2兆円のマイナスだけど問題なし

GPIF運用状況2019年度 お金と投資
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2019年度の年金運用レポートが出ました。

外部PDFリンクGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)ー2019年度運用状況

※リンクは新しいタブで開きます。

年金が気になる人も、長期分散投資が気になる人にも意味のある結果だと思います。

私は年金運用の結果が気になっていました。

 

記事内容は、GPIFの2019年度運用状況が出ましたのでポイントをまとめたものです。

結果は2019年度、5.2%のマイナス、8.2兆円の赤字でした。

 

2019年度となっていますが、第4四半期が2020年1~3月を含むのでコロナショックを丸被りしています。

十分健闘していると思います。

 

ただ、パーセントはともかく金額にすると凄まじいですね。しかしトータルのプラスが大きいので悲観的になる必要はありません。

ちょっと記事にて見ていきましょう。

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GPIFの年金運用。2019年は▲5.2%、8.2兆円の赤字

GPIF運用状況2019年度

一番右側の大きなマイナスがコロナショックですね。

しかし、これを受けても2019年の年金運用は▲5.2%で終えています。

心が折れそうになった個人投資家も多かったかも知れませんが、分散投資の大切さが分かります。

また当時の逆風下でも淡々と入ってくる利子・配当を再投資し続けてくれるというのも心強いかぎり。

当ブログが株式100%よりもバランスファンドをオススメしているのは、ここらへんに理由がありますね。

 

しかし画像のとおり、累計収益は57.5兆円という国家予算規模のプラスなので心配するのがおこがましいレベルです。

先に年金運用のインカムリターンがどれくらい強いか見ておくと、なお安心できるでしょう。

 

圧倒的なインカムが年金運用を支えている

GPIFのキャピタルとインカムゲインが凄い

画像だと分かりにくいかもですが、2019年度の利子・配当のインカムゲイン(青色)は3.2兆円にのぼります。

2001年以来、着実に伸び率も増えているのが心強いですね。ここ10年で2兆円から3兆円に成長しています。

これは日本株の増配が味方していることもあるでしょう。

 

インカムゲインを資産ごとに分けた画像もありました。

GPIFインカムゲインの推移

株式からの配当が大きな割合を占めているのを知っている人は少ないと思います。

株式=リスクが大きいと否定的な意見が多いのは仕方ないとして、こういったグラフをGPIFはババーンと見せれば良いのに。。

 

テキストで書くとこんな感じです。

  • 国内債券の利子→減ってる
  • 外国債券の利子→順調
  • 国内株式の配当→伸びすぎワロス
  • 外国株式の配当→伸びすぎワロス

長期投資と株式の配当がめちゃくちゃ伸びているのが分かります。

運用途中から組み入れ比率が変わったことも要因です。

とはいえ、ここ数年の株式の伸びと比例して配当も成長しているというのは大きいですね。

 

あわせてGPIFは資産ごとにリバランスを行うので、暴落時の株式買い増しなどが期待できますね。

リーマンショック後のキャピタルゲイン(オレンジ色)を見ると、荒れた相場でも淡々と運用を続ける重要性を再確認できます。

 

GPIFの2019年の収益率

 

2019年度GPIF運用実績

意外なことに一番儲かったのは外国債券でした。

国内債券も上半期は良い感じでしたが荒れましたね。国内債券がマイナスというのは初めて見ました。

国内株式、外国株式ともに2020年4月以降、急速に巻き戻しているので不安になることはありませんね。

 

GPIFのポートフォリオ

 

GPIFポートフォリオ2019年度

多少のブレは許されていますが、基本は株式50%、債券50%という配分です。

いわゆるカウチポテトポートフォリオ。

コロナショック直後のデータなのでちょっとブレがありますが、リバランスの楽しみがありそうですね。

伝統4資産を使った手堅い運用は、実際に投資信託でおなじようなスタイルの商品があります。

 

ななし
ななし

株式半分、債券半分というポートフォリオはかなり強固で、4資産均等型でも無双をしています。

一度、記事にしたことがあるので興味のある方は読んで頂けると嬉しいです。

関連記事ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)は長期投資に最適の一手

関連記事4資産均等型の単年勝率は8割、10年運用だと無敗!ニッセイの時代がきた

※リンクは新しいタブで開きます

 

各アセットの相関係数

GPIF2018年の標準偏差と相関係数

GPIF2018年の標準偏差と相関係数

分散投資、たいせつ。

と書いているので昨年のデータですが貼っておきます。

実質賃金上昇が入っているのが年金っぽいですね。

外国株式は、国内債券とは逆相関、外国債券とも違った動きをするのが分かりますね。

国内株式とは方向は同じですが、一致とまではいかないのが面白いところ。

 

その他、役立つ画像など

GPIF運用は100年先を見越した設計

年金100年の見通し

年金破綻みたいなニュースは多いですが、世界最大の機関投資家が破綻すると世界的に大ダメージなわけで、見通しとしては100年くらい持つような設計です。

そもそも現在支払っている年金はGPIFの運用は全く関係ありません。

実際に運用金を支払い出すのは現在成人になった人たちの老後用といった感じですね。2070年くらいから使うイメージ。

GPIFの計算では2079年までピークを持たせたい感じがありますが現実はどうでしょうか。

ただ50年あれば運用額が3倍というのは夢物語ではありませんね。

 

GPIFの特徴おさらいしておくと

  • 世界最大の機関投資家であり年金基金
  • 株式は5,111銘柄に分散投資
  • 債券は3,457の発行体に分散投資

これ一本で全世界の株式・債券に運用が可能です。

 

信託報酬はいくらか?みたいな想像になりますね。

GPIFの管理手数料は315億円で運用額にすると0.02%程度と優秀です。

賦課方式の説明

年金は賦課方式

賦課方式のざっくり表記です。

私たちが現在払っている年金は現在の受給者へ支払っているのですね。

私は氷河期世代なので、未来の現役世代がどうなるかは分かりません。しっかりした体制と運用をしてくれると思いますが、人口の先細りなど不安は残ります。

私の老後からGPIF運用金をバンバン使って欲しい。。

でも子供たちの老後にかかわることと思うとちょっと安心かも。

 

積立金の役割

年金の100年計画

GPIFの運用した資産は、50年後くらいから利用されるイメージですかね。

年金給付の財源は、年金保険料と国庫負担の2本柱というのは覚えておくと、不安が少し減るかもです。

 

おわりに|GPIFの運用に問題なし

GPIFの運用を見るたびに、分散投資と利子・配当の力を思い知ります。あとニッセイ4資産均等型は優れているなぁと。

なぜ人気が出ないのか。。

まぁ、人気が出なくとも今後の年金ポートフォリオは4資産均等型に近いので年金運用もウォッチしていきたいと思います。

 

お読み頂きありがとうございました。

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老後の主力は、死ぬまでインカムを出してくれる年金です。

分散投資と同じく、知識として持っていると心の平穏をもたらしてくれるでしょう。

 

この記事を書いた人
ななし

1976年生まれ、超就職氷河期世代のインデックス投資家。投資情報を中心とした当サイトの管理とWebライターをしております。自己紹介は「ななし」をクリックで。

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