GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が2022年度第2四半期の速報レポートを公開しました。
ちなみに世間ではGPIFが巨額の損失を出したとニュースで出ているかもですが、当サイトの読者様だとスルーしているでしょうw
外部リンクGPIF、7―9月期運用損1.7兆円 3四半期連続で赤字
金額で見ると途方もない数字ですが、率(%)で見ると大したことが無いからです。
上記ロイター記事の引用。
欧米中銀の利上げに伴う景気後退懸念から、国内外の株価が下落した影響を受けた。
7―9月期に運用損を抱えたことで9月末の運用資産額は192兆0968億円に目減りした。6月末時点では193兆0126億円の資産を保有していた。
目減りしたって書いてるけど193兆円が192兆円になったとか誤差レベル・・・
私たちの大切な年金運用を担うとともに、個人的には運用で見習う部分がめちゃあると思っています。
というワケで、PDFレポートを参考にしつつ、みんなで一緒に見ていきましょう。
俺たちのGPIF!下げ相場だった第二四半期でも素晴らしいディフェンシブ性能を見せつける
運用開始後のトータル収益
スマホだと小さくてスミマセン。。
第2四半期は▲0.88%で、1兆7220億円の損失となりました。
第二四半期ということは2022年7月~9月で米国株とか苦しい時期でした。
- インフレで株式アカン
- 金利高騰で債券アカン
- プラス要因円安のみ
こんな状況でGPIFは債券比率も多いので、良くこんだけの損失で済んだなぁ、と思うレベル。というか普通に凄くないですか?
ポートフォリオなど見てみましょう。
GPIFのポートフォリオ2022年9月時点
ほぼ4資産均等型です。
実際には値動きがあるのでブレは出ますが、投資信託でも同じような感じでしょう。
外国株式、国内株式が25%を切っているので、徐々に債券を売りつつ割安になった株式を買っているのかも知れません。
長い目で見るとリバランスチャンス。
面白味のない4資産均等型ですが、今までの累積集計を見ると一変する人もいるかもです。
GPIFの累積収益額2022年9月時点
こちらもスマホでは見にくくてスミマセン。
赤の株式は凄まじいんですけど、個人的には青部分のインカムがスゴイと思うんですよね。
利子だけで累計45兆円とかになってます。
今の規模だと第一、第二四半期で1.9兆円のインカムがあるのと、株式が成長したり、債券保有が増えるにしたがって雪だるまがデカくなるのも実感できます。
もはや雪だるまどころじゃありませんけど。
(GPIFは世界最大の機関投資家だし。。)
2022年第2四半期の収益状況
こちらもスマホでは誠に申し訳なく…
- 国内債券▲0.79%(-3982億円)
- 外国債券▲1.54%(-7249億円)
- 国内株式▲0.84%(-3679億円)
- 外国株式▲0.49%(-1916億円)
トータルリターン▲0.88%(1兆7220億円)
株式不調かと思ったら一番救ってくれていたのが外国株式だったのですね。円安を考慮しても債券のダメージが大きかったのは意外でした。
とはいえ、このまま不況入りした場合、大きく下落するのは株式なので問題ないでしょう。率(%)で見れば大したことありませんし。
ただ数字だけ見てると分かりにくい部分もあります。期間を切り取っただけなので。
下手するとマスコミさんとか、投資で1兆9000億円も赤字を出しているギャンブル機関に大切な年金を任せるな、とか言いかねません。。
どこを切り取ったデータなのかもレポートでは出ているので一緒に見ておきましょう。
GPIF債券の動き2022年度第2四半期
2022年4月から9月末までの債券市場インデックス。
外国債券自体は6月時点で高かった(円安要因?)ところからの下落が大きかった様子。国内株式はジリジリと下がり続けてます。
ただ、インカム考えるとトントンかも。
GPIF株式の動き2021年度第2四半期
株式も同じ感じですかね。
2022年6月末頃から回復したものの再度下落傾向。。切り取る期間が悪かった気がします。
個人的には何かあった気がするけど覚えてません。
投資ブログ書いてるのに株価ニュースとか全然気にしないし覚えてないんです。。すみません。
でも、個人的になんで外債と外株がマイナスなの?という疑問が解決できて良かったです。
ちなみにですが、GPIFが運用しているお金は今の年金支払いにはほとんど使っていません。
これを見てると管理人世代が無くなる時期くらいからですかね。
少子化で年金の担い手が減ってしまう分をGPIFの運用で補うのが目的です。残念ながら管理人はGPIFの恩恵にあやかれませんが、子供たち世代がすこしでも楽になると良いな、と。
若い方は過度に年金不安とかせず、ちゃんと働いて、収入の少しでも投資に回しておくだけでけっこう老後不安は解消できるんじゃないでしょうか。
氷河期世代は75歳くらいまで労役させられて年金を払う側で存在し、その後は案外短い寿命で去っていって年金負担も減らすんじゃないかな、とか。
で、老人が猛烈に減っていけば年金不安も解消する。
それが100年後くらい?
もしかすると年金100年安心とはコレなのかも知れない。。
段々、管理人のしょーもない雑談になってきたので今日はこのへんで。
ポートフォリオの神髄ともいえるGPIFのお話でした。
お読み頂きありがとうございました。
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