読者様よりつみたてNISA時代から積み立てていた商品からオルカンに変更しようかどうか悩んでいるとメッセージをいただきました。
結論から書くとNISAは積立期間も長いし、取り崩し期間を考えるとマジで長いのでオルカンで良いと思います。(360万円×5年で最速とか言うのは異常値の人なのでスルー。)
管理人の考えなどをまとめつつ記事にて回答させていただきます。
【読者質問】NISA内での銘柄乗り換えはしたほうが良いですか?
まずは読者様の質問から。
初めまして。2018年ごろから、ブログ拝見させていただいております。
三十代からつみたてNISAを始め、今も継続しております。
近年は、家事と仕事と育児で忙しく、つみたてNISA自体を積立設定したまま放置していたのですが、今少し時間にゆとりができNISAの銘柄などを見直しを図ろうかとかんがえています。
新NISAに関しても、今、内容を確認している状態です。
買い始めた当時は、まだオールカントリー(全世界式)の投資信託があっても手数料が高く、ポートフェリオを考え新興国や海外株式などを複数(3つ)組み合わて決めて購入し現在もそのまま買い続けています。
ただ、いま、オールカントリーの手数料が落ちた今、今までの銘柄は保有したままでオールカントリーに乗り換えるべきか悩んでいます。
65歳まで働くとしたら残り約20年。ドルコスト平均法を考えるなら変えずに積立を続けるべきなのか。
もしよければご意見聞かせてください。
メッセージありがとうございます。
そして、初期からブログをご愛読いただいて感謝です。
いつもながらの口上ですが管理人は国語力がありません。もし意図が違っていたらスミマセン、というのと合わせつつ、自分ならこうするというのを合わせて記事にてお答えしていきますね。
取り急ぎでメールにてオルカンで良いのでは?とお返事したところ、返信も頂いたのでこちらも。
【追加情報】
今まで旧つみたてNISAで、約8年。
現在はnisaの積立投資枠で投資を続けているのですが、投資信託で先進国(2つ)、新興国(1つ)と4資産均等型(1つ)を積み立てており手数料が嵩むなぁと考えて悩んでいます。
4資産均等型はそのまま続けたいと考えているので、3つをオルカンにするか悩んでいます。
以前、オルカンが発表された時、比較されていた記事を見たような気がするのですが、見つからなくて相談してみました。
現在のオルカンを続ける方を推していただきありがとうございます。
メッセージを頂いて思い出したのですが、昔は日本、先進国、新興国すべてを含むオールカントリーは売ってなかったんですよね。
そのあと楽天VTが登場して、翌年頃に現在のオルカンが爆誕したという感じ。
つみたてNISAで積立している商品が分からないのですが、ニッセイかeMAXIS Slimならコストも十分に低く、そんな心配する必要もないと思います。(コストが嵩むと意識してしまうのは現在が異常なくらい低コストになったせいかと。)
あと個人的に4資産均等型が好きなので嬉しいメッセージでしたw
では、具体的な方法を考えていきましょう。
つみたてNISAはそのまま保持する
つみたてNISAで保有している先進国株式、新興国株式、4資産均等型はそのまま保持で良いでしょう。
理由としてはつみたてNISAで買えるインデックスファンドは当時の時点で十分に低コストだったからです。
次にNISAとつみたてNISAの非課税枠は別物ということ。
- つみたてNISA 240万円(2018~2023年の5年×6年)
- NISA 1800万円
合計で2040万円の非課税枠。
現在のオルカンは低コストですが、せっかくの非課税メリットは保有しておきたいところ。
つみたてNISA銘柄を売って載せ替えしてNISAの非課税枠を消費するのって勿体なくないですか?
というワケで管理人ならキープしておきます。
65歳まで働くということで積立期間が20年あるのでキープのほうが良いでしょう。
つみたてNISAの非課税期間は20年なので、それが終了すると特定口座に払い出されるので、そのときにNISAが埋まっていなかったら売却してNISAの非課税枠でオルカンにするという形で十分かな、と。
NISAでの積立商品はオルカンにする
NISAでの積立商品はオルカンにします。
理由はポートフォリオを考えるのが面倒だから。
書かれている通り、昔は日本株式10%、先進国株式80%、新興国株式10%みたいな感じでポートフォリオを組んでいました。
しかし、最近ですと日本株が暴騰したり、今後は新興国株式が暴騰してポートフォリオが崩れてくる可能性があります。
NISAは売却した場合、簿価ベースで非課税枠が回復するのでリバランスも可能ですが面倒ですよね。。
それだったらオルカンを買っておくほうが楽で良いです。
余談ですが非課税枠の復活は、非課税枠が満タンになってからなので実質的には6年目からとなります。
関連記事【NISA勘違いしてた】成長枠の復活は6年目にしか意味がなかった
将来的にどの国が勃興するか分からないですが、アメリカが衰退するかも、先進国株式の比率を減らして新興国株式を高めようか、とか悩むことも減りますね。
ここらへんのことで頭を使うよりコツコツ続けるメリットのほうが大きいです。あとは時代とともに強い国は変わるので、タイミングを狙うより持ち続けるほうが良いかな、とも。
参考までに1900年からの各国株式シェアなど。
出典:クレディスイス
あと各国の超長期リターンも。
どの国が今後リターンが高いか分かりませんが、株式で保有していると債券より高く、インフレ耐性もありそうです。
敗戦国の日本でも4%程度あって全世界での平均は5.0%程度。好調だったアメリカを除いた場合でも4.3%はあった様子。(数字は配当込み、インフレ調整後。)
関連記事【最新版】世界各国の株式時価総額比率の推移1900年から2023年【超長期データ】
あと、積立期間は65歳までの20年間とありますが、取り崩しを考えるとオルカンとの付き合いはさらに長くなります。
積立期間だけでなく取り崩しも考えておく
積立投資をしていると、ついつい積立終了までばかり考えてしまいますが、そのあとは取り崩し期間が待っていますね。
65歳で積立終了して、95歳まで取り崩すと考えると、人によっては積立期間より取り崩し期間のほうが長いというケースも出てきそう。
こんな風に考えるとポートフォリオを考えなくて良いオルカンを選ぶメリットは大きいのではないでしょうか。
ちなみに今まで新NISAで買っていた先進国株式、新興国株式はそのままでも大した差は出ないとも思います。新興国の比率が50%とかはしてないでしょうし、10%程度でしたらコストが多少高くても全資産のうちでの信託報酬は誤差のはず。
取り崩しのタイミングで儲かっていたら贅沢に使う、損してたら質素に使う、とかで良いかも。
もしくはスッキリさせるために非課税枠の範囲内でオルカンにスイッチしても良いでしょう。ここらへんは好みの問題ですかね。(上のクレディスイスの資料を見ると超長期では絶好調のアメリカを除いた全世界でも4.3%のリターンで0.7%程度の差でした。)
おわりに|NISA内での銘柄乗り換えはしない。新しい積立はオルカンが楽で良い
管理人の結論ですが、
- つみたてNISA、今までのNISAはキープ
- 新しい積立はオルカンが楽で良い
となります。
投資はとにかく長期で放置しておくことが一番大切。
使うのは20年先ですからね。
使い終わるのを考えるともっと未来の話。
良いときもあれば悪いときもあるでしょう。
しかし先進国、新興国の指数でも十分に分散されています。つみたてNISAで採用されていた商品だとコストもしっかり安いです。
ただ、ポートフォリオのリバランスなどを考えると、欲が出たりするかもなので、新しく積み立てるのはオルカンが楽で良さそうですね。
ご質問ありがとうございました。
家事に仕事にと大変なのでインデックス投資の積立はホントありがたいですね。
相場は今後も上がったり下がったりと騒がしいと思いますが、使うのは20年後なのでお互いコツコツ積立を続けていきましょう。
お読み頂きありがとうございました。
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NISAの非課税枠復活は意外と勘違いしちゃいますね。
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