管理人が初めて買った投資信託はPCAインド株式オープンという商品でした。
当時はBRICsこそが明るい投資計画という時代でしたね。米国株最強時代が10年続いていますが、これが次の10年でどうなっているか考えると興味深いです。
関連記事新興国株式がどれくらいの熱狂だったかを思い出してみる
さて、Twitterで下記のことを呟いたところ興味ある人が多かったようです。
軌道修正してなかったらインド株100%とかになってたw https://t.co/QRQfJkOEq0
— ななし@氷河期ブログの人 (@_teeeeest) November 26, 2020
頂いた反応はこちら。
皆さん気になるようなので記事にしました。さてさてどうなっていたでしょうか。
【悲報】2006年に買ったインド株投信をガチホしても大して儲からなかった
いきなり結論から。
調べてみたら大して儲かって無かったです。
チャート画像はこちら。
元々はPCAインド株式オープンという商品でしたが2011年に社名変更したようです。この記事を書いてて初めて知りました。笑
スマホで見ている人は画像見にくくてスミマセン。
13,000円くらいで買った記憶がありますが、今の基準価額は18,000円程度です。分配金を再投資してコレなので思ったほど儲かってませんよね。
リーマンショック、コロナショックを受けて14年ガチホしてもたった1.5倍です。同時期に米国株へ投資していたら4倍くらいになってそう。
当時200万円くらい買っていて、20%くらい上がったところで
さすがにこんなカンタンに儲かるのは危なくない?
と思って売却しちゃいましたが、結果としては良かった気がします。
ちなみに投資家失格ですがインド株売った利益でバイクを買いました。
さて、あまり儲からなかった理由を紹介していきましょう。
2006年に買ったインド株投信をガチホしても儲からなかった理由は信託報酬と為替
PCAインド株式オープンに投資を続けていても儲からないという衝撃的事実が分かりましたが、インドの代表的株価指数SENSEXは好調です。
リーマンショック後の最悪期から3倍くらいに伸びています。指数自体に問題があるワケではないのが何となく分かりますね。
で、理由はこちらかな、と。
インド株投信の信託報酬(実質コスト)が鬼高い
今は良質な投資信託や海外ETFがありますが、14年くらい前は信託報酬が1.3%くらいでした。ついでに買付手数料も1.5%くらい取られた気がします。
今運用しているイーストスプリング・インベストメンツ株式会社の運用報告書をみたところ、これまた衝撃的な数字を知りました。
信託報酬は1.3%ほど。一番下の赤いのが実質コストです。
年2%くらいかかってます。。
マイナス複利を14年と考えるとダメージデカいですね。
これだけでは14年で1.5倍はまだ納得できませんね。もう一つの為替要素も見てみましょう。
インドルピー/円のチャートがけっこう悲惨
高金利通貨の定めなんですが、基本的に金利が高い通貨は長期で見ると下がります。
2010年代のインドルピー/円のチャートを見てみましょう。
出典:ファイナンシャルスター
ここ10年で30%くらいルピー安になっています。
信託報酬で地味に2%複利で削られて、為替で30%減を受けると堅調な株価でも厳しいということですね。
ちなみに新興国通貨、高金利通貨が長期でどれくらい報われないかはインドルピーの超長期チャートを見ると分かりやすいかもです。
うん。もう何が理由かよく分からないレベルで下げてます。
個人的には通貨安と実質コストなどもあり、今まで新興国株式への投資はしていませんでした。
ただ、最近は中国が覇権を獲った場合に備えて少しずつ海外ETFで中国株を買い始めています。非政府系企業へ経費率0.3%で投資できるなんて良い時代になりました。
関連記事中国ETF(除く政府・国有企業)CXSEを買いました【中華QQQ】
そこそこ勝算ありと思うのですがどうでしょうか。
ちょっと話がズレましたが、昔のインド株投信を持ち続けても信託報酬と為替であまり儲からなかったようです。
新興国株式自体がここ10年は振るわなかったので、今から海外ETFで買ってみるには良いかもと思っていましたが、管理人などが思うということは市場ではすでに織り込まれていて割高だったりするので注意が必要です。
出典:ピクテ・マルチアセット・ストラテジー2020年9月
おわりに|2006年に買ったインド株投信をガチホしても儲からなかった
結果としてはあまり儲からなかったので、米国を中心とした世界分散にして良かったと思います。
ただし、次の10年が米国株が強いかというと分かりませんね。反動で20年くらい低迷する可能性もあります。
とはいえ今やっている投資を取り崩すのは20年後くらいなので、焦らずコツコツやっていくのが大切ですね。
以上、2006年に買ったインド株投信をガチホしたらどうなっていたかというお話でした。
お読み頂きありがとうございました。
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