金融課税が話題ですが、他の国とかどうなってるんでしょうか。
意外とアメリカとかは低所得者の金融課税は優しかったりします。
もしかすると日本の税制も変わるかも知れませんし、知ってて損はないかも知れません。
今日は一緒に他国の金融課税を勉強してみましょう。
【お勉強】海外の金融課税はどうなっているのか
ネットを彷徨ってるとITmediaが下のような記事を公開していました。意外ですが投資系の話もあって、内容はマニアックで面白いです。
今回は当たり回でしたね。
外部リンク日本の金融所得税、実は庶民にとっては世界屈指の重税
では、ITmediaで紹介されていた画像をお借りしつつ見ていきましょう。
アメリカ、イギリス、フランス、ドイツとの金融課税比較
フランス、ドイツはちょっと高めですが、分離課税か総合課税を選べるので、低所得者の場合は総合課税を選ぶと負担が減りますね。
アメリカは短期トレードにはそこそこ課税されますが、39,375ドル(日本だと年収300万円みたいな層?)以下は無税です。次の43万ドルとかいう異次元年収でも15%程度なのは羨ましいですね。
イギリスだと11,700ポンド(日本だと年収200万円みたいな層?)以下は無税、34,500ポンド(日本では年収500万円?)以下は10%とやはり日本より良さそう。
まぁ、イギリスはISAという非課税枠があってコツコツ積み上げていくとMAX1億円くらいまで使えるので課税口座自体そこまで気にしなくて良いかもですが。。
こちらもITmediaの記事です。けっこうマニアックな記事ですが勉強になります。
外部リンク英国では1億超の非課税枠 つみたてNISAの恒久化目指す 金融庁遠藤長官
日本の金融所得税、実は庶民にとっては世界屈指の重税
他の先進国と比べた場合、日本の金融所得税というのは今でも十分高いんですね。
記事ではここを問題視していました。
ちょっと長いのですが引用します。
米国・英国では所得が低い場合は金融所得税も低くなる点で、一律課税の日本よりも格差是正に適合的な制度となっている。フランス・ドイツでは確かに名目の税率は日本よりも高いが、金融所得が低い場合は総合課税に切り替えることで、実質的に段階課税と同じ処理ができているといえる。
一方で日本は、段階課税でもなければ総合課税に切り替えることもできない。したがって、金融所得が小さいものほど負担が大きいという逆進性が強い設計となっているのだ。
給与との比較で考えよう。給与で100万円稼いだ場合、所得税はゼロだ。一方で資産運用によって100万円稼ぐと約20%課税されるため、所得が低いうちは資産運用が税金的には不利になる。
一方で給与が1800万円を超える場合、この部分は住民税と合わせて50%が課税されるが、資産運用であれば約20%の課税で済む。所得が高くなるほど、資産運用が有利になるという制度設計になっているのだ。
したがって、一律で増税すると資産運用が不利になる一般人が増加し、貯蓄から投資への移行がスローダウンする可能性が高いばかりか、高所得者は依然として資産運用が税金的に有利な状態が続くため、格差をむしろ助長すると考えられる。
※太字・装飾は管理人がしました。
ちょっと前に金融課税のことを記事で書きましたが、せめて庶民向けに非課税枠を増やすとか、総合課税にするべきだと思うんですよね。
確定申告することで税について学ぶこともありますし。
一番良いのは英国ISAみたいに非課税枠モリモリで無期限なんですけど、どこの省庁が邪魔してるんでしょうかねぇ。。
金融庁はNISA推進なので財務省しか悪役が思いつきません。
話を戻して金融課税。
そもそも貯蓄から投資へということで舵を切るのは賛成です。貯金だけでは少子高齢化と増税を乗り切るのは難しいでしょうし。
しかし、庶民に優しい制度を作らないと日本はいつまでたっても金融立国にはならず貯金の国のままで終わるかも知れません。
記事本文では痛烈な批判で終わっていました。
預金金利が期待できない現代において、資産運用はもはや“金持ちだけのもの”ではない。このまま一律増税が実行されれば、「富裕層からの分配」ではなく「中間層以下からの回収」という悪影響が色濃く残ってしまう可能性がある。
個人的には、つみたてNISAの非課税枠を増やしつつ無期限にして欲しいですね。あとアメリカくらいの低所得者向け課税システムもお願いしたいところ。
これって配当課税はどうなってるんでしょう?
今日は短いけどこれで終わります。
たまには他国の税税を勉強してみよう、というお話でした。
他国を羨んでいても仕方ないので、私は自分ができるつみたてNISAだけでもコツコツ頑張ろうと思います。
お読み頂きありがとうございました。
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無税という言葉には魔力がありますね。一時、こういった系の本を図書館で良く借りていました。笑
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