2018年初頭に急落があったものの米国株がまだまだ好調です。しかし、2017年と違いボラティリティ(相場の変動)が復活してきました。
少ないながら元本割れ等、下落を実感すると本当に20年、30年と保有が出来るだろうか、と不安になる人もいるかも知れません。
本記事で投資先が米国株式一本で不安な部分を解消できるはずです。
S&P500投信や楽天VTI投信一本でなぜ不安なのか
この記事を読んでいるという事は、ほとんどの人が何らかの投資をしており、資産運用で株式クラスの投資をしているかと思います。
既にS&P500投信や全世界株式投信を保有しているかも知れません。
まずは疑問と不安な点から考えていきます。
不安の理由①
元本割れを体験し恐ろしくなった。
不安の理由②
先進国全体でなく米国一本で本当に大丈夫なのか?
不安の理由③
他者と比べて損をしていないか。
大きなところで、この3つが出てくると思います。
S&P500投信や楽天VTI投信一本の不安に対する回答
今回、この記事で取り上げたのはS&P500投信。VTI投信です。いずれも株式クラスで、アメリカ一国に集中投資するという投資信託です。
本ブログでもたびたびオススメしています。これ一本でほとんど問題ないとも言っています。事実、そう考えております。
まずは不安点の解消から。
①「元本割れを体験し恐ろしくなった」の解決策
リスク許容値というのは、自分にしか分かりません。
どれだけ優秀なファイナンシャルプランナーであっても、あなたの心の中までは覗き込むことが出来ないからです。
ここでは、自分がどれくらいの損失まで大丈夫か、というのを再度把握する必要があります。
株式であれば、投入した金額が常に半額になるリスクを想定しておきましょう。
ここを耐えられるなら、リーマンショック級の暴落も耐える事が出来るでしょう。
当ブログでおすすめしているのは、リスク資産50%、無リスク資産50%の比率です。株が上がれば、儲かってラッキー。下がれば、安く仕込めてラッキー、といったお気楽な方法です。
あとは、インデックス投資に関する本を読みなおす、というのも良いです。もしかすると色々なブログを見て投資を始めた人がいるかも知れません。
読まれている方の投資法はインデックス投資と仮定して、二つ本を紹介します。
持っている方はもう一度読み直すと、きっと前回とは違った気持ちで読むことが出来ます。
私はリーマンショックの暴落を受けている時は、投資のきっかけとなった本を読み直していました。
歴史的名著です。株式は負けない事が最も重要です。「ソックスを買うようにストックを買う」「稲妻が輝く瞬間」といった名言が倒れそうな心を支えてくれます。
kindle本も出ているので、ちょっと不安になったら、読みたい部分だけ検索して読めるのは便利です。Kindleアプリと投資本はかなり相性が良いです。
こちらも歴史的名著です。インデックス投資の教祖ともいって良いでしょう。
長期保有をする事で元本割れのリスクが減る、という表を見て未来にワクワクした事を今でも思い出させてくれます。
5,000円の損で恐ろしくなった人もいれば、30万円損して恐ろしくなった人、もっといえば300万円くらいから恐ろしくなった等々、個人の資産状況やリスクに対する許容値が違います。
1億円持っている人が30万円下落しても、そこまで大ダメージではありません。
ちなみに、投資は余裕資金で行うものです。余裕資金が無い時点で投資を行っている場合は、同等の現金を貯めながら積立投資が良いです。心の余裕が段違いです。
②先進国全体でなく米国一本で本当に大丈夫なのか?
世界分散しなくて良いか、という点があるのだと思います。
個人的にはアメリカは覇権国であること。また、以前の覇権国だった英国においても、戦後もしっかりとした長期リターンを出しているので問題ないと考えています。
大切なのは市場で永久に保有する、という事です。
そしてS&P500の企業群は既に世界企業が中心です。売り上げベースでみれば約40%が米国外の売上です。
私は、どこの国の株式なのかよりも、どういった商品か、どこで稼いでいるか、という見方をしているので特に不安視はしていません。
新興国の台頭や、政治的問題で覇権国が変わるかも知れませんが、心配であれば全世界株式がオススメです。
S&P500の過去の強さは関連記事で紹介をしています。
関連記事S&P500の長期【実質リターン】をPDFで公開します。30年、40年、50年、60年も簡単に見れます
10年のバイアンドホールドではリーマンショック等でマイナスな時がありましたが、20年リターンでマイナスはありません。
万人にオススメ出来る投資信託としてS&P500投信をプッシュしていますが、もし良ければ関連記事をお読み頂けると嬉しいです。
2019年5月26日追記
現在、米中貿易戦争でHuaweiが解体するのでは、というくらい押し込まれています。根本の部分はアメリカが握っています。
- ARM(CPU設計図)
- Qualcomm(通信技術)
- Google(OS)
- Intel(全半導体と基盤)
ARMのみイギリスの会社ですが、他は全てアメリカ企業です。S&P500の会社はこういったモンスター級の企業集合体です。
関連記事HuaweiP30が買えないとなると、どのスマホに買い替えるか悩む
③他者と比べて損をしていないか。
良くあるのが、もっと良い投資法があるはずだ。もしくは、自分の投資法は他人に比べて損をしていないか?というものです。
これは比べても仕方ない、というしかありません。なぜなら、個々のリスク許容度に違いがあるからです。
それよりも、資産成型の目的はお金のはずです。であれば、最終目的は資産額であって利回りではないはずです。
資産形成は総合戦です。その一部としての株式投資ですので、節約わ、して貯金額を増やす。収入を増やす。上手く節税をする。こういった部分も含めての資産形成です。
人と比べるよりも、自分の目標金額に対してどの程度、進んでいるかや、資産全体でのリスク資産の割合はどうか、というものを知る方が大切です。
おわりに|私はS&P500投信や楽天VTI投信一本でいく
思っている以上に労働している期間は長いです。同様に投資の期間も思っている以上に長いです。
暴落、停滞期、上げ相場。色々な場面に今後も出くわすはずです。長期的に見るのが一番です。私はのんびり資産を育てていこうと思っています。
余談
不安な時は、やはり古典的名著が有効だと思います。
新しい本もあります。バンガード創始者ボーグルの最新本です。タイトルからして煽ってきてます。
レビューも書いています。「S&P500は最高や」という内容の本と思っておけば間違いは無いです。
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