eMAXIS Slimシリーズが新商品として米国株式S&P500を立ち上げての登場です。
気になる方も多いのではないでしょうか。実は私もそわそわしていました。
信託報酬は仁義なき泥沼の戦いへと発展しています。
iFreeS&P500インデックスの独壇場だったS&P500連動投資信託の世界へ突撃してきました。
出たばかりの商品なので、実質コスト等まだ不明な部分はありますが、指数自体はとてつもなく優れています。
投資環境は年々よくなり、昔の日本では購入さえ困難だった金融商品に手が届くようになりました。
常に成長し、便利になり、幸せになる。こういった所に資本主義経済や民主主義の良さを感じます。
若い人は次の仮想通貨的なバブルを待つ事なく、じっくりとこの商品を持つ事で豊かな未来が見えるはずです。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の紹介
三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slimシリーズの新商品です。
同じ指数であれば、信託報酬は絶対に負けない低コストで出すという恐ろしいコンセプトのシリーズでもあります。
日本ではメジャーな投資信託では無いものの、S&P500という王道中の王道たる商品を出してくるとは思っていなかったので、ちょっと驚きです。
信託報酬は0.1728%。現在は競合が無い状況ですが、類似商品が出てきたら今後下げる可能性もあります。
純資産増加に応じて下げる事も目論見書に書いていますしね。
画像はeMAXIS Slim米国株式目論見書より引用
また、楽天バンガードシリーズのように海外ETFを買う方式ではなく、現物運用をします。どちらが有利か不利かは私には判断が出来ません。
ただし、非常に分かりやすくシンプルで好感が持てます。
S&P500指数は圧倒的に優れた指数
S&P500指数は、アメリカ株式市場の時価総額80%を占める大型株で構成されます。
アメリカ株だけと思う人もいるでしょうが、上位銘柄は世界を牛耳るといっても過言ではない企業ばかりです。
ー大和投資信託タイムリーレポートより引用ー
Google、Amazon、MicrosoftといったITの寵児に代表される銘柄だけではありません。
石油を牛耳るエクソンモービル、世界中で日用品を売りまくるP&G、クレジット決済の実に58%をVISAが支配し、2番手のMasterも26%です。
否が応でも飲食店では取り扱われるコカ・コーラ、その他軍需産業などが肩を並べる世界です。
実に売り上げの40%は海外で上げており、全世界株式に投資をしなくとも自然と世界の株式比率に近い数字を形成しています。
例えMicrosoftに変わる企業が出てきたとしても、他には様々な世界シェア圧倒的No.1の企業が存在します。世界を牛耳る大型株の集合体。それがS&P500という指数です。
ー大和投資信託タイムリーレポートより引用ー
先進国株式、全世界株式、新興国株式、欧州株式、高配当等のセクター別株式、様々なエリアやセクターがあります。
しかし、単純にS&P500を保有する投資信託に20年以上の長期にわたって保有した場合、どの戦略を持ってきても打ち勝つのは非常に困難でしょう。
ここ最近では仮想通貨が騒がれましたが、新しいテクノロジーをビジネスとして取り込み成長をしていくでしょう。
鉄道、自動車、航空機、通信、IT、金融とその時代時代で産業を上手く取り込んでいます。
取り込むというか、内包しているものが勝手に成長しているという方が正しいかも知れません。
産業が廃れても、新しいビジネスが発生して活性化をしてきました。
一時期、日本との貿易摩擦が起こるほど自動車産業が落ち込みましたが、ITで圧倒的な地位を握ります。
半導体と言えば日本という時代もありましたが、ことイノベーションと活性化という点においては右に出る国はないのではないでしょうか。
eMAXIS Slim米国株式を徐々に増やしていきます
我が家の主力投資信託であるVTI投信は現状維持のままですが、つみたてNISAはeMAXIS Slim米国株式での運用になります。
関連記事つみたてNISA:2019年からeMAXIS Slim米国株式一本で運用します
子供に月1,000円積み立てているiFreeS&P500インデックスはeMAXIS Slim米国株式に入れ替えです。
楽天ポイントで購入しているiFreeS&P500インデックスも今後はeMAXIS Slim米国株式になっていきます。
信託報酬は0.1728%と、楽天VTI投信に並べてきた様子。この信託報酬なら、老後まで持ってても問題ないレベル。
アメリカで投資信託を買うのと大差ないくらいになってきました。
あと10年早く世に出てくれればとも思いますが、こうやって最もメジャーな指数に投資を出来る環境になった事は喜ばしい事です。
若い人は存分に、このメリットを活かすと良いのではないでしょうか。
私には、少なくとも金銭面では子供の明るい未来しか見えません。お金に困らず、過ごしやすい状況を作って貰いたいですね。
つみたてNISAだと、最終年度に積立てたものを取り崩すまで40年近い付き合いになります。長い付き合いが出来る相棒と呼ぶに相応しい商品です。
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確実に下落局面に立ち会う事や、元本割れ、長期低迷も経験をします。その際、本当にS&P500一本で大丈夫か?と思う方の参考になれば幸いです。
一番多いのは他の人に比べて損していないか?という点だと思います。
煽りタイトルですが事実でもあります。また、著者のボーグルはS&P500に連動した投資信託(ミーチュアルファンド)を世に出した人物でもあります。
20年ぶりくらいの新刊ですので、読んで損は無いでしょう。
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