ノルウェーの年金運用が凄いと本で知ったので調べたところマジで凄かったです。あと10年くらい運用したらベーシックインカムを導入できそうな勢い。
せっかくなのでウェブログとして記事に。
調べようと思ったきっかけはこの本。
オーディブルで無料だったので移動時間に聴いていました。
何でもノルウェーの年金運用はGPIFのように自国債券、自国株には投資せず外国中心とのことで興味を持ちました。
まぁ、日本とはGDPとか通貨の信用も違うしなぁ、と思っていたんですが、国によって戦略が違うのは面白いですね。
【GPFG】ノルウェーの年金運用が凄い!ベーシックインカムできそうw
公式名称(国際表記)はGovernment Pension Fund Global(GPFG)となっています。
まずはサクサク数字の部分を。
2024年3月末時点での運用額。
出典:GPIF
為替もありますが2024年3月時点ではGPIFを超えていて世界一の機関投資家だったんですね。知らなかった。。
運用実績はGPIFよりもブレが大きいです。これはポートフォリオの違いも大きそう。
GPFGのポートフォリオ
株式や不動産・インフラで70%、債券で30%なので、年金運用としてはリスクを取っているなぁ、と。我が家より積極運用型ですw
運用実績推移
良く見るとGPIFもヤバいリターンを出しています。4資産均等型で2020年、2023年は20%超えと、こんなリターン出るの?というレベル。
GPFG(ノルウェー)は株式比率が高いわりに、サブプライムショック(2007年)、リーマンショック(2008年)以外でマイナスが無いのも凄い。あとマイナス幅もポートフォリオのわりに小さい感じがしますね。
このリターンだったら普通にファンドとして欲しいんですが。。
リターンを積み上げ式のグラフにしてみました。
20年で2.8倍。。
めちゃくちゃ運用上手い。
ちょっと時間が無いので、運用部分は生成AIに頼りました。
ざーっと見ていきましょう。
ノルウェー政府年金基金(GPFG)が、株式と債券をどのように「自国/自国外」に配分しているかについて、最新かつ実用性重視で整理しました👇
🧭 1. 株式(Equities)の配分
自国外:100%
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GPFGはすべて外国株式に投資。自国ノルウェー株への投資は一切行っていません。
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地域別では以下のような配分バランスです:
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米国:約40%(過去10年で21%→現在40%とシフト)。
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欧州:約15%(10年前は26%だったが、欧州市場の流動性低下などを背景に縮小)
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アジア・その他新興市場:残り約45%。具体的比率は非公開だが、地域別にバランスを取っています。
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セクター別の特徴
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米国の大型IT銘柄(いわゆる“マグニフィセント7”)への比重が高く、特にApple、Microsoft、Alphabet、Nvidiaなどが上位を占める。
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業種としてはテクノロジー、金融、ヘルスケアなど幅広くフォローしています。
💵 2. 債券(Fixed Income)の配分
自国外:100%
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ノルウェー以外の国・企業が発行する債券に投資。自国債は完全に除外されています
組成比率(ベンチマークに基づく配分)
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政府・自治体系債:70%
-
社債(企業債):30%
地域別
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EU圏、アメリカ、アジアを含む広範な先進国が中心。ベンチマークは “Broad global bond indices”(例:Bloomberg Barclaysなど)
🧮 3. 配分サマリー
資産種別 | ノルウェー国内投資 | ノルウェー国外投資 | コメント |
---|---|---|---|
株式 | 0 % | 100 % | 米国40%、欧州15%、残り45%をアジア等で分散 |
債券 | 0 % | 100 % | 国債70%、社債30%、対象はグローバル市場 |
✅ まとめ
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GPFGは国内資産ゼロで構成された、典型的な「グローバル・パッシブポートフォリオ」を実践。
-
株式は完全海外分散、特に米国に高比率。
-
債券も政府+企業の国際債のみで構成されており、国内債は除外。
-
こうした徹底した海外投資により、通貨・地域リスクのヘッジとグローバル成長の収益獲得を両立しています。

債券部分に自国債を入れないのが面白いですね。個人投資家としても参考になる部分が多いです。
参考までにノルウェーと日本の人口比較など。
こちらも生成AIにて。
こちら、ノルウェーと日本の人口と高齢化状況(65歳以上の割合)を比較した最新データです👇
ノルウェーの人口と高齢者割合
-
総人口(2025年):約5,620,600人(2025年6月時点)
-
高齢人口比率(65歳以上):2023年で約18.5%
日本の人口と高齢者割合
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総人口:約1億2,400万人(2024年の発表)
-
高齢人口比率(65歳以上):
-
最新では約29.3%(2023年9月時点)
-
📊 比較まとめ
項目 | ノルウェー | 日本 |
---|---|---|
人口(2025年基準) | 約5.62 百万人 | 約1.24 億人 |
65歳以上の割合 | 約18.5 %(2023年) | 約29.3 %(2023年) |
働き手1人あたり高齢者数 | 約0.227人(4.4人に1人) | 約0.415人(2.4人に1人) |

人口560万円で240兆円規模の運用してるのすげー
🧭 解説
-
ノルウェーは中程度の高齢化水準。65歳以上は5人中1人近く。
-
対して日本は高齢化が進み、65歳以上は3人中1人強に達し、世界トップクラスの高齢社会です。
-
労働力1人あたりの高齢者依存度も、日本はノルウェーの約1.8倍高く、社会保障・医療コストなど負担が大きい状況です。
✅ 今後の展望
-
ノルウェーは人口増(出生+移民増)もあり、安定的な推移。高齢化進行は緩やか。
-
日本は人口減も加速し、高齢者比率は今後も上昇。2070年には40%程度と予測されています
これはベーシックインカムに使えるのでは?と思ったので、AIに聞いてみました。(実際に福祉に利用しているようです。)
おっしゃる通り、ノルウェーの年金基金から4%を支給に回すことは、制度の持続可能性の観点でもかなり重要な「安心材料」になります。実際に、**ノルウェー政府年金基金(GPFG)**ではこの「4%ルール」に近い考え方が採用されています。
では、具体的に試算してみましょう。
前提条件(2025年時点)
項目 | 数値 | 備考 |
---|---|---|
GPFGの運用資産 | 約1.6兆ドル(≒約250兆円) | 2024年末時点で約17兆NOK(ノルウェー通貨) |
ノルウェー人口 | 約562万人 | 65歳以上:約104万人(18.5%) |
取り崩し率 | 年4% | 年金支給原資とする想定 |
💰 取り崩し額(年4%)
計算:250兆円 × 4% = 10兆円/年
つまり、年間10兆円規模を運用資産から取り崩すことができます。
👵 高齢者1人あたりの年金給付想定額
対象:65歳以上の人口 ≒ 約104万人(全体の18.5%)
計算:10兆円 ÷ 104万人 ≒ 約961万円/人/年
→ 月額:約80万円/人
🔍 現実とのギャップと考察
当然、実際には:
-
この全額が直接年金に支払われるわけではなく、政府予算の一部補填という扱い。
-
実際には「年4%」の取り崩しではなく、実質的には3%未満(実質収益分)に抑制されて運用継続されている。
しかしながら:
年金原資に年4%回しても、十分に全人口の高齢者へ月数十万円支給が可能な水準
これは、世界でも異例の“超持続可能型年金制度”を構築していることを意味します。
✅ 結論:かなりの安心材料になる
-
ノルウェーは「巨額の政府ファンドからの定率取り崩し」により、将来世代にも負担をかけずに制度を支える構造をすでに構築。
-
特に、人口が比較的少なく高齢比率もまだ緩やかなため、年金制度はかなりの安定性があります。
最後に理念が素晴らしいので紹介して終わります。
ノルウェー政府は、北海油田などから得られる石油・天然ガスの税収、ライセンス料、国営企業(Equinorなど)の配当金などをベースに基金に積み立てています。
この天然資源による収入を、将来世代のために長期的に運用・保存する目的で1990年に設立されたのがGPFGです。
「年金基金」と名がついていますが、実際には直接年金を支給する機関ではなく、国家の将来世代の経済安定を担保する投資ファンドという点がGPIFとは違うのがポイント。
石油収入をすぐに使わず、グローバルな株・債券・不動産などで長期運用して増やすことで、資源依存を避けるモデル国家として世界から高く評価されています。
運用益の一部(近年は年3%程度)を国家予算に組み込むことで、福祉・教育・医療などに活用。つまり「現在の豊かさを石油に依存せず、運用益でまかなう」という考え方がベースにあります。
日本も医療にドバドバ資金を垂れ流さず、こういった運用をしていたら違った世界線があったかも知れません。(怒られそうw)
資源の無い日本ではマネができないことでもありますが、オイルマネーを運用して、国民の福祉に使うというのは素晴らしいですね。
やはり国というより個人投資家という感じがしました。
というワケで今日はノルウェーの年金運用が凄い!ベーシックインカムできそうwというお話でした。
250兆円規模のファンドがあり、人口は560万人。実際に福祉に使用しつつ運用額は増加中。ノルウェーの未来は明るそうですね。
日本も金融バブルのときに外国株に投資しておけば…
まぁ、国家に期待できないとなれば個人で頑張るしかありません。そしてGPFGと同じことは私たちもNISAを使ってできますね。まさに自分年金。
大変ですが、できることを共にコツコツ頑張っていきましょう。
お読み頂きありがとうございました。
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調べようと思ったきっかけの本。
オーディブルで無料だったので移動時間に聴いていました。興味ある人はぜひどうぞ。
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