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【続】定率取り崩し4%の口数変化に運用リターンを追加してみた

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先日、読者様からの質問でこんな記事を書きました。

関連記事【読者質問】4%ルールは25年経つと引き出しが100%を超えてしまわないか不安です

※リンクは新しいタブで開きます

結論としては口数定率取り崩しで元本が消えることは無いのですが、口数取り崩しと合わせて仮想の基準価額があると更に理解しやすいかも、という声をいただきました。

飲み仲間のドキチキさんのリプです。(オフ会情報を聞いて突発的に参加してくれたり、酔っぱらった管理人をホテルまで連れて行ってくれたナイスガイでもあります。)

あのエクセルで十分分かりやすいと思いますよ!

仮想の基準価額(年7%成長)をつければ引き落とされる金額も分かるので、更に理解しやすいかも。

リプありがとうございます。

というワケで

  • 投信の保有口数を定率4%取り崩し
  • プラス仮想で基準価額7%成長

の参考シミュレーションを作ったので記事にてシェアします。

 

まずは口数を毎年4%で取り崩しても減らないという初期設定から。

年数 口数 取り崩し後
1年目 10,000 9,600
2年目 9,600 9,216
3年目 9,216 8,847
10年目 6,925 6,648
20年目 4,604 4,420
30年目 3,061 2,939
40年目 2,035 1,954
50年目 1,353 1,299

毎年4%取り崩すと25年で枯渇しそうな気がしますが50年経っても口数は残っていますね。

翌年以降は取り崩したあとの口数の4%を取り崩すので、枯渇するのはめちゃくちゃ未来の話になるはず。

そしてインデックス投資をしていれば基準価額が成長していきます。ざっくり5~7%が株式期待リターンと言われていますね。

口数は減っていきますが、例えば20年後の口数が4420口になっていても、基準価額が約2倍になっていれば使える金額も同じくらいを維持できるはず。

複利で3.6%あれば20年で2倍なので、それほど難しくない気がします。

これを元にして仮想基準価額などを作ってみました。

 

口数は上記のものを利用し、仮想基準価額、仮想資産、取り崩し額をざーっと流していきます。(管理人の計算ミスがあるかもですが多めに見てください。)

条件はこちら。

  • 仮想資産は初期値として3000万円
  • 口数を毎年4%自動取り崩し
  • 株価成長は7%と仮定
  • 取り崩し額は仮想基準価額×取り崩し口数
年数 仮想基準価額 仮想資産 取り崩し額
1年目 ¥10,700 ¥30,816,000 ¥1,284,000
2年目 ¥11,449 ¥31,654,195 ¥1,318,925
3年目 ¥12,250 ¥32,513,866 ¥1,356,123
4年目 ¥13,108 ¥33,397,772 ¥1,392,065
5年目 ¥14,026 ¥34,309,220 ¥1,426,395
6年目 ¥15,007 ¥35,243,152 ¥1,467,714
7年目 ¥16,058 ¥36,197,526 ¥1,512,646
8年目 ¥17,182 ¥37,184,985 ¥1,546,368
9年目 ¥18,385 ¥38,193,990 ¥1,593,944
10年目 ¥19,672 ¥39,232,867 ¥1,634,703
11年目 ¥21,049 ¥40,299,495 ¥1,679,672
12年目 ¥22,522 ¥41,397,534 ¥1,722,927
13年目 ¥24,098 ¥42,524,125 ¥1,771,236
14年目 ¥25,785 ¥43,682,947 ¥1,817,867
15年目 ¥27,590 ¥44,870,130 ¥1,870,623
16年目 ¥29,522 ¥46,089,180 ¥1,921,859
17年目 ¥31,588 ¥47,344,322 ¥1,971,101
18年目 ¥33,799 ¥48,630,466 ¥2,027,959
19年目 ¥36,165 ¥49,951,478 ¥2,083,120
20年目 ¥38,697 ¥51,312,016 ¥2,136,066
21年目 ¥41,406 ¥52,705,218 ¥2,198,639
22年目 ¥44,304 ¥54,135,079 ¥2,259,505
23年目 ¥47,405 ¥55,620,637 ¥2,303,898
24年目 ¥50,724 ¥57,124,997 ¥2,389,085
25年目 ¥54,274 ¥58,681,402 ¥2,442,345
26年目 ¥58,074 ¥60,280,323 ¥2,508,776
27年目 ¥62,139 ¥61,908,763 ¥2,591,183
28年目 ¥66,488 ¥63,609,437 ¥2,632,940
29年目 ¥71,143 ¥65,330,222 ¥2,731,875
30年目 ¥76,123 ¥67,117,253 ¥2,786,085
31年目 ¥81,451 ¥68,932,090 ¥2,883,370
32年目 ¥87,153 ¥70,802,860 ¥2,954,477
33年目 ¥93,253 ¥72,737,650 ¥3,021,410
34年目 ¥99,781 ¥74,716,114 ¥3,113,171
35年目 ¥106,766 ¥76,743,268 ¥3,202,974
36年目 ¥114,239 ¥78,825,201 ¥3,290,095
37年目 ¥122,236 ¥80,969,247 ¥3,373,719
38年目 ¥130,793 ¥83,184,166 ¥3,452,928
39年目 ¥139,948 ¥85,438,379 ¥3,568,679
40年目 ¥149,745 ¥87,780,272 ¥3,638,793
41年目 ¥160,227 ¥90,175,586 ¥3,749,305
42年目 ¥171,443 ¥92,578,987 ¥3,908,891
43年目 ¥183,444 ¥95,097,135 ¥3,962,381
44年目 ¥196,285 ¥97,690,843 ¥4,063,091
45年目 ¥210,025 ¥100,370,717 ¥4,158,485
46年目 ¥224,726 ¥103,081,923 ¥4,314,744
47年目 ¥240,457 ¥105,897,294 ¥4,400,364
48年目 ¥257,289 ¥108,756,088 ¥4,554,016
49年目 ¥275,299 ¥111,743,986 ¥4,625,028
50年目 ¥294,570 ¥114,794,027 ¥4,772,038

さすが固定7%シミュレーション。無敵すぎますw

4%を取り崩しても毎年受取額が増えていきますね。

実質3%ほど増えるので、

10年目 163万円(月13.3万円)

20年目 213万円(月17.7万円)

30年目 278万円(月23.1万円)

40年目 363万円(月30.2万円)

50年目 477万円(月39.7万円)

これを見てると管理人はいますぐセミリタイアして大丈夫なんじゃないかな?と思ってしまいますね。

月13万円+アルバイトで年金まで生きている間に、勝手に資産が成長してくれて、65歳時点だと月16万円くらいになる様子。

年金あわせたら十分生活できるでしょう。

しかも成長していくのでインフレがきても大丈夫なはず。

 

仮想資産と取り崩しのグラフ(イメージです)

少しずつ増えていく資産額の上澄みだけ上手く使っていくようなイメージ。

 

ただ、こんな甘くはないですよね。

暴落があるかも知れないし、株式が長期低迷するかも知れません。

ちなみに一度マイナス50%級の下落を受けると+7%くらいのリターンでは回復するのがハイパーしんどいです。(これはまた別の機会に記事にしたいと思います。)

 

暴落を計算してまで作る時間が無かったので、低成長だった場合のパターンを行少なめで見て終わりにしましょう。

  • 仮想資産は初期値として3000万円
  • 口数を毎年4%自動取り崩し
  • 株価成長は4%と仮定
  • 取り崩し額は仮想基準価額×取り崩し口数
年数 仮想基準価額 仮想資産 取り崩し額
1年目 ¥10,400 ¥29,952,000 ¥1,248,000
2年目 ¥10,816 ¥29,904,077 ¥1,246,003
3年目 ¥11,249 ¥29,855,015 ¥1,245,224
10年目 ¥14,802 ¥29,521,992 ¥1,230,083
20年目 ¥21,911 ¥29,054,293 ¥1,209,500
30年目 ¥32,434 ¥28,597,036 ¥1,187,083
40年目 ¥48,010 ¥28,143,583 ¥1,166,648
50年目 ¥71,067 ¥27,694,745 ¥1,151,283

こちらは4%成長するけど4%取り崩しをするのでジリジリ減っていきます。

とはいえ、ほぼ影響無さそうですね。

実際には大きく下がったり、上がったりを繰り返しながら、これよりちょっと上くらいの数字を期待して良いかも知れません。

ただ、大きめの暴落があったり、そこからの回復に時間がかかる可能性もあるので、余裕のある人は現金を多めに用意しておくと良いと思います。

管理人は個人向け国債1000万円をそれに充てる予定。人によっては退職金かもですし、リスク資産を現金化しておき一部をイージスの盾みたいに持っておく、とかですかね。

 

こうやってシミュレーションしてみるとリスク資産3000万円というのはかなり大きなお金なんだな、と実感できます。

防御資金を用意しつつ、コンサバに見積もって取り崩しをしていけば、わりと枯渇せずに年金で足りない生活費を補填するには十分な資産なのかも。

私が当初考えていた期間指定取り崩しだと、思った以上にお金が多く使えてしまうのかも。

また機会があれば期間指定取り崩し&仮想基準価額などやってみようと思います。(現実世界ではリタイア直後で▲50%級の暴落を食らうと回復がしんどいので、そちらも書いておこう。)

 

というワケで今日は【続】定率取り崩し4%の口数変化に運用リターンを追加してみたというお話でした。

思った以上にリスク資産3000万円は強いですね。

私のNISAはまだまだ雪だるまの芯にもなっていないので、引き続きコツコツ積み上げていこうと思います。

ともに頑張りましょうね。

 

お読み頂きありがとうございました。

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関連記事です。

【読者質問】4%ルールは25年経つと引き出しが100%を超えてしまわないか不安です

読者様の質問で気付くこともあるので日々感謝ですね。

引き続き頑張りますので、気になることなどありましたら気兼ねなくご質問をどうぞ。(返信がない場合、大人の事情等と思っていただけると幸いです。。)

 

この記事を書いた人
ななし

1976年生まれ、超就職氷河期世代のインデックス投資家。投資情報を中心とした当サイトの管理とWebライターをしております。自己紹介は「ななし」をクリックで。

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