先日、読者様からの質問でこんな記事を書きました。
関連記事【読者質問】4%ルールは25年経つと引き出しが100%を超えてしまわないか不安です
結論としては口数定率取り崩しで元本が消えることは無いのですが、口数取り崩しと合わせて仮想の基準価額があると更に理解しやすいかも、という声をいただきました。
飲み仲間のドキチキさんのリプです。(オフ会情報を聞いて突発的に参加してくれたり、酔っぱらった管理人をホテルまで連れて行ってくれたナイスガイでもあります。)
あのエクセルで十分分かりやすいと思いますよ!
仮想の基準価額(年7%成長)をつければ引き落とされる金額も分かるので、更に理解しやすいかも。— ドキチキ@JK娘の学費形成を頑張る垢 (@doki2chiki2) January 3, 2025
あのエクセルで十分分かりやすいと思いますよ!
仮想の基準価額(年7%成長)をつければ引き落とされる金額も分かるので、更に理解しやすいかも。
リプありがとうございます。
というワケで
- 投信の保有口数を定率4%取り崩し
- プラス仮想で基準価額7%成長
の参考シミュレーションを作ったので記事にてシェアします。
まずは口数を毎年4%で取り崩しても減らないという初期設定から。
年数 | 口数 | 取り崩し後 |
1年目 | 10,000 | 9,600 |
2年目 | 9,600 | 9,216 |
3年目 | 9,216 | 8,847 |
10年目 | 6,925 | 6,648 |
20年目 | 4,604 | 4,420 |
30年目 | 3,061 | 2,939 |
40年目 | 2,035 | 1,954 |
50年目 | 1,353 | 1,299 |
毎年4%取り崩すと25年で枯渇しそうな気がしますが50年経っても口数は残っていますね。
翌年以降は取り崩したあとの口数の4%を取り崩すので、枯渇するのはめちゃくちゃ未来の話になるはず。
そしてインデックス投資をしていれば基準価額が成長していきます。ざっくり5~7%が株式期待リターンと言われていますね。
口数は減っていきますが、例えば20年後の口数が4420口になっていても、基準価額が約2倍になっていれば使える金額も同じくらいを維持できるはず。
複利で3.6%あれば20年で2倍なので、それほど難しくない気がします。
これを元にして仮想基準価額などを作ってみました。
口数は上記のものを利用し、仮想基準価額、仮想資産、取り崩し額をざーっと流していきます。(管理人の計算ミスがあるかもですが多めに見てください。)
条件はこちら。
- 仮想資産は初期値として3000万円
- 口数を毎年4%自動取り崩し
- 株価成長は7%と仮定
- 取り崩し額は仮想基準価額×取り崩し口数
年数 | 仮想基準価額 | 仮想資産 | 取り崩し額 |
1年目 | ¥10,700 | ¥30,816,000 | ¥1,284,000 |
2年目 | ¥11,449 | ¥31,654,195 | ¥1,318,925 |
3年目 | ¥12,250 | ¥32,513,866 | ¥1,356,123 |
4年目 | ¥13,108 | ¥33,397,772 | ¥1,392,065 |
5年目 | ¥14,026 | ¥34,309,220 | ¥1,426,395 |
6年目 | ¥15,007 | ¥35,243,152 | ¥1,467,714 |
7年目 | ¥16,058 | ¥36,197,526 | ¥1,512,646 |
8年目 | ¥17,182 | ¥37,184,985 | ¥1,546,368 |
9年目 | ¥18,385 | ¥38,193,990 | ¥1,593,944 |
10年目 | ¥19,672 | ¥39,232,867 | ¥1,634,703 |
11年目 | ¥21,049 | ¥40,299,495 | ¥1,679,672 |
12年目 | ¥22,522 | ¥41,397,534 | ¥1,722,927 |
13年目 | ¥24,098 | ¥42,524,125 | ¥1,771,236 |
14年目 | ¥25,785 | ¥43,682,947 | ¥1,817,867 |
15年目 | ¥27,590 | ¥44,870,130 | ¥1,870,623 |
16年目 | ¥29,522 | ¥46,089,180 | ¥1,921,859 |
17年目 | ¥31,588 | ¥47,344,322 | ¥1,971,101 |
18年目 | ¥33,799 | ¥48,630,466 | ¥2,027,959 |
19年目 | ¥36,165 | ¥49,951,478 | ¥2,083,120 |
20年目 | ¥38,697 | ¥51,312,016 | ¥2,136,066 |
21年目 | ¥41,406 | ¥52,705,218 | ¥2,198,639 |
22年目 | ¥44,304 | ¥54,135,079 | ¥2,259,505 |
23年目 | ¥47,405 | ¥55,620,637 | ¥2,303,898 |
24年目 | ¥50,724 | ¥57,124,997 | ¥2,389,085 |
25年目 | ¥54,274 | ¥58,681,402 | ¥2,442,345 |
26年目 | ¥58,074 | ¥60,280,323 | ¥2,508,776 |
27年目 | ¥62,139 | ¥61,908,763 | ¥2,591,183 |
28年目 | ¥66,488 | ¥63,609,437 | ¥2,632,940 |
29年目 | ¥71,143 | ¥65,330,222 | ¥2,731,875 |
30年目 | ¥76,123 | ¥67,117,253 | ¥2,786,085 |
31年目 | ¥81,451 | ¥68,932,090 | ¥2,883,370 |
32年目 | ¥87,153 | ¥70,802,860 | ¥2,954,477 |
33年目 | ¥93,253 | ¥72,737,650 | ¥3,021,410 |
34年目 | ¥99,781 | ¥74,716,114 | ¥3,113,171 |
35年目 | ¥106,766 | ¥76,743,268 | ¥3,202,974 |
36年目 | ¥114,239 | ¥78,825,201 | ¥3,290,095 |
37年目 | ¥122,236 | ¥80,969,247 | ¥3,373,719 |
38年目 | ¥130,793 | ¥83,184,166 | ¥3,452,928 |
39年目 | ¥139,948 | ¥85,438,379 | ¥3,568,679 |
40年目 | ¥149,745 | ¥87,780,272 | ¥3,638,793 |
41年目 | ¥160,227 | ¥90,175,586 | ¥3,749,305 |
42年目 | ¥171,443 | ¥92,578,987 | ¥3,908,891 |
43年目 | ¥183,444 | ¥95,097,135 | ¥3,962,381 |
44年目 | ¥196,285 | ¥97,690,843 | ¥4,063,091 |
45年目 | ¥210,025 | ¥100,370,717 | ¥4,158,485 |
46年目 | ¥224,726 | ¥103,081,923 | ¥4,314,744 |
47年目 | ¥240,457 | ¥105,897,294 | ¥4,400,364 |
48年目 | ¥257,289 | ¥108,756,088 | ¥4,554,016 |
49年目 | ¥275,299 | ¥111,743,986 | ¥4,625,028 |
50年目 | ¥294,570 | ¥114,794,027 | ¥4,772,038 |
さすが固定7%シミュレーション。無敵すぎますw
4%を取り崩しても毎年受取額が増えていきますね。
実質3%ほど増えるので、
10年目 163万円(月13.3万円)
20年目 213万円(月17.7万円)
30年目 278万円(月23.1万円)
40年目 363万円(月30.2万円)
50年目 477万円(月39.7万円)
これを見てると管理人はいますぐセミリタイアして大丈夫なんじゃないかな?と思ってしまいますね。
月13万円+アルバイトで年金まで生きている間に、勝手に資産が成長してくれて、65歳時点だと月16万円くらいになる様子。
年金あわせたら十分生活できるでしょう。
しかも成長していくのでインフレがきても大丈夫なはず。
仮想資産と取り崩しのグラフ(イメージです)
少しずつ増えていく資産額の上澄みだけ上手く使っていくようなイメージ。
ただ、こんな甘くはないですよね。
暴落があるかも知れないし、株式が長期低迷するかも知れません。
暴落を計算してまで作る時間が無かったので、低成長だった場合のパターンを行少なめで見て終わりにしましょう。
- 仮想資産は初期値として3000万円
- 口数を毎年4%自動取り崩し
- 株価成長は4%と仮定
- 取り崩し額は仮想基準価額×取り崩し口数
年数 | 仮想基準価額 | 仮想資産 | 取り崩し額 |
1年目 | ¥10,400 | ¥29,952,000 | ¥1,248,000 |
2年目 | ¥10,816 | ¥29,904,077 | ¥1,246,003 |
3年目 | ¥11,249 | ¥29,855,015 | ¥1,245,224 |
10年目 | ¥14,802 | ¥29,521,992 | ¥1,230,083 |
20年目 | ¥21,911 | ¥29,054,293 | ¥1,209,500 |
30年目 | ¥32,434 | ¥28,597,036 | ¥1,187,083 |
40年目 | ¥48,010 | ¥28,143,583 | ¥1,166,648 |
50年目 | ¥71,067 | ¥27,694,745 | ¥1,151,283 |
こちらは4%成長するけど4%取り崩しをするのでジリジリ減っていきます。
とはいえ、ほぼ影響無さそうですね。
実際には大きく下がったり、上がったりを繰り返しながら、これよりちょっと上くらいの数字を期待して良いかも知れません。
ただ、大きめの暴落があったり、そこからの回復に時間がかかる可能性もあるので、余裕のある人は現金を多めに用意しておくと良いと思います。
こうやってシミュレーションしてみるとリスク資産3000万円というのはかなり大きなお金なんだな、と実感できます。
防御資金を用意しつつ、コンサバに見積もって取り崩しをしていけば、わりと枯渇せずに年金で足りない生活費を補填するには十分な資産なのかも。
私が当初考えていた期間指定取り崩しだと、思った以上にお金が多く使えてしまうのかも。
また機会があれば期間指定取り崩し&仮想基準価額などやってみようと思います。(現実世界ではリタイア直後で▲50%級の暴落を食らうと回復がしんどいので、そちらも書いておこう。)
というワケで今日は【続】定率取り崩し4%の口数変化に運用リターンを追加してみたというお話でした。
思った以上にリスク資産3000万円は強いですね。
私のNISAはまだまだ雪だるまの芯にもなっていないので、引き続きコツコツ積み上げていこうと思います。
ともに頑張りましょうね。
お読み頂きありがとうございました。
応援クリックをして頂けると毎日更新する励みになります。
にほんブログ村
取り崩してるのに受取金額が増えるのは夢があるよなぁ、という読者様からの応援ポチをお待ちしております。管理人は自分の投資信託だけ固定リターン欲しいな、と思いました。(強欲)
関連記事です。
【読者質問】4%ルールは25年経つと引き出しが100%を超えてしまわないか不安です
読者様の質問で気付くこともあるので日々感謝ですね。
引き続き頑張りますので、気になることなどありましたら気兼ねなくご質問をどうぞ。(返信がない場合、大人の事情等と思っていただけると幸いです。。)
意外と読まれている記事