KXIという世界の生活必需品セクターへ投資する海外ETFがあります。ネスレやP&G、コカ・コーラといった生活する上で必ず目にする銘柄の集合体です。
上記のような手堅い企業への投資が好きな人もいるので、ご紹介をします。私がそうで実際10年以上保有をしています。
記事内容は下記の紹介です。
S&P500とのパフォーマンス比較
ライバルであるVDCとのパフォーマンス比較
実際に長期保有した私の結果(リーマンショック前の高値買いでも配当込みは10年で2倍くらい)
つみたてNISAを中心としたインデックス運用よりも、更に退屈な運用となりますが、ディフェンシブ銘柄と呼ばれるに相応しいETFです。
攻撃よりも防御を重視する人には、長期投資のわきを固める参考になれば幸いです。
KXIは世界の生活必需品銘柄に投資をする海外ETF
生活必需品ETFとしてはバンガード社のVDCが今となっては有名どころですが、VDCとの違いとして米国だけでなく世界中の企業が対象です。
ネスレなどは中々手が出せない銘柄なのでありがたいです。運用はブラックロック社です。
連動指数はS&P Global 1200 Consumer Staples Sector Index(TM)です。
ほとんど日本で目にする事のない指数です。S&Pグローバル1200指数は世界の株式時価総額の70%くらいを占めており、そのうちの生活必需品セクター87銘柄に連動をしています。
注目すべき点は下記3つです。
- これ一本で世界の生活必需品セクターへアプローチが出来る事
- S&P500に比べ値動きが小さく手堅い
- 安定した配当収入が期待できる(2018年7月31日時点で2.97%)
上位10銘柄
上位10銘柄で44.8%を占めています。高配当銘柄の中でも、特に安定性が高い企業ばかりです。
ここ数年はAmazonやGoogleといった急成長銘柄に押され、ぱっとした数字が出ていませんが、数十年後も安心して放置出来る銘柄ばかりです。
正直、この10社が全滅するような時はリアル北斗の拳の世界です。資産運用でなく水とガソリンとトゲトゲの肩パッドの準備が必要ですね。
投資エリアと保有比率
株式に関しては、何だかんだで半分はアメリカになります。珍しくスイスが強いですが完全にネスレの功績です。
ちなみに日本もしっかり入っています
花王やセブンアイHD、JTですね。一番多い花王でも保有比率でみれば1%程度です。
日本で指数に組み入れられる銘柄全部が大体ネスレ一社と同じくらいです。世界の大きさを感じさせてくれます。
分散は十分で、今後も世界の人口は増える一方なので、安心して保有していて良いETFの一つです。ただ信託報酬が全然低くなりません。設定当初は0.48%だったので少し下がっています。
私が新しく買うとすれば、ネスレや世界分散を諦めてVDCを買うと思います。
S&P500とKXIのパフォーマンス比較
やはり気になるパフォーマンス比較です。引用はGoogleファイナンスです。
設定された日が2006年9月12日です。12年の期間で見ると素晴らしいETFです。0.47%の信託報酬を払っても価値があるように見えます。
参考になる情報としては、生活必需品の超絶大手の集合体ですら、リーマンショックは垂直に落ちているという事実です。
ちなみに5年チャートを見ると一変します。
2016年からのグロース株が強すぎるので、これをどう捉えるかによってKXIの価値が決まります。
万人にオススメならS&P500連動の投資信託ですし、安定した配当と利回りを希望するならKXIです。私は老後まで保有予定でしたのでKXIを買っています。
弱気相場にこそ輝くETFなので、その時がくればもう一回くらい記事が書けるかも知れません。
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米国生活必需品ETFのVDCという選択肢
バンガード社の米国生活必需品セクターETFのVDCという選択肢もあります。バンガードらしく恐ろしい低コストです。
VDCの信託報酬
元々は0.2%だったと思います。キッチリ下げてきているのは素晴らしいです。KXIへの期待は望み薄です。
上位10銘柄
好きな人にはたまらない銘柄ばかりです。P&G、コカ・コーラは少額ですが子供にも持たせている銘柄です。
KXIとVDCのパフォーマンス比較
ドル安等の影響でも差が出ますが、そもそも生活必需品銘柄自体、全世界を商売しているのでVDC一択でも問題ないと思います。
楽天証券とバンガード社にはVDC投信を期待したいところです。
実際にKXIを10年くらい保有している私のリターンは?
2018年8月12日時点では68%くらいのリターンになっています。配当を考えると2倍は超えてきてると思います。
気付けば10年以上のホルダーです。日本から買えるようになった時にどうしても欲しくて、手数料負けも構わず買っています。
買付日がバレンタインです。色気も何も無かったのでしょう。
2018年1月17日に売ったのは愚策でした。
当時は一般口座しかなく老後まで放置するから、と心配していなかったのですが、確定申告20万円ルールを使えば逃げられる。これはお得!と年初に動いた失敗談となりました。
あと、地味に配当貰っているので現金は偉大という点です。配当入れたら10年で倍というリターンを達成してそうな数字です。
青枠の部分は、知らぬ間に株式分割されていたのに今更ながら気付きました。
KXIのまとめ
- KXIはS&Pグローバル1200のうち生活消耗品セクターへ投資をするETF
- 下げ相場にはめっぽう強いが、上げ相場には弱い
- グローバルに拘らなければバンガード社のVDCという選択肢もある
- 私の10年以上保有したリターンは68%+配当
- 今思えばリーマンショック前の高値掴みした私でさえ、配当込みでそこそこのリターンを得ている
最後の部分に魅力を感じるかどうか。この部分に集約されるETFといえます。
私はけっこう好きで愛着のあるETFです。好きな人もいたら嬉しいなと思います。
お読み頂きありがとうございました。
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KXIに魅力を感じなければ、S&P500で良いでしょう。リスクが高いと思うなら現金保有率を高めにすれば解決します。
この記事を読んだ人には、この本を薦めるしかないでしょう。ちなみに私はまだ読んでいません。読んだら記事にしたいです。グッドラック。
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