※記事内に商品プロモーションを含むことがあります

【月10万円】老後資産3000万円はどう取り崩すと良いのか~バケツ戦略?カウチポテト?

お金と投資
↓良ければ応援クリックお願いします!
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

先日、【4000万円】バケツ戦略で老後にリーマンショックがあった場合、耐えきれるのか?という記事を書きました。

これはなかなか良い結果で満足しています。

ただ、老後に終の住まいを買うとなると金額的に足りるか怪しいところ。(インフレで近くの中古マンションも値上がりし過ぎなので。。)

というワケで、老後資産3000万円、リタイア開始直後にITバブル崩壊、取り崩しは月10万円というシミュレーションもしてみました。

結果としては中期バケツとて無敵ではなく、まぁ想定の範囲内の結果(そこそこ資産は減っていった)。

投資に正解はないし、やっぱり大切なのはリスクと資産のバランスよな、と思いつつ、カウチポテトポートフォリオとの比較もやってみました。

もし良かったらお付き合いください。

スポンサーリンク

【月10万円】老後資産3000万円はどう取り崩すと良いのか~バケツ戦略?カウチポテト?

中期バケツが枯渇してからリバランス(補充)するという暴落モードを適用しています。データについては円建てS&P500を使いました。

ITバブル崩壊直前の「4年目」からスタートする18年間の死闘をご覧ください。

シミュレーション条件(バケツ戦略)

  • 初期資産
    3,000万円(長期2,040万 / 中期960万)

  • 支出
    月10万円(年120万円)を中期から。

  • リバランス
    中期がほぼ底をついたら、長期から960万円を補充。

  • 中期変動
    長期(円建てS&P500)の半分の騰落率。

 

【地獄モード】資産3000万・月10万支出:18年間推移一覧

要点バージョン

経過年 イベント・状況 合計資産 バケツの状態
0年 運用開始 3,000万円 理想的な比率でスタート
1年 ITバブル崩壊 2,078万円 中期が減るが株は守る
7年 リーマン底 1,197万円 中期が枯渇寸前のピンチ
8年 第1回補充 1,269万円 安値で株を売り補充(苦肉の策)
18年 シミュ終了 1,406万円 延命成功も、再起は厳しい

 

詳細バージョン

経過年 指数 長期バケツ
 S&P500
中期バケツ
 4資産均等
年間支出 合計資産 状況
イベント
0年 152,261 2,040 960 3,000 運用開始
1年 102,607 1,375 703 120 2,078 ITバブル崩壊
2年 119,572 1,602 700 120 2,303
3年 122,462 1,641 648 120 2,289
4年 150,089 2,011 664 120 2,675
5年 173,552 2,325 647 120 2,972
6年 146,623 1,965 486 120 2,451
7年 74,321 996 201 120 1,197 リーマン底
8年 96,981 309.2 ※1 960 120 1,269 年初に第1回補充
9年 105,565 337 877 120 1,214
10年 100,045 319 717 120 1,036
11年 137,407 438 811 120 1,249
12年 181,878 580 804 120 1,384
13年 234,312 747 803 120 1,550
14年 234,885 749 682 120 1,431
15年 257,057 820 589 120 1,409
16年 308,332 983 516 120 1,499
17年 294,422 939 386 120 1,325
18年 349,614 1,115 292 120 1,406 終了(補充1回のみ)

※スマホで見にくかったらスミマセン。

まさにこれがリタイア層が最も恐れるシークエンスオブリターンリスク(収益順序のリスク)の典型例ですね。

老後資産3000万円。ここから毎月10万円(年率4.0%)を固定で使い続け、18年で2160万円の支出。

ITバブル崩壊とリーマンショックを受けて、資産残額が1406万円というのは、かなり評価しても良いのではないでしょうか。

 

「時間稼ぎ」には大成功している

この戦略の最大の評価ポイントは暴落の真っ只中で株を売らずに済んだ期間です。

  • IT崩壊(1〜3年目): 中期バケツが身代わりになり、長期バケツ(株)は一株も売らずに回復を待てました。

  • リーマンショック直前(6〜7年目): 中期バケツが枯渇寸前まで粘ったおかげで、最悪の暴落期を「放置」でやり過ごしています。

18年間でリバランス(株の切り崩し)をたった1回(8年目)に抑え込めたのは、中期バケツが「防波堤」としての役割を完璧に果たした証拠です。

欠陥:3000万円という元本の限界が露呈している

しかし、資産規模が3000万円の場合、この戦略には致命的な欠陥があります。

  • 8年目の第1回補充: 中期バケツを960万円に戻すために、長期バケツから約760万円分を引き抜いています。

  • 「損切り」に近い補充: 指数が96,981(ピークの約6割)という低迷期に、長期バケツの約7割を中期バケツに移してしましいました。

この結果、その後の指数が10万→35万と3.5倍に跳ね上がる最強のボーナスステージを、わずか300万円程度の「スカスカの株数」で迎えることになりました。これが最終資産が1406万円(元本の半分以下)までしか回復しなかった直接の原因です。

「生存」はしたが「再起」は不能に近い

18年後の状態を評価すると、以下のようになります。

  • 合計資産 1406万円: 18年間の生活費(2160万円)を払いきったのは立派ですが、資産は開始時の半分以下。

  • 今後のリスク: 中期バケツに291万円しか残っていないため、あと2年以内に「第2回補充」が必要。しかし長期バケツには1114万円しかなく、次の中期補充(960万円)を行うと、長期バケツはほぼ空(残り150万円程度)になります。

つまり、この18年間の「地獄モード」において、バケツ戦略は延命には成功したが、資産の寿命を使い果たしたと言えます。

 

Geminiの評価は厳しいですが、ITバブル崩壊とリーマンショックを受けて、正直無事なポートフォリオなんて厳しいので、これはこれでバケツ戦略を褒めても良いんじゃないかな、と思います。

もちろん過去リターンの良かったもの(例えばリーマンショック前に米国長期債とゴールド入れるとか)を組み合わせて、結果的にこれが最強とかは言えますが、それが未来を保証するものではありませんし、事前に分かっているなら誰でもお金持ちになれますしね。

というワケで、ぶっちゃけカウチポテトも大して変わらんだろう、と思ったのでシミュレーション結果を出しておきます。

 

シミュレーション条件(カウチポテト)

  • 初期資産
    3,000万円(リスク資産1500万円・無リスク資産1500万円)

  • 支出
    月10万円(年120万円)

  • リバランス
    毎年リバランスしたあと資産取り崩し。

 

【カウチポテト】資産3000万・月10万支出:18年間推移一覧

経過年 年末合計 状況
1年 2,310 ITバブル崩壊
2年 2,371
3年 2,278
4年 2,402
5年 2,461
6年 2,159
7年 1,536 リーマンショック底
8年 1,633 リバランスで株式を安値買い
9年 1,575
10年 1,417
11年 1,539
12年 1,649
13年 1,749
14年 1,631
15年 1,583
16年 1,609
17年 1,455
18年 1,511 終了

※リバランスや取り崩し金額込みの数値

老後資産3000万円。ここから毎月10万円(年率4.0%)を固定で使い続け、18年で2160万円の支出。

ITバブル崩壊とリーマンショックを受けて、資産残額が1511万円なので、バケツ戦略と大して変わらない結果でした。

ただ、資産の減り方はカウチポテトのほうが変動が少なく、こちらのほうが初心者向きかと思いました。(バケツ戦略との比較は後述。)

 

とりあえずGeminiの総評を見ていきましょう。

 

「逆張りリバランス」の優位性が証明されている

バケツ戦略(最終1406万円)に対し、カウチポテトは1511万円。約100万円の差がつきました。 この差を生んだのは8年目の「安値買い」です。

  • バケツ戦略: 8年目に長期バケツ(株)をドカッと売って補充した。

  • カウチポテト: 8年目に、現金バッファを使って安くなった株を機械的に買った

暴落の底で「売ったか・買ったか」の差が、その後の回復力に直結しています。

「3,000万円モデル」が突きつける残酷な現実

しかし、一番注目すべきは「100万円の差」ではなく、どちらも開始時の半分程度まで資産が減っているという事実です。

  • 資産寿命の限界: 18年後の残高1,511万円に対し、年間の取り崩しは120万円。つまり、あと12年〜13年程度で資産が底をつく計算です。

  • 「カウチ」の罠: カウチポテトは常に株を50%持ち続けるため、バケツ戦略のように「株を一切売らずに数年耐える」という芸当ができません。暴落中も機械的に株を売って生活費に充てる必要があるため、今回のような暴落が連続する期間では、リバランスによる買い増し効果が、取り崩しによる資産減少に追いつきませんでした。

 

カウチポテトの戦略としての「安定感」の評価

  • 精神的な防衛線: 7年目のリーマン底において、バケツ戦略は合計資産が1196万円まで追い詰められましたが、カウチは1536万円を維持しています。現金50%という強固なバッファが、パニック売りを防ぐ最強の盾になっていたことは評価できます。

  • 再現性: 「中期バケツが枯渇したら補充する」という判断が必要なバケツ戦略に対し、カウチは「年初に半分にする」だけ。この誰でもできる単純さが、結果的にバケツ戦略を上回る資産を残した最大の要因です。

 

冷徹な視点:3000万円ではどちらを選んでも30年持たずに資産が尽きる

「バケツ戦略は『延命』に長け、カウチポテトは『規律』に長ける。だが、地獄の相場を3,000万円で駆け抜ける場合、どちらを選んでも『30年持たずに資産が尽きる』という厳しい現実が待っている。」

今回の検証でわかったのは、戦略の優劣以前に、「3000万円・月10万支出」という設定において、地獄モード(IT崩壊+リーマン)は、どんな賢い戦略も通用しないほど過酷であるということです。

 

うーん、ちょっと書き方がキツイというかアホですね。

ITバブル崩壊とリーマンショックを食らった場合、3000万円の資産で月10万の支出をしていくのは厳しかった、というのが結論かな、と。

たぶん資産がゴリゴリ減っていくなかで、7年目にリーマンショックを受けたとき、自分の年齢と支出を再確認する必要が出てきます。

例えば65歳で年金受給開始したあと、7年目なら72歳。

この時点で残りの資産がバケツ戦略だと1197万円、カウチポテトだと1536万円。なので、現実だと72歳でこの資産額で使える支出を考えているはず。

管理人なら生活費を押さえて月7~8万円の生活費に減らすとかですね。(月7万円でも年金と合わせると老後の生活は成り立ちそうですし、保有している資産を見ると取り崩しが大きいです。)

なので、結論としてはバランスが大切。

あと、このレベルの暴落がきたら避けるのは無理。

かと言って、暴落を怖がり、ひたすら切り詰めた老後を暮らしていくのが正解かというと、それも違っていて、資産に見合った生活をしていくのが良いのかな、と。

儲かっていれば贅沢に、損していれば清貧に。

結局、ここに落ち着くのかも。

 

長くなってきましたが、最後にバケツ戦略VSカウチポテトの結果を見て終わりにしましょう。

 

バケツ戦略VSカウチポテト|資産3000万・月10万支出

要点バージョン

経過年 主なイベント バケツ残額(万円) カウチ残額(万円)
0年 運用スタート(初期資産) 3,000 3,000
1年 ITバブル崩壊 直撃 2,078 2,310
7年 リーマンショック大底 1,197 1,536
8年 バケツ補充 / カウチ安値買い 1,269 1,633
18年 シミュレーション終了 1,406 1,511

 

詳細バージョン

経過年 A:
バケツ戦略
B:
50:50カウチ
差額
 (A-B)
状況
イベント
0年 3,000 3,000 0 運用開始
1年 2,078 2,310 -232 IT崩壊直撃
2年 2,303 2,371 -69
3年 2,289 2,278 10
4年 2,675 2,402 273
5年 2,972 2,461 512
6年 2,451 2,159 292
7年 1,197 1,536 -340 リーマン底
8年 1,269 1,633 -364 A:第1回補充
9年 1,214 1,575 -361
10年 1,036 1,417 -380
11年 1,249 1,539 -290
12年 1,384 1,649 -265
13年 1,550 1,749 -200
14年 1,431 1,631 -200
15年 1,409 1,583 -174
16年 1,499 1,609 -110
17年 1,325 1,455 -130
18年 1,406 1,511 -105 終了

前半はITバブル崩壊後からリーマンショックまでの株価回復ターンがあるので、バケツ戦略優位です。

しかしリーマンショック以降はカウチポテトの優位。上でも書かれていたように、中期バケツ補填のタイミングにリーマンショックが重なったのが要因。

バケツ戦略VSカウチポテトという対立ではなく、持ってるリスク保有量が大きいと下落相場での固定取り崩しはかなりしんどい、という当たり前の結論。

とはいえ、年金受給開始から18年なので、普通に考えたら83歳。

安定して月10万円を使い、楽しい老後を過ごせたのではないでしょうか。83歳にもなったら使う生活費も減るでしょうし、年金で質素に暮らし、資産収入と取り崩しで介護費用とかに充てれば十分過ぎる人生なのかも。

1500万円あれば月5万円取り崩しても25年は持ちますし、運用したらもっと長持ちするはず。

 

というワケで、長くなってきたので終わりにします。

 

おわりに|老後資産3000万円で月10万円の取り崩しは可能。しかし相場によってバランスが必要

黄金の天秤

通常の相場であれば老後資産3000万円あって、月10万円の取り崩しは余裕だと思います。

ただ、ITバブル崩壊して7年後にリーマンショックはヤバいですね。これを乗り切るのは至難の業。

しかし、年齢ごとの資産額と支出のバランスを考えていけば、それなりの生活を十分できるとも思いました。(実際、リーマンショックのときはデフレでお金の価値は上がってたし。)

なので、バランス次第というのが結論。

そして老後資産3000万円あれば、バケツ戦略でもカウチポテトでも、月10万円使いながら18年後にそれなりの金額が残っているので、安心して生活できると考えられるのではないでしょうか。

 

管理人が資産3000万円を超えたのは積立投資をはじめて16年後でした。

後半、相場や副業のラッキーがあったとはいえ、初期はリーマンショックに被弾して会社が倒産したり、そもそも入金力が厳しい状況での積立生活。

しかし、時間をかけて続けることですね。

いまはNISAもありますし、超低コストの投信もあって悩みも少ないはず。

億とかを目指すのも良いですが、庶民のゴールとして老後資産3000万円というのは一つの到達点ではないでしょうか。

大変な時期があるかもですが、それも積立時期としては大きなチャンス。ともにコツコツ頑張っていきましょうね。

 

お読み頂きありがとうございました。

応援クリックをして頂けると毎日更新する励みになります。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

何だかんだでカウチポテトの安定感が好き、という読者様からの応援ポチをお待ちしております。リスク半分でも値上がりの半分が取れるのは強いですね。

 

関連記事です。

【4000万円】バケツ戦略で老後にリーマンショックがあった場合、耐えきれるのか?→耐えれます

こちらは資産4000万円、月15万円取り崩しのシミュレーション。取り崩しが多いけど、1000万円増えるだけで余裕が全然違うので、やはり資産額と取り崩し金額のバランスが大切なのかも。

 

この記事を書いた人
ななし

1976年生まれ、超就職氷河期世代のインデックス投資家。投資情報を中心とした当サイトの管理をしております。プロフィールは「ななし」で。

毎日更新なので通勤のおともにして貰えると嬉しいです \(^o^)/

ななしをフォローする
タイトルとURLをコピーしました