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老後資産はNISA満額+個人向け国債1000万円で大丈夫だろうか?リーマンショックが来た設定でシミュレーションしてみた

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老後資産5000万円は超えたのですが、55歳を過ぎたら資産を使いながら仕事を減らしていきたいと思っています。

理想は55歳でセミリタイア。

そうなると老後資産が足りるかどうか不安になります。

今のところNISA満額と個人向け国債1000万円を老後資産にする予定。

NISAは55歳で埋めたあと、15年放置して70歳から使う予定なので皮算用ですが2400万円くらいに育ってるかなぁ、というイメージ。

記事画像では65歳スタートになっていますが脳内変換お願いします。。
まぁ、何とかなるだろうとは思いますが、いつものITバブル崩壊~リーマンショック被弾に当たる地獄期間で取り崩しシミュレーションをしてみました。

 

以前、3000万円あれば老後にどれくらい取り崩しできるのかという記事を書きました。

シミュレーターでは利回り3%で運用した場合、こんな感じで取り崩しが可能です。

  • 月7.5万円 → 60年以上
  • 月10万円 → 45年6ヶ月
  • 月15万円 → 22年11ヶ月

月7.5万円なら永久機関みたいに減らずにいけます。

月10万円を使ったとしても45年持つので遺産を残すことも可能。

さすがに月15万円を使うとちょっと厳しい。

しかし年金で足りない生活費を資産収入で補えば、老後資産3000万円というのは十分な金額かな、と思います。

 

さて、これは毎年安定して3%で回った場合のお話。

というワケで、過去のリターンに当てはめて試算をしたので記事にてシェアします。

結論だけ先に書いておくと、オルカン1800万円、現金1000万円あれば、月10万円を取り崩しても老後は問題無さそうでした。

 

では、米国株がアカンかった時代に老後を迎えた場合どうなってしまうのかを一緒に見ていきましょう。

実際には管理人の老後はNISA満額はオルカンですが、値動きのイメージとしてはざっくりこんな感じだろう、という参考でお願いします。

たぶん暴落時はS&P500もオルカンも同じように下がるので。。

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老後資産はNISA満額+個人向け国債1000万円で大丈夫だろうか?リーマンショックが来た設定でシミュレーションしてみた

試算については下記のような前提でシミュレーションしました。

  • 1998年1月1日の円建てS&P500で計算(米国株ポンコツ時代からスタート)
  • リスク資産2400万円、無リスク資産1000万円、合計3400万円
  • 上記から毎月10万円を取り崩していく
  • 年間3.6%取り崩していく(月割で0.3%)
  • 都合上、1998年から2021年までのデータで22年分(65歳から年金を貰うと87歳)

2024年からは新NISAもあるので、税金もかからず、かなり近い結果を見ることができるのではないでしょうか。

個人的には年金がゼロになることは無いと思っており、月10万円の資産取り崩しができれば現在より少し豊かな生活ができるんじゃないかな、と。

記事後半では散財気味の月15万円取り崩し、老後初期にITバブル崩壊~リーマンショックに被弾しなかったパターンも試しています。

 

まずは1998年当時からのS&P500のチャートを見てみましょう。

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ITバブル崩壊とリーマンショックを挟んでいるので、これ以上の最悪を考える場合、投資をせずに個人向け国債だけを保有しているのが良いと思います。

逆に言えば、この時期でも生活が大丈夫と感じるなら大体の老後は大丈夫なんじゃないですかね。

 

前置きが長くなりました。

結論画像です。

 

3400万円、月10万円取り崩しバージョン

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※スマホの場合、見にくくてスミマセン。拡大しつつ見ていただけると幸いです。

  • 定率取り崩し 37,568,904円
  • 定額取り崩し 26,059,364円
  • 運用なし取り崩し 6,400,000円

結果だけ見ると運用の凄さを感じますね。(とはいえ定額取り崩しでも、もう一回ITバブル崩壊とリーマンショックをくらっても大丈夫。いや、だいじょばない。)

定額(利回り関係なく月10万円取り崩し)だとリーマンショックの底あたりでは、老後10年経過後に資産が1500万円を割りそうな状況ですが、そこを耐えると劇的に資産が回復していきます。

米国株も調子が悪いと10年以上低迷するので、ここらへんをイメージしておくと老後のメンタルに良いかもですね。

 

上記はリスク資産70%、無リスク資産30%というポートフォリオです。

ただ、リバランスはしていない(管理人が計算式思いつかない)ので、実際はもう少し改善するかも知れません。(代わりに好調時のリターンも減ります。)

 

参考までに定率取り崩し額の推移も。

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定率3.6%なので株価が下がると取り崩し額も減ってしまいます。リーマンショックの底だとかなり少なくなりますね。

リーマンショック被弾後に資産も取り崩しを続けるため一番悪かったときでS&P500が15,515円、キャッシュ29,412円を取り崩して、44,927円の生活費にしかならない月があります。

リーマンショックのときは円高、株安で▲60%くらいになっていたので、さもありなんです。

 

月10万円定額でも22年後に26,059,364円残っていることを考えると定額で良いかな、と。

たぶん、個人的にはこれがベスト。

 

参考までに1990年からの円建てS&P500推移。

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1990年1月1日を50,000円に合わせています。

1990年から1995年までは横ばいなのに、そこから短期間で3倍にしたITバブルは凄いですね。

そのあと、2000年から2013年あたりまではホントに米国株はポンコツでして、米国株だけ投資するのはシーゲル派という変人だけだった記憶です。

 

さて、上記の結果を受けて管理人が思ったことなど。

悩まずに毎月定額10万円取り崩しでいく

3400万円、月15万円取り崩しは厳しそう

でした。

定額取り崩しは生活が安定するのですが、暴落が終わったあとの上げ相場でも資産が回復していかないのが残念なところ。(定額だと下がっているときに大きく元本を取り崩してしまうため。)

 

実際に試してみたところ、やっぱりヤバかったです。

 

3400万円、月15万円取り崩しバージョン

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月15万円使えると生活が楽なんですが、今度は資産のほうがヤバいですね。

定額で取り崩していくと20年くらいで枯渇しています。

代わりに定率の場合、月々の生活費は変動しますが、リーマンショックを耐えきったあとは資産が急回復して87歳時点で約2500万円まで回復。

ここらへんを考えると一定規模のリスク資産を保有しておくと老後の安心感も変わるかな、と。

ただし実際に使える生活費は厳しいです。

 

定率で取り崩した場合の生活費の推移。

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月15万円目標で取り崩す(年5.2%)のに暴落中は月6万円を切ることも。

これなら月10万円取り崩しで生活の安定を考えたほうが良いですね。

 

もしかして満額埋めたNISAが成長せず、2000万円くらいだったケースで考えてみました。(ヨコヨコでも配当考えるとこんな感じなはず。)

 

3000万円、月10万円取り崩しバージョン

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月10万円の取り崩しならNISAは大して成長してなくても大丈夫そう。

3000万円規模だと月10万円が安定して使えるベストな取り崩しかも知れませんね。

 

とりあえず月10万円なら何とかなる、というのが今回のシミュレーション結果。

これ以上の規模でアカン低迷が続くと世界恐慌級なので諦めて一生清貧で過ごします。(世界的にどうしようもなくヤバい状況でしょう。)

 

いや、これ最悪の時代を想定しているので、もう少し希望あるのが良い、という人もいるでしょう。管理人もそうです。

というワケで、円建てS&P500のデータが取れている1990年1月1日を基準にしてみました。

 

1990年を基準に取り崩した場合

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1990年からのS&P500チャートです。

32年となるとリーマンショックも含めて緩やかな右肩上がりと見れなくもありません。

ただ、私たちが使う場合、円建てということを忘れないようにしたいですね。ちなみに円建てS&P500はこちら。

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横ばい、谷、奈落の崖、アホみたいな暴騰。

まともに期待してるとメンタル病みそう。。

しかし取り崩しとなると世界が一変します。

 

また前置きが長くなりました。

サクサク見ていきましょう。

 

1990年を基準とした3400万円、月15万円(年5.2%)取り崩し

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盛大に月15万円取り崩しにしました。

取り崩し当初は円建てS&P500がずっとヨコバイなのでジリジリ資産が減りますが、ITバブルとともに資産が2倍以上に膨れ上がりますね。

ここまで膨れてしまうと定率も定額も変わらない数字。

老後でバブルに乗ったら上がり確定です。

ITバブル崩壊、リーマンショックを受けながら取り崩しているのに22年後には資産が増えています。

 

生活費推移を見てみましょう。

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定額だと毎月15万円で安定しています。

定率は現金+株価連動なのでITバブルではウハウハ状態。最大25万円とか使えます。

儲かっていれば贅沢に、損していたら清貧に。

しかし、この感じだと定額で使ったほうが精神的にも安定しそうですね。

 

こうして見ていると、暴落のときに株式を取り崩さなければ、そのあと来る暴騰ターンで豊かな老後が暮せそう、とも思いました。

 

暴落時をキャッシュで乗り切れば良いのではないか?

シミュレーションするスキルが無いのが雑な画像でスミマセン。

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1990年を起点にした画像。

こちらは月15万円取り崩していますが、ITバブルが来て資産を引き上げました。

 

反対に最悪期である、老後初期にITバブル崩壊、リーマンショックに被弾したケース。

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こちらも月15万円使っているのでゴリゴリ資産が減りますが、リーマンショック級の部分だけ現金で生活すれば、その後にくる回復期で資産は一気に回復。

5年分の生活費としてキャッシュを積み増しすれば、かなり安心して散財生活ができるのかも。

月10万円×60ヶ月=600万円。

  • リスク資産 2400万円
  • 個人向け国債 1000万円
  • 暴落時の生活費5年分 600万円

合計4000万円あれば月15万取り崩しが出来そうですし、そこまで貯まらなくても月10万円の取り崩しで十分とも思いました。

 

長くなってきたので、そろそろ管理人の考えをまとめて終わりにしようと思います。

 

おわりに|老後資産はNISA満額+個人向け国債1000万円で大丈夫そう

老後資産に7000万円くらい欲しい、と思っていましたが、年金もあるし、月10万円取り崩しでいけるなら、そんなに頑張らなくて良さそうです。

実際には管理人が生きているうちは基礎年金、ショボい厚生年金があるので、使える金額は月20万円でしょうか。

まぁ、普通に生活はいけそう。

妻が国民年金を受給し始めるとかなり余裕はあるはず。

管理人の死後は遺族厚生年金+妻の基礎年金(なるべく繰り下げる)で妻が残りを使ってくれたら本望です。

 

実際の生活では夫婦の基礎年金だけで月12万円はあるので、ここに厚生年金、NISA取り崩しを入れたら、ほとんどの家庭で老後不安は無くなるのかも。

資産形成なんかより妻を大切にして、老後仲良く暮らせるよう頑張ることのほうが100倍くらい大切とも思いました。

奥様のいる方はマジで家族を大切にしていきましょう。

 

というワケで、今日は老後資産はNISA満額+個人向け国債1000万円で大丈夫か?というお話でした。

ここまで悪い条件はなかなか無いと思いますが、これをくらっても生き残れるようお互いコツコツ資産形成を頑張っていきましょう。

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お読み頂きありがとうございました。

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この記事を書いた人
ななし

1976年生まれ、超就職氷河期世代のインデックス投資家。投資情報を中心とした当サイトの管理とWebライターをしております。自己紹介は「ななし」をクリックで。

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