HDVというアメリカの高配当株式へ分散投資してくれる海外ETFがあります。
KHC(クラフト・ハインツ・カンパニー)が減配という悲報が聞こえてくる中、そういえばHDVは大した割合ではないけど保有しているはずです。
ちょっと気になったので調べました。なお、結果はタイトルで終わっています。
バンガード社の米国高配当株式ETFであるVYMは先日経費率の引き下げもあり、個人投資家には人気ですがHDVは銘柄数も少なく人気も今一つな感じがします。
今回のKHC(クラフト・ハインツ・カンパニー)の一件は改めて分散投資の大切さも思い出させてくれる話でした。
ちょっとHDVに興味を持つ人が増えてくれると嬉しいです。
HDVがKHCを銘柄組み入れから外したのは2018年6月
下記の画像はブラックロック社のiシェアーズ・コア米国高配当株ETF(HDV)より引用しています。
組入情況 > 保有銘柄一覧 > 全ての銘柄を見る > 日付を触ると過去履歴も見れます。
組み入れを確認できるのが2018年5月で、比率も0.81%と低いので保有していても大きな問題にはなっていなかったように思えますね。
2011年3月時点だと、XOMは保有しておらずKHC(クラフトフーズ)前身のKFTを2.07%保有していたりと見ていて面白いです。
思ったより早く銘柄入れ替えをしているので、HDVの回転率が高いと各方面から言われるのも納得。
金融、ITが少なくエネルギー、生活必需品、ヘルスケアの3本柱になっているので好き好きが出てしまうETFなのです。
KHCの2018年6月付近のチャートを見てみる
これだけ見ていると冴えわたるHDV!と感じますね。チャートの最後、KHCの少し回復からの下落レーザービームは恐ろしい。。
シーゲル教授の赤本が好きな人は保有を検討した人も多いかも知れませんね。高配当、グローバル、生活必需品という事で、私も欲しいなぁ、と思ってました。
買わなかった理由は単純にチーズがあまり好きでなかった、という個人的な好み。
2013年頃に、コカ・コーラ(KO)とマクドナルド(MCD)を個別で買っています。チーズ好きだったら保有していた可能性大です。
そうこうしている間に妻と付き合い、結婚して、子供が出来て忙しくなり、私は投資に興味が無くなっているうちにハインツと合併していました。
妻と子供は大好きなようで冷蔵庫に常備されていました。
もし買っていたらモンデリーズ(MDLZ)も含めて、ハインツ株も手に入っていましたが血ならぬケチャップを吹き出していたでしょう。
HDVに限らず、ETFという分散投資が効果を発揮してくれています。
同じ高配当ETFのVYMは保有しているかもですが、組入比率を考えると大きな問題ではなく、むしろ銘柄数が多い分、他の銘柄が結果プラスという事もありそうです。
HDVの銘柄選定は安心の2段構え
昔はXOMが入っていなかったり、配当好きには鉄板銘柄のJNJ(ジョンソン&ジョンソン)を組入れから除外したりと、ちょっと分からないルール選定になっています。
HDVは75~80銘柄と少数ですが、下記のダブルチェックによって構成銘柄が決定されます。
- モーニングスター・エコノミック・モート評価
- モーニングスターデフォルト懸念スコア
ざっくり書くと参入障壁が高いウハウハビジネスをしており、倒産の心配がない銘柄を選んでくれている、という事です。
ちなみに過去に除外されたJNJはいつの間にか復活しています。2段構えについては下に関連記事を用意しました。興味のある方はどうぞ。
2018年末のベビーパウダーにアスベストが混入されていた問題がありましたが、その時は保有したまま2019年2月末の最新データでもホールドしています。
日付 | 組み入れ比率 | 評価額 |
2018年12月31日 | 6.58% | 432,537,272.15ドル |
2019年1月31日 | 6.49% | 428,074,177.44ドル |
2019年2月28日 | 6.39% | 441,375,211.20ドル |
XOM(エクソンモービル/エネルギー)、VZ(ベライゾン/通信)に続き、上位銘柄3位をキープしています。
KHCとは違い、組み入れ比率、評価額ともに大きな動きは感じられません。
また、そのうちJNJとはお別れをして新しい銘柄がこんにちはしているかも知れないけど。
関連記事【高配当ETF】VYMでなくHDVを選んだ理由は金融セクター比率の低さ
まとめ
- KHCの問題発覚があったが、保有している高配当HDVは既に銘柄除外済みだった
- 保有していたとしても比率は大きくなく問題は無さそう(VYMも同じと思う)
- 何はともあれ分散投資は大いに意味がある
改めてHDVに感心をしました。
しかし2017年の上昇相場でS&P500やVYMに後れをとっていた事も事実です。
サテライト運用として高配当戦略をとりつつ、コア資産はVT(全世界株式)かVOO(S&P500)にした方が無難ではあります。
下落相場になった時に金融やITの比率の少なさが輝く。そんな時を待ちつつ、気長にホールドしていきたいと思います。
関連記事です。
【海外ETF】長い付き合いの老後資産HDVを紹介【実際の配当金画像あり】
実際に保有しているHDVの紹介です。高配当ETFとしては鉄板です。
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