放っておくだけで安定的に貰える不労所得はないかな?
投資をしていると不労所得について考えますよね。私もそうです。
記事内容は、配当について書いたものです。
配当はメンテナンス不要の不労所得であり、株式の成長に合わせて増える特徴を持ちます。
安定的とは言えませんが、ほんとうに放っておくだけの不労所得です。また株価が上がるにつれて配当も増えていくのも魅力。
管理人が保有している3つの海外ETFを例にして紹介をしていきます。
本記事があなたの不労所得獲得の参考になると幸いです。
株式配当はメンテナンスフリーの不労所得
配当金はメンテナンスフリーの不労所得です。
株価によって上下はありますが、不動産投資に比べても労力はありません。保有し続けることくらいですかね。
その保有し続けることが難しい、という声も聞こえます。
関連記事米国株の最低手数料ゼロ、気付いたらネット証券3社が横並びに
配当・分配金は株式の成長にあわせて増える
配当は企業の利益を、株主へ還元をするものです。
とはいえ、利益の100%を株主に出してしまうと企業の成長のためのお金が不足します。
利益の中から研究開発などに使って、その上で株主還元として出るのが配当ですね。
営業をしている方だと分かりやすいかも知れませんが、どうやっても対前年比+の予算組がされます。
株式会社は「株主のもの」ですので、経営陣はじめ従業員も一丸となって企業価値をあげる努力をする。
結果として業績が上がれば従業員もボーナスなどでハッピー、株主も株価と配当が増えてハッピーとなります。
こんな風に、株主はリスクテイクした分、自分は働かずに不労所得を得られるワケですね。
もちろん株式会社の集合体である海外ETFも同様です。
では、管理人が5年以上保有している全世界株式であり、みんな大好きVTから紹介をしていきましょう。
少しずつですが、着実に配当が育っているのが分かります。
VTは配当・分配金の成長がイメージできる不労所得
直近6年の分配金推移です。
VTは年4回分配ですが、3月と6月は少なく、9月と12月に多いのが特徴。
画像ではガタガタに見えますが、山の頂点部分は徐々に上がっているのが分かります。2020年3月はコロナショックで6年前くらいに逆戻りとなっています。
VTの分配金推移
以下は分配金推移(1株当たり、支払いはドル)です。
日付 | 分配金(ドル) |
2014/9/22 | 0.289 |
2014/12/22 | 0.378 |
2015/3/25 | 0.314 |
2015/6/26 | 0.453 |
2015/9/25 | 0.279 |
2015/12/21 | 0.368 |
2016/3/15 | 0.222 |
2016/6/14 | 0.466 |
2016/9/13 | 0.311 |
2016/12/20 | 0.457 |
2017/3/29 | 0.253 |
2017/6/28 | 0.466 |
2017/9/27 | 0.354 |
2017/12/19 | 0.492 |
2018/3/26 | 0.257 |
2018/6/22 | 0.551 |
2018/9/26 | 0.362 |
2018/12/24 | 0.489 |
2019/3/25 | 0.281 |
2019/6/17 | 0.551 |
2019/9/24 | 0.435 |
2019/12/23 | 0.611 |
2020/3/23 | 0.221 |
2020/6/22 | 0.36 |
管理人はこの期間中も保有していたので、分配金を貰っているのですが覚えていません。
これこそ究極の不労所得だと思います。
VTの株価チャート
引用はYahoo!financeです。
株価の波はありますが、超長期では安心の全世界株式ですね。
管理人もVTを保有しており、5年以上経ちます。
長期投資の良いところは、買った時の株価や為替などを忘れられる事だと思っています。
こんな風に記事にしないと当時が1ドル103円だった事も覚えていません。
世界中の株式会社が競争により株価を上げていく事で、配当利回りが同じ%でも金額は増えますよね。
その結果として、超長期で株式はインフレ調整後で年6.7%というリターンを提供してきました。
VTは20年、30年と経過する事で、
- 私が何をしなくても分配金を支払い
- 勝手に成長をして分配金を底上げする
ある意味、最高の不労所得マシーンだと思います。
今だと東証でMXS全世界株式(2559)を買うのが手軽かも。
関連記事グッバイVT?東証で全世界株式ETF(信託報酬0.0858%)爆誕
では、管理人が保有する高配当株式ETFも紹介をしていきましょう。
VYMとHDVという2つの商品があり、どちらも人気がありますね。
VYMは配当・分配金が成長する不労所得の一つ
直近6年の分配金推移です。
米国株が強い時期が続いているので、徐々にVYMの分配金も上がっていますね。
P&GやIntel、Pfizerといったグローバル企業も多く、世界経済の発展を受けることも魅力。
VYMの分配金推移
以下は過去6年の分配金推移(1株当たり、支払いはドル)です。
日付 | 分配金(ドル) |
2014/9/15 | 0.47 |
2014/12/18 | 0.56 |
2015/3/23 | 0.46 |
2015/6/26 | 0.56 |
2015/9/23 | 0.53 |
2015/12/21 | 0.60 |
2016/3/15 | 0.48 |
2016/6/21 | 0.58 |
2016/9/13 | 0.48 |
2016/12/22 | 0.67 |
2017/3/22 | 0.56 |
2017/6/23 | 0.60 |
2017/9/20 | 0.60 |
2017/12/21 | 0.64 |
2018/3/26 | 0.61 |
2018/6/22 | 0.63 |
2018/9/26 | 0.67 |
2018/12/24 | 0.74 |
2019/3/25 | 0.65 |
2019/6/17 | 0.63 |
2019/9/23 | 0.78 |
2019/12/23 | 0.78 |
2020/3/10 | 0.54 |
2020/6/22 | 0.83 |
本当に少しずつ、少しずつ増えていっている感じですね。老後までコツコツと買い続けたいETFです。
投資元本はそのままで、分配金だけを受け取るという自分年金としても優秀な商品かな、と。
関連記事VYMからの分配金を確認。自分年金としてコツコツと育てていきたい
VYMの株価チャート
2015~2016年はFANGと呼ばれるIT成長株に押されっぱなしでした。
いまは流行りがGAFAに代わりましたね。
GAFAが簡単に崩れるとは思いませんが、VYMはある意味バリュー株に近い構成です。
今後、米国株が低迷する時こそ仕込み時と考えることができます。
FANGとは米国の巨大ネット銘柄群を指す言葉で、SNSのフェイスブック(Facebook)、通販のアマゾン・ドット・コム(Amazon.com)、動画配信のネットフリックス(Netflix)、検索エンジンのグーグル(Google)の頭文字をつないだ造語です。
MANT同様に情報技術やビッグデータなどを活用して、生活や産業構造を大きく変える可能性を持つ企業群で、2015年頃から米国の株式市場で用いられています。
GAFAは米国のIT分野をけん引する企業群「Google」「Apple」「Facebook」「Amazon」の頭文字を集めた呼称です。
それぞれ検索、デジタルデバイス、SNS、ネット通販を手掛け、さまざまなサービスのプラットフォームとなっている一方、市場での公平な競争を阻害するのではないかという懸念の声も上がっています。
引用元:SMBC日興証券
VYMは配当込みで、かなりS&P500に近いリターンを出している実績があります。
リーマンショックも乗り越えており、純資産は2兆円以上と十分な流動性が魅力。
VTに比べ高配当なので、元本を取り崩さずに配当を受け取る事も可能です。
では、もう一つの高配当ETFであるHDVを紹介しましょう。
HDVは配当・分配金の成長を確認しやすい不労所得
HDVはリーマンショック後にできたETFです。
分配金の安定した2012年3月以降の推移を表にしました。
綺麗に分配金が増えているのが魅力ですね。
S&P500やVYMとは大きく異なり、金融やハイテクが少ないのが特徴です。
大きい比率は以下の3つで60%を超えます。
- ヘルスケア
- 生活必需品
- エネルギー
エネルギーは現在のところ、高配当ですが株価は低迷中です。
この部分が成長の蓋となっていますが、景気は循環するのでノンビリ待ちたいですね。
セクターに癖があるため、VYMと迷う人もいるかも知れません。
その場合は、銘柄数やセクターの分散からVYMをオススメします。
関連記事【高配当ETF】VYMでなくHDVを選んだ理由は金融セクター比率の低さ
ただ、管理人はリーマンショックで金融セクターで地獄を見たので、HDVと一緒に老後を迎えたいと思っています。
HDVの分配金推移
以下は2012年3月~2020年6月の分配金推移(1株当たり、支払いはドル)です。
日付 | 分配金(ドル) |
2011/6/29 | 0.244 |
2011/9/30 | 0.290 |
2011/12/29 | 0.380 |
2012/3/30 | 0.526 |
2012/6/25 | 0.540 |
2012/10/1 | 0.516 |
2012/12/26 | 0.511 |
2013/4/1 | 0.540 |
2013/7/2 | 0.554 |
2013/9/30 | 0.557 |
2013/12/30 | 0.579 |
2014/3/31 | 0.566 |
2014/6/30 | 0.593 |
2014/9/30 | 0.626 |
2014/12/31 | 0.665 |
2015/3/31 | 0.717 |
2015/6/30 | 0.725 |
2015/10/1 | 0.722 |
2015/12/31 | 0.716 |
2016/3/30 | 0.677 |
2016/6/27 | 0.679 |
2016/9/30 | 0.688 |
2016/12/28 | 0.656 |
2017/3/30 | 0.723 |
2017/6/30 | 0.718 |
2017/9/29 | 0.732 |
2017/12/26 | 0.776 |
2018/3/28 | 0.799 |
2018/7/2 | 0.796 |
2018/10/2 | 0.791 |
2018/12/21 | 0.709 |
2019/3/26 | 0.822 |
2019/6/21 | 0.750 |
2019/9/24 | 0.857 |
2019/12/16 | 0.779 |
2020/3/25 | 0.915 |
2020/6/15 | 0.879 |
期間を長く取っているので、地味ですが分配金が増えているのが分かります。何度も書いていますが、管理人は貰っているはずなのに覚えていません。
何をしたという記憶もありません。ただ保有していただけです。
これこそ不労所得であり、株価の成長により分配金も増えるという理想の商品かと思います。
では、HDVのチャートを見てみましょう。
HDVの株価チャート
チャートはVT、VYMに合わせて5年チャートにしています。
動きとしてはVYMに近くなりますね。
高配当ETFはディフェンシブな銘柄が多いですが、株式の変動リスクは思った以上にあります。
コロナショックでは高配当ETFは軒並み下落しました。
これはセクター比率の変わるVYMも同様です。
株式に投資をする以上、値動きリスクは引き受ける必要がある、という事ですね。
株式だけが厳しい場合、債券ETFを組み入れるのも「一つの手」です。
関連記事老後へ向けた海外ETFという選択肢。VYMとBNDでほぼ鉄壁
管理人はVYMと債券ETFのBNDを半々に買付しており、これを自分年金としていきます。
まとめ|配当金は株式と合わせて成長する不労所得
- 配当は完全な不労所得
- これ以上に何もしない所得は少ない
- 合わせて株式の成長に合わせて受け取る配当も増える
- 管理人が保有している海外ETFでも実感ができている
未来は誰にも分かりませんが、幸せになりたいと思っている人はこれからも増えます。そういった願いをかなえる為に株式会社の存在がありますね。
リスクを負う代わりに、配当やその成長をうけられると嬉しさ2倍です。
長期投資で疲れた時、本記事が何かの参考になれば幸いです。
お読み頂きありがとうございました。
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