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リーマンショックから早16年、私の投資はどう変化したか

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9月と言えばリーマンショックですね。(個人的にですw)

あれから早16年。。

当時は控えめに言って地獄でしたが、人間とは忘れる生き物なのですね。のど元過ぎてけっこうしたら思い出すことも無くなっている昨今です。

 

そういえば昨年はこんな記事を書きました。

関連記事リーマンショックから早15年|次の15年はどんな投資をしていくか

※リンクは新しいタブで開きます

 

せっかくなので当時を思い返しつつ、リーマンショックで変わったこと変わらないことなどを記事にしました。

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リーマンショックから早16年、私の投資はどう変化したか

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皆さま耳タコかもですがおさらい。

リーマンショックとは、2008年9月にアメリカの有力投資銀行である「リーマンブラザーズ」が経営破綻し、それをきっかけに世界的な株価下落・金融危機が発生したことを指しています。

出典:リーマンショックとサブプライムローン問題の解説

 

2007年にサブプライムローン問題が出て、市場が混乱して暴落発生、リーマンショックはとどめの一撃みたいな感じだった気がします。

当時はアメリカの大手銀行や保険会社すら破綻しかけていて、日本はまだ被弾が少ない方でした。

東京海上と三菱東京UFJが倒産するかも、みたいな状況。控えめに言って恐ろしすぎるでしょ。。当然、零細企業なんて地獄以外の何物でもありません。

 

暴落を待ち望むのは好きになれない。リーマンショック当時はガチ地獄だった

さて、2024年9月3日時点では、円安株高でウハウハな人も多そう。

eMAXIS Slim米国株式を積み立ててる人はまだまだ含み益が大きいのではないでしょうか。

ここ10年以上は上げ相場ということもあり、今は多少の下落でも買い増しチャンスという人も多いかも知れません。

ただ、上がるにせよ下がるにせよ、現金比率を大切にしておくことをおすすめします。

自分は大丈夫だろうと思ってリスク資産を増やしたタイミングで暴落がくるという意味不明な法則が発動するので。

大体はリスク管理ミスが要因な気もしてますが。。

 

コロナショックでの下落がバーゲンセールだったので、まだまだ暴落を待ち望む声も見かけますね。暴落が来たら全力で〇〇買う、みたいな。

まぁ、実際に8/5の急落で買えた人がどれだけいたか分かりませんし、あそこから3段くらい落ちたところでニコニコで買える人は奇人の類。

 

もしくは暴落がきても持ち続けていたら歴史的に助かっているケースが大半なのでガチホしてれば大丈夫、という初心者も増えた感じもします。

ただ、個人的にはこういったのはあまり好きじゃないんですよね。。

なぜかというと、私が暴落で喰らったのは株価下落じゃなくてリアルな生活崩壊だったので。

 

のど元過ぎればと言いますか、2009年から2011年頃の日本ってホント景気が悪かったのです。

ブラック企業という言葉はあれど、仕事があるだけマシと思わないと食べていけない。そんな時代でもありました。

社員を摺り潰していかないと企業存続ができない。企業も生き残るために必死。(今思い返せばそんなゾンビ会社は全滅させていれば日本復興の芽があったかも。)

暴落を望むのは良いとしても、S&P500級の会社が倒産しちゃうようなレベルになったとき、自分が働いている会社が無事なのでしょうか。

もちろん平気な大企業があるかもですが、日本の零細企業なんかはリーマンショック時代の再来が待つだけです。もっと地獄かもですけど。

 

管理人なんかは零細企業しか働くところが無かったので2008年8月くらいにヤバくなりました。

で、思い出しておきたいこととして、大きな暴落があって長期的に景気低迷するとサラリーマンの給料なんて簡単に下がるんですよね。

具体的には管理人の場合、2007年のサブプライムショックで広告関係がアカンようになり、社長がギスギスし始める。

翌年、リーマンショック以降は会社が生き残るために給料一律20%減給、ボーナス一切なし、でもサービス残業は継続という理不尽な世界でした。

それが嫌なら自己都合で辞めてください、というのが零細企業でしたね。

おいおいおい、そんなクソ会社に勤めてるお前が悪い、という声もあるかもですが、管理人と同じ年くらいで零細企業に勤めていた人は同じような経験をしていると思います。

 

あと、変わらない政権与党にお仕置きを、ということで民主党政権が爆誕しましたが、こちらも思い出したくないような政治が行われていました。

まぁ、歴史は繰り返すと言いますし、そのうち同じようなことが起こる気がします。(もちろん良い政党が生まれてくれるのも望んでます。)

こんな経験から、何とか歴史的暴落が来ても生き残れるように副業したり投資をしたりしてお金を残していますが、暴落が来て欲しくないのが本音です。

不況下で仕事ないのに延々と転職活動するとかもう二度と体験したくない。。

いや、ホント地獄だったのです。

ちなみに翌年2009年8月に会社は倒産。給料カットされて頑張ったけど敢え無く無職となりました。

 

リーマンショックでも変わらなかったことは投資を続けたこと

リーマンショック以前はそこそこ新興国を中心に経済が持ち直していた時期です。

円安でアメリカの金利も高くFXも流行っていましたね。ドルさえ買っておけばアホでも儲かる時代でした。

FXのレバレッジというのは通貨の価値がいきなりゼロになるワケないので、3倍なら安全、5倍から7倍くらいなら相場をチェックしてれば死ぬことは無いという話は多かったですね。

1ドル120円くらいだったので、レバレッジ3倍を賭けても1ドル40円にはならないでしょ。しかもスワップ金利があって当時は日米金利差が5%簡単に抜けていたんですよね。3倍だとドルを買うだけで年15%の金利が取れていて。。

調子に乗ってFXでドル買いをしたら即被弾して50万円くらい損したのが管理人なんですが。。

当時はドル円が1日で10円落ちて底が見えませんでした。結果として75.3円で止まりましたが、まだまだ下がる覚悟をしていた人は多かったかも。損失抱えたままFXとか絶対ダメです。

直近の日銀介入もけっこうな値幅が落ちましたが、リーマンショック当時の動き方は今とは比較にならない恐怖。(まぁ、今が小さいロットなのもありますが。。)

1ドル160円まで急騰したのも同じような円キャリートレードと言われていますが、個人的には今の感じだとまた160円近くを目指す気もしてるので0.3枚だけ買っているドル円は放置の所存。

 

ただ、FXのような失敗もしつつ、株式投資をやめることはありませんでした。

これはリーマンショックでダメ押しを受けて、失業していたときで、多くの人が資本主義に疑問を持っていたときも株式投資を諦めることは無かったです。

ここらへんは読んでいた本の影響が大きいかも知れません。ウォール街のランダムウォーカー、敗者のゲーム、株式投資の未来は繰り返し読んでいました。(お金無かったので図書館で何回も借りてました。涙)

海外で書かれた本で分厚く読みにくいという声も多いですが、今思えば読みやすい日本の本よりも株式投資を信じる根拠が山盛り書かれたような気がします。

 

株式への盲信が変わらなかったのは今では恩恵となりました。しかし変わったこともあります。

 

リーマンショックで変わったことは投資スタイル(より防御的に、よりシンプルになった)

リーマンショックでリアル倒産と職歴も弱いまま転職活動で苦しんだので、投資については保守的になりました。(転職活動を助けてくれたリクルートエージェントには今も感謝しています。当時作った職務経歴書は2019年にリストラされたときも活躍しましたし。。)

今になれば絶好の買い場で、全力買いしてない管理人はバカなの?となるんですけど、当時は仕事もなくて何とか見つかった転職先も社員6名の零細企業という状況。

いつ倒産するかも怪しい状況で全力買いとか頭おかしい人ですね。

普通の人は投資なんて詐欺まがいに手を出すのはアホだという世の中に戻っていました。(なので現在は過熱期でそのうち冷めた時期になるんじゃないかな、と。)

 

というわけで防御的な投資、ブログで良く書いているような無リスク資産半分、リスク資産半分というカウチポテトポートフォリオに落ち着くようになりました。

あと、ずっと低迷している株式市場のなか、淡々と投資信託を買うのは全然楽しくないんですよね。買っても買っても含み損が減らないし。。

そのうち株価が上がることもあるだろうし、下がったときにもメンタル安定して買えるようにカウチポテトというスタイルは自分に合っていたんだと思います。退屈な投資法というのが何だかんだでリターン高い気がします。

そういった意味では、NISAでカード積立設定して、あとは人生楽しむのが最強なんじゃないかな、と。1年分くらい先に入金してたら投資のことなんて忘れちゃうので。(これはつみたてNISAで実感済みでして、新NISAでも同じことができますし、暴落がくれば積立額2倍にして貯金頑張れば結果良いことがあるでしょう。)

 

こんな風にして管理人の投資スタイルはシンプルになっていきました。

リストラとかを経験したので、会社に頼らない収入が少しでも欲しくなり、配当や副業という感じで分散も意識するようになりましたね。

あと、いろんなこともありつつ、結婚して子供ができて、バタバタしてるうちに現在に至ります。

 

次の10年はどう投資をしていくか

リーマンショック以降、良過ぎる相場が続きましたね。

そういえば米国株の平均リターンは6.7%です。

個人的には次の10年というのは低迷して仕方ないかなぁ、と思いつつ、コツコツ積立投資を続けていきたいと思っています。

実際にリーマンショックで打ちひしがれてたときに積み立てた投資が今を救ってくれているので。

あと、せっかくNISAが始まったんだから株価は低迷を続けてくれたほうが結果として資産形成に有利というのもあります。

暴落で不況は生きるのハードモードなので勘弁ですが、適度な低迷くらいは歓迎できるメンタルでいきたいです。

 

さて、超分かりやすい平均リターンの画像など。

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2021年以降、FIREした人がたくさんいましたね。

5000万~1億くらいあったら大丈夫と思いますが、小額でFIREした人もいたりで、このインフレをどう乗り切っているのでしょうか。

話がブレました。

管理人は平均回帰を考えたらこうなって仕方なしかな、と。

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ここに円高逆戻りがきたら・・・?ガクガクブルブル

高過ぎたリターンがどう回帰するか分かりませんが、本業を頑張り、副業もしつつ、何とか投資を続けていきたいですね。

関連記事【秀逸】世界一分かりやすい株式リターン7%の図

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私の投資はどう変化したか

ちょっと上述しましたがリーマンショック以降、カウチポテトポートフォリオを中心とした防御的な投資スタイルとなりました。

そして失業しても大丈夫なように副業もしたり。

ただ、2020年以降の暴騰を受けてリスク資産、無リスク資産半々というのが厳しくなってきました。

さすがに無リスク資産2000万円以上は寝かせておくには勿体ないかな、と。

なので2000万円を超えた分はチビチビとリスク資産に変換をしていっています。とは言っても、再来年のNISA分としてニッセイ4資産を半分、残りをS&P500という感じですが。。

今が暴騰期だから浮かれてるだけ、という気持ちが無いことはありませんが、リスク資産が4000万円を超えてもリスク資産比率は66.6%です。

そこで▲50%級の暴落を食らったとしても株式50%、無リスク資産50%になるだけで、まだ現金が2000万円あるなら十分かと思っています。

まぁ、こんな感じでリーマンショックから16年経ち、SNSやネットの人たちに比べると驚くほど情けない速度ですが、個人的にはしっかり資産形成ができてきました。

自分のなかで無リスク資産として最低生活費8年分があれば人生も株価もリカバリできるだろう、と自信を持てたのも大きいかも知れません。

どんだけ遅いねん、と笑われるかもですが、まぁ、こんな感じでこれからもゆっくりやっていきます。

 

おわりに|リーマンショックで変わったことは投資スタイル、変わらないことは投資を続けること

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長くなったのでまとめます。

リーマンショックを通して感じたことは暴落はたくさんの人の人生を壊すので暴落暴落と望む声は好きじゃなくなりました。

実際、次に大暴落がきたとき、私なんかは食べていく手段があるかどうかあやしいです。

 

ただ、リーマンショックに被弾しても投資はやめませんでしたし、株式という器への信頼が変わることもありませんでした。

これは今後何回も体験するような暴落や調整でも変わることはないでしょう。

 

あわせて、ちょっと前だとバカにされるようなキャッシュポジションでしたが、これはこれで投資リターンをあまり期待しなくても老後が回るくらいは資産が貯まるだろう、と思っています。

何だかんだでリスク資産もそこそこあるので、そこだけフリーライドしてても資産増えていきますしね。こんな感じで緩く続けていきたいな、と。

 

ちょっと長くなっちゃったんですが、今日はリーマンショックから早16年、次はどうする?というお話でした。

まだまだ大変なことがやってくると思いますが、読者様と一緒にコツコツ投資を頑張っていきたいですね。ともに頑張りましょう。

 

お読み頂きありがとうございました。

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関連記事です。

リーマンショックから早12年。次の10年はどんな相場なのか

リーマンショックから早14年|変わったこと、変わらないこと

リーマンショックから早15年|次の15年はどんな投資をしていくか

今年前半は過熱しまくりでしたが、後半はどうなるでしょうか。

しかし過去に書いた記事同様に長期低迷しても大丈夫な投資を続けていきたいと思います。

 

この記事を書いた人
ななし

1976年生まれ、超就職氷河期世代のインデックス投資家。投資情報を中心とした当サイトの管理とWebライターをしております。自己紹介は「ななし」をクリックで。

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