最近、投資を始めた人って出口戦略までしっかり考えているのでしょうか。
管理人が投資を始めたころは、そもそもインデックス投資の選択肢が少なすぎるのと、出口戦略なんかよりも複利と積立投資で1億円作るみたいな話が多かったです。
見事にリーマンショックで散っていった同志や、当時のブロガーさんもたくさんいましたね。
一方でここ数年でインデックス投資を始めた方は、リスクや出口戦略との向き合い方が洗練されたのを実感します。
さて、先日の記事、
関連記事読者質問|生前贈与1000万円を全てVYMで運用したい【問題ない】
にて、ご質問頂きましたレコバさんから、もう一つ質問がありましたので、記事にて回答いたします。
市井の人である管理人はこう思う、といったものですが、色んな人の出口戦略や考えをみることって少ないので参考になれば幸いです。
投資歴3年の初心者ですが、この出口戦略で大丈夫でしょうか?
ではレコバさんの状況を見ていきましょう。
頂いたメッセージは見やすいように少し加工しました。
レコバさんの現状
- 37歳サラリーマン、妻(37歳パート務め)長女(9歳)長男(4歳)の4人家族
- 投資歴3年の初心者です
投資・貯蓄内容
- IDECO 2.3万/月(eMAXIS Slim米国株式)
- つみたてNISA 3万/月(楽天VTI)※バランス型に変更予定。子供の学費用
- 積立NISA(妻) 2万/月(楽天インデックスバランス均等型)
- 生活防衛貯金 350万
- その他貯金 300万
- 自分年金 150万(VYM100万 HDV・SPYD50万)
ガンガン投資をする前に、しっかりと余裕資金があるのが素晴らしいですね!
つみたてNISAはご自身のアカウントを子供の学費予定としているので、バランス型にするのは良いと思います。
暴落はいつやってくるか分からないというのは2020年3月が良い例でしたね。
大きく減らしてはいけないことを考えると債券半分くらいあるとマイルドになるでしょう。
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レコバさんの想定する出口戦略
下記のような出口戦略についてどう思いますでしょうか?(妄想ですが)
定年から年金支給まで
- 徐々に債券比率を増やしていき60歳でIDECO受け取り(900万円)
- 65歳定年、退職金受け取り(1500万円くらい)
- 65~70歳までは上記2400万円+つみたてNISAを定率4%で取り崩していく
2400万円+アルファで5年を過ごせば良いので余裕かな、と。月々の支出をしっかり見ておくと安心ですね。
年金は70歳まで後ろ倒しをする
- 70歳から下記の5年繰り下げた年金収入で生活していく→(月29万円)
- 積立NISA取り崩し(月2~3万円)
- 生前贈与で購入したVYM1000万の配当金(月7~8万円)
厚生年金の繰り下げが強烈ですね。ほぼ生活に困ることが無さそう。。
47歳時点でトータル1000万円の生前贈与をVYMに投資をしているのも、老後にはかなり効いてくるでしょう。
47歳で1000万円のVYMは配当利回り3%だとすると税引後25万円くらい。
1000万円でリスクを買っているのに少し期待値が小さいと思う方もいるかも知れませんね。
しかし株価も配当も、超長期では少しずつ成長をしていきます。
極端な例ですが、VYMの配当成長率が3.6%あれば株価が成長なしでも受け取る配当は20年で2倍に増えています。
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個人的には月7~8万円の配当金は大きく外していないと思います。とはいえ、少しコンサバな数字を考えておいても良いかもですね。
十分過ぎて羨ましいしか言葉が出てこない
一見するとリスク資産ばかりに見えますが、投資に傾き過ぎず、しっかりした資産形成と人生の出口戦略を考えているな、と感じました。
主力はつみたてNISAでもVYMでもなく厚生年金と退職金です。
しっかり働き、年金の後ろ倒しをして受取額を増やす。プラスアルファとして投資をつかう。これはレコバさんが人生設計を作り込んでいるからできることですね。
iDeCoの債券比率をあげていくのも、つみたてNISAが株式100%なのでバランスも取れていると思います。
老後については今の方針で失敗することは少ないでしょう。
ただ、しばらくは学費や習い事などでやり繰りが大変なときもあるかも知れません。投資にお金を回すのが苦しい時は、主力は年金と退職金であることを思い出すと良いですね。
投資は手段なので無理しすぎない程度で十分かな、と。
あとは時が経つにつれてVYMからの配当金が生活を底上げしてくれるようになると思います。
管理人もそうなれるようにコツコツと貯めていきたいです。
おわりに|初心者とは思えない十分な出口戦略
冒頭の部分につながりますが、最近投資を始めた人ってレベル高過ぎじゃないですかね。
とても初心者とは思えません。。
私が投資3年目のときはリーマンショック後でいつになったら暗闇は終わるんだろう、といった状況でした。出口を考える余裕はなかったような気がします。
投資だけに頼らず、今の仕事をしっかり頑張り、受け取る年金を増やしていく。
これこそ人生の戦略なのではないでしょうか。
VYM1000万円パワーを長期的に維持するのは辛いときもあるかもなので、当サイト(氷河期ブログ)で管理人のじぶん年金状況などを見て頂けると嬉しいです。
20年、30年先の配当に想いを馳せつつ一緒に頑張っていきましょうね。
ご質問ありがとうございました。
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