古典的名著『敗者のゲーム』にこう書かれた文章があります。
過去72年間のうち、ベストの5日を逃すと、利益は半減してしまう。
この教訓は明らかである。投資家は、「稲妻が輝く瞬間」に市場に居合わせなければならないということだ。
出典:敗者のゲーム
長期投資家は決して退場をせず、ひたすらバイアンドホールドをする必要が分かる名言ですね。
けっこう衝撃の結果でしたので、長期投資の参考になれば幸いです。
稲妻が輝く瞬間を逃したら悲惨なリターンになる
見たら一発なので画像を確認しましょう。
引用元:日経新聞|危機乗り越える世界株投資 夫婦で4000万円目指す
※スマホの方で見にくい場合は指で広げてご確認ください。
点線で表されているのが上昇率の高い10個の月に投資をしていなかった場合ですね。
この図を作ったのは『人生100年時代の年金戦略』で有名な田村さんです。
参考にした記事はこちら。
外部リンク日経新聞|危機乗り越える世界株投資 夫婦で4000万円目指す
では、画像をみて管理人が感じたことを伝えていきますね。
稲妻が輝く瞬間を逃した画像をみて感じたこと
もう一度画像を出します。
私が感じたことは、、、
- 世界全体のGDPは伸びている
- 全世界株式も成長している
- 具体的な月が書かれていないが、稲妻が輝く瞬間を逃すたびにリターンの差はどんどん開く。最後は致命的なほどに…
- ベストな5日を逃すとリターン半減は事実だと思った
- 上昇率の高かった10個の月を逃すと30年で1/3くらいのリターンになってしまう
画像の感じからすると1990年、1995年、1998年、1999年、2002年、2003年、2008年から2009年に三回、あとどこか一回、みたいな感じでしょうか。
実際に記事の中でもリーマンショック後に逃したことが大きな原因とありました。
上昇率が高かった10個の月のうち3つは、リーマン・ショック後の2年間、まだ株価が大底圏のときに起きていた。
安値圏で怖くなって株を売り投資をやめていれば、「稲妻」を逃し負けが確定したことになる。
私たち個人投資家が学ぶことは、暴落中でも積立投資は意地でも続けることでしょうか。あらためて、つみたてNISAが個人の資産形成に向いていることが証明された感じです。
なにも暴落時に買い向かう必要はなく、
- 投資をやめずに続ける
- 暴落していても積立で買う
といったことを、非課税というニンジン(恩恵)を通して、暴落で逃げたら損という精神的効果は素晴らしいものがありますね。
稲妻が輝く瞬間は体験してみないと分からない
管理人は15年以上投資をしているのですが、この稲妻が輝く瞬間を実感できたのはここ数年の話です。
関連記事稲妻が輝く瞬間の実体験を語ります。長期投資が大切な理由が分かります
画像を見ているとリーマンショック後の回復期に「投資をしている」「続けていること」が重要なように思えてしまいますが、投資をしている本人にはまったく分かりません。
なにせ長い下落にさらされて、いつも含み損の口座を見続けているので、ちょっとの急騰くらいでは回復を実感できないのです。。
管理人が何となく実感したのは以下の3つ
- 2012年10月ごろ(政権交代)
- 2017年のどこか(日経平均15連騰)
- 2019年全体(買えば何でも上がった)
画像と照らし合わせると全然違うのですが、投資を続けていなかった時との差が凄いことになっています。
ひょっとして30年もかけて得たリターンって年1~2%も無いのでは・・・?
稲妻が輝く瞬間を逃したら、株式の平均リターン6.8%なんて夢に終わって悲惨な結果に終わると思います。
おわりに|稲妻が輝く瞬間を逃したら悲惨なリターンになる
もう一度、チャールズ・エリス先生の言葉を確認して終わります。
過去72年間のうち、ベストの5日を逃すと、利益は半減してしまう。
この教訓は明らかである。投資家は、「稲妻が輝く瞬間」に市場に居合わせなければならないということだ。
出典:敗者のゲーム
この言葉を体験して何となく実感していましたが、今回の画像でリアルな結果が見れました。市場に居続けることが一番大切というのは本当ですね。
もし暴落で投資が辛いという方の参考になれば幸いです。
私も含み損で辛いけど、ブログを通して続けていることを発信していきます。ピンチをチャンスに変えるタイミングでもあるので、一緒に頑張っていきましょうね。
お読み頂きありがとうございました。
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