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「海賊とよばれた男」は石油メジャーを知るにも最適な一冊

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短文かつ書評です。

もう4年ほど前になりますが、百田尚樹著「海賊とよばれた男」を読みました。

借りたのは本当に偶然。単に図書館に行った際、返却用の棚にあったからです。一応、確認して予約が入っていなければ借りれますか?と聞くとOK。

図書館でサラッと読んで合わなければ、その場で返却すれば良い。そんな気持ちでした。

 

高配当好きな人はみんな大好き石油メジャーの話も盛り沢山に出てきます。小説好きにも、石油メジャー好きにもオススメの一冊です。

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最初はなんだこりゃ?と思った

永遠のゼロを読んでいたので、そこまで外すことは無い。そう思っていましたが、いきなり終戦のところから始まったと思いきや、主人公はおじいさん?

ちょっと戸惑いました。

 

それでも、読みだすと主人公、国岡鐵造(くにおかてつぞう)の働きだしたころからのストーリーが始まり、ぐいぐい引き込まれます。

出光興産創業者の出光佐三(いでみつさぞう)の実話を元にした小説です。企業ものの小説というよりは、世界を相手取った国岡VS石油メジャーといった感じで私は読んでいました。

 

石油メジャー、マジ怖いが分かる貴重な本

戦後という事で、まだ石油メジャーがセブンシスターズと呼ばれた時代です。

石油メジャーのうち、第二次世界大戦後から1970年代まで、石油の生産をほぼ独占状態に置いた7社は セブン・シスターズ(Seven Sisters)と呼ばれてきた。

Wikipediaより引用ー

後半、イギリス資本系のBP(ブリティッシュ・ペトロリアム)とやりあう事になります。

一企業が英国海軍を動かしたりと、恐ろしい場面もありながら、BP保有者や石油メジャー保有者はニヤっとしてしまうでしょう。

まだエクソンモービルは出来ておらず、前身のスタンダード・オイル・オブ・ニュージャージーとして登場しています。

 

実話が元だけどもストーリーは王道で面白い

様々な苦難を乗り越えての成功。そこからのまた苦難。それを乗り越えるには…

王道中の王道ではありますが、読んでいて退屈なところは無く、むしろエンターテインメントとしては極上の部類。

いつの間にか、映画化もされていたようです。評判はどうだったのでしょうか。私が知らないので、あまり売り上げ行かなかったのかな?

 

図書館であれば、どこでも借りる事が出来ます。お近くの図書館へ行き、20~30分程読んでみて面白そうだったら、上下巻借りて帰るのをオススメします。

残念ながらkindleは取り扱いが無い様子。。Amazonでの評価は結構高いですね。数も売れたので、中古本が大丈夫な人はそれで十分楽しめます。

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