ニッセイの外国株式インデックスファンドが信託報酬0.1%切りを驚いていたら、いつの間にか米国株式も信託報酬切り下げの話が動いていました。
私も保有しているeMAXIS Slim米国株式(S&P500)です。保有している人や気になっている人も多い商品と思います。
2019年6月14日より改定となります。
これを受け、信託報酬は0.16%(税抜き。。セコい)→0.15%以内となります。
この部分で既に必要な情報は全て書いてしまいましたが、1分程、お付き合いいただけると幸いです。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)が信託報酬切り下げ
eMAXIS Slim米国株式はS&P500指数に連動する投資信託です。
米国を代表する大企業500社へ投資をします。米国株式市場の時価総額80%程度はこの500社が占めていると言われています。
今まではS&P500に投資をしようとすると、円からドルに変えて、海外市場で取引をするという手間がありましたが、この商品で一気に解決をしました。
昨年2018年より販売されたこの商品ですが、早くも信託報酬の引き下げが行われます。
外部リンク業界最低水準の運用コストをめざす『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』信託報酬率の引き下げを実施
円建てで1円刻みの注文も可能。
分配金は自動再投資。
もう海外ETFは無しで投資信託だけで十分な気がしています。
信託報酬引き下げは楽天VTIがあってこそ
プレスリリースより下記引用の通りです。
今後も引き続き、他社類似ファンドの運用コストに注意を払い、業界最低水準の運用コストをめざします(引き下げを決定した際には速やかに当社HP等でご報告致します)。
他社類似ファンドの運用コストと書かれているので楽天VTI以外には類似商品はありません。
楽天VTIのコストが下がる事は、以前の記事でも書いております。
関連記事米国バンガードがVTIとBNDの信託報酬(経費率)引き下げを実行
楽天VTIは海外ETFであるVTI(Vanguard Total Stock Market)へ投資をするという、極めて分かりやすいコンセプトの商品です。
投資先のVTIが2019年4月26日より経費率(信託報酬みたいなもの)が0.04%から0.03%に切り下げられました。
- S&P500(米国株の約80%)
- Total Stock Market(米国株の約99%)
両者は指数は違うもののチャートで見ると、運用元の三菱UFJ国際投信が類似というのは間違いがありません。
画像引用元:Yahoo!finance
青色は全米株式であるVTI、水色はS&P500に連動するVOOです。両方、バンガード社のETFです。
2年くらいの期間で見ると小型株を含んでいる差はほぼありません。類似と見ても問題ない範囲でしょう。
今回は競争原理が働き、個人投資家にとってはメリットだけという美味しいお話しですね。
おわりに|eMAXIS Slim米国株式(S&P500)に投資をしているが…
つみたてNISAでeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を保有して、現在も積立をしています。
ただ、私個人としてはあまりeMAXIS Slimシリーズの後追い型※というのは好きでないのです。
今回は恩恵を受けましたが、楽天VTIの件が無ければ信託報酬の切り下げは無かった、という事です。
日本のバンガードを謳うのは難しいでしょう。
次回は資産規模が大きくなって効率化した。だから信託報酬を下げます!
こういった気持ち良い言葉を見てみたいものです。
※取り扱い商品は大体好きです。後追いしかしない、という部分が好みでは無いのです。
関連記事です。
ニッセイ外国株式インデックスファンドが遂に信託報酬0.1%切り
こちらはニッセイ自らが信託報酬切り下げに向かった好例です。近いうちにeMAXIS Slim先進国株式を同じ数字にするでしょう。
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