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悲報|バンガード創始者より投資家の心をへし折る痛恨の一冊が出版

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衝撃的だったので記事投稿をします。

インデックス投資家に大人気のバンガード創始者の最新作「インデックス投資は勝者のゲーム」が、特に投資初心者の心をへし折る一冊な可能性があったので記事にしました。

 

本記事の内容は、最新作「インデックス投資は勝者のゲーム」を読んでいて、管理人が読んで「これは初心者殺しやろ~」と思う内容があったので取り急ぎの報告です。

 

具体的には2016年から2026年の向こう10年間はS&P500に投資をしても期待リターンは年1.6%に甘んじろ、という内容です。

本の内容には、この部分に対するフォローは無く、インデックス投資は勝者のゲームな可能性があります。

 

書籍名が勝者の時代とか書かれており、煽りタイトルでボーグル鼻息荒いなと思っていた私がびっくりしました。

投資初心者が読んだら心をへし折られてしまうと思います。

しかし既に前著「インデックスファンドの時代」、チャールズエリス著「敗者のゲーム」の時代から、着々と書かれていたものの再編です。すでに何度も書かれていた受難の時代です。

 

気の弱い方は、歴史的名著の「敗者のゲーム」を3回ほど読んでからをオススメします。

では、内容です。

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S&P500の年次リターンはむこう10年は1.6%

サクサクいきます。

ボーグルの主張はインデックスファンドの時代(超古い投資本)を書いた時から変わっていません。

株式リターン(いわゆるS&P500の長期保有)は配当+企業の利益+投機的リターンの合計です。

企業の利益というのはアメリカの名目成長率と基本同様です。

投機的リターンとはPERの変化です。PERが低すぎる時からPERが上がる時は投機的リターンによるプラスと投資かは受け取る事ができる、と。

 

分かりやすいのが下の画像です。

投機的リターンの図

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濃い色の投資リターンは配当+企業の利益です。アメリカ企業の配当と、企業の成長が生み出したものです。

薄い色の投機的リターンは、PERが期待値より低い状態から上がった事で、投資リスクによるプレミアムリターンを手に出来た、ということ。

1974年時点でのPERは12.5%程度でした。実際に1974年から2016年の43年間で、配当再投資の結果のリターンが複利で年率2.9%、実にバイアンドホールドした結果の25%が投機的リターンのおかげという状態です。

 

投機的に上げ過ぎたものは自然と落ちてきます。2009年のリーマンショックですね。かなり現実路線に戻ったかと思いきやアメリカの強い成長力で再び投機的リターンの影響を享受したのが昨今ですね。

私自身が上がりすぎだろ、と思いながらカウチポテトポートフォリオをしていたので、株式比率が60%近くになり2018年1月に一部株式ETFを現金化しています。

 

で、ここからが問題です。

投機的リターンを受け過ぎた結果はどうなるか。

当然、マイナス複利で引き受ける必要があります。

誰が?

当然、投資家です。

 

アホか?と思われる方がいるかも知れませんが、みんな大好きバンガードの創始者でインデックスファンドの生みの親であるジョン・C・ボーグルが自分の最新刊で書いているんです。

 

リーマンショックを生き残って投資を続けている投資ブロガーや投資家、また「敗者のゲーム」をバイブルにしている投資家にとっては既に受難の時代を20年受けよ、と書かれています。

 

さもありなん、ですが、結構ショックな事です。実際、10年間、リスク資産にさらして複利で1.6%です。

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2016年に1000万円突っ込んだら、11,720,256円になる予定です。

ちなみに、二重課税と信託報酬をキッチリ取られるので、もう少し減ります。非課税口座でなければ、利益に対して税金も取られます。

しかも最大50%の下落リスクを毎日とりつつ1.6%で耐え忍ぶというのは苦行でしょう。

 

こんなん書かれたら、インデックス投資やめるで。。と思いながら読み進めましたが、この件についての回答は特に出てきていません。

 

ちゃんと私がショックを受けた証拠画像も貼っておきます。

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分かりやすいところから簡単に説明すると…

  • 【配当】は徐々に減ってきているので、平均値2%で覚悟しろ、との事。大体、現在のS&P500と近い数値です。さすがS&P500投信の生みの親。良く分かっています。
  • 【利益成長】は企業の成長と同じく、アメリカの名目成長率です。5~6%と高めに読む事も出来ますが、10年予想なので4%を心しろ、とボーグルのお達しです。
  • 【投機的リターン】=PERの変化ですが、実質PERが高すぎるので、おんどれらマイナス2%を覚悟しろ、との事です。

でもリターン4%あるじゃん?管理人は馬鹿なの?と思うかもしれませんが、これは株式の名目(予想)リターンです。

実際はインフレがきます。何度か当ブログでも触れていますが、インフレは資本主義経済では必ず出ます。

インフレは2.0~2.4%として期待リターン1.6%程度を賢明なる投資家は受け入れるべき、と皮肉たっぷりに書かれています。

 

とりあえず以上です。

基本的にインデックスファンドの時代を思い返しながら読めて楽しい本です。

ゴットロックス家の人々という寓話に再開出来るだけで、インデックス投資不遇の時代を生きた人には買った価値が十分にある本です。

Kindle版は安いのでバンガード好きな人は一度お読み下さい。

 

ちなみに管理人はS&P500系投信の全力積立は変わり無しです。買っても使うのは20年後なので、しばらく安く買えるチャンスかもと達観しています。

 

関連記事です。

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書評「インデックス投資は勝者のゲーム」は米国株投資家のバイブル
バンガード創始者ボーグルの最新本レビューです。

実際、本を読み終わりましたので書評を記事にしました。私は読んでいて楽しいし、満足いく内容でした。

この記事を書いた人
ななし

1976年生まれ、超就職氷河期世代のインデックス投資家。投資情報を中心とした当サイトの管理とWebライターをしております。自己紹介は「ななし」をクリックで。

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