読者様より自分が亡くなったときの資産引継ぎマニュアルはありませんか?と質問をいただきました。
何となく参考になる範囲で記事にて回答させていただきます。
では、一緒に見ていきましょう。
自分が死んだときのNISA引継マニュアル
読者様からの質問|自分が死んだとき、どのように資産やNISAを引き継げば良いでしょうか?
まずは読者様の質問から。
ななしさん
いつも楽しく拝見させていただいております。
私は心配性で自分が死んでしまったら妻と子どもはちゃんと生きて行けるだろうかとよく考えます。
ななしさんの記事で、もし自分が死んだら遺族年金はこれぐらい入る、などの記事を見て大変参考になりました。
また、自分の資産を引き継いで取り崩していけばなんとかなりそうということで、私自身の資産はまだまだその金額には足りないのですが、一つの目標を考えることもできました。
しかしもう一つ心配事があり、それは自分の資産をちゃんと妻が引き出し運用したり取り崩したりできるだろうか?という事です。妻にはもちろん投資のことも話し、NISA口座も2人ともあります。
その引き継ぎ方法について、妻に伝えるにはどうすればよいかと考えており、もしななしさんのお考えや具体的な方法があればブログに書いていただけないかと思いました。
引き継ぎ手順のマニュアルのようなものを今のうちに作っておけば…と思っているのですが。
もしよろしければ記事にして解説や感想いただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。
メッセージありがとうございます。
遺族年金の記事が参考になったとのこと、嬉しいです。(地味な記事なので、とくにそう思います。。)
関連記事節約の基礎|死亡保険に入る前に遺族年金は調べておくべき。ほぼ最強の保険です
さて、相変わらず国語力皆無の管理人なので、回答が全然間違っていたらスミマセン。
- 万が一のとき、奥様が資産を引き出せるかどうか
- 引継ぎ方法をどのようにするか
- ななしの考えなどがあれば
というのがポイントかと思っています。
心配性とのことで、お気持ちよく分かります。私も果てもないことを無暗に心配する癖があるので。
とはいえ、一つ一つ、ゆっくりクリアしていけば良いですね。
そして、皆お金には執着心があるのでここらへん、そんな心配は不要とも思っております。
また、NISAだけではなく家庭の資産全体的な話として記事を書きました。(いずれ必要になる情報ですし一緒に銀行などのデータも作りましょう。)
では、それぞれ書いていきましょう。
万が一のとき、パートナーが資産を引き出せるかどうか
自分の妻はネットも苦手だし、機械も弱いから、万が一のときは大丈夫だろうか。ホントに資産を引き出すことができるだろうか。
ついつい、こんな風に考えるケースはあります。
管理人も結婚当初はそんな風に考えていました。
しかし、今は少し変わりましたね。
お金がかかっていれば自分で動くだろう、とw
ちょっと雑ですが、管理人の引継ぎシートをご覧ください。
※スマホだと見にくくてスミマセン。
2007年くらいから、自分が急死したときように残しているファイルなので雑過ぎて申し訳ないですが、これをPDF化して妻のデスクトップに貼り付けしています。
一番上には赤字で
妻が証券会社、銀行に問い合わせして出金、換金するよう依頼しています。
この下部分には、
- 金融機関(銀行なら支店名も)
- 口座番号
- 金融資産
- どのような用途か(老後資金、旅行用など)
- クレジットカードの積立の有無
- 遺族年金の説明
- 遺族年金についてのURL
- クレジットカードの在処
- クレジットカード停止のお願い
- 連絡をいれてほしい友人の名前と電話番号
などを書いており、とりあえずは自宅の資産が分かるようにしています。
で、本題ですが、夫の資産は相続後にしか使えないので、家族用の銀行口座は持っておくと良いと思います。
ななし家だと給与口座は妻が管理しており、たぶんですが一年分くらいの生活費はあるはずので、当面慌てることはないかな、と。
同じ証券会社の場合、相続はそんな手間ではありませんが、銘柄は絞っておいたほうが良いかと思います。
まぁ、私もできてないので、今後の課題ではありますが。。
相続の流れを知っておこう|相続を考えるとオルカン一本+現金か個人向け国債変動10年が理想
管理人のケースでいきますと楽天証券ですね。
銀行は時価が変わるケースはないから楽なはず。
遺産相続はしたことがないのですが、とりあえず戸籍謄本を印刷しておくと便利なようです。
証券会社はちょっと手間です。
トウシルからの引用です。
相続税がかかる規模の財産をお持ちの方がお亡くなりになった場合、相続税法で定められた方法にて財産の評価額を計算することになります。
証券会社にて取り扱われている有価証券については「相続発生日の時価」で評価することとなっていますが、上場株式の場合は、以下の四つのうち最も低い金額で評価します。
(ア)相続発生日(亡くなった日)の終値
(イ)相続発生日の属する月の毎日の終値の月平均額
(ウ)相続発生日の属する月の前月の毎日の終値の月平均額
(エ)相続発生日の属する月の前々月の毎日の終値の月平均額
例えば2023年7月10日に亡くなった方の場合、
・2023年7月10日の終値
・2023年7月の毎日の終値の平均
・2023年6月の毎日の終値の平均
・2023年5月の毎日の終値の平均
を計算し、この四つの中で最も低い価格が相続税評価額となります。
この計算方法は、通常の口座(一般口座や特定口座)であってもNISA口座であっても同じです。
トウシルの記事は分かりやすいので参考になれば。
外部リンクNISA口座を持っている親が亡くなったら?相続の注意点
また、取得単価で厄介なのが、上で紹介した4パターンのうち、一番有利なものを選べるということ。
楽天証券で残高証明書を発行すると1件1,100円かかるようです。(下記で紹介してる水瀬さんの記事で知りました。)
なので、1銘柄あたり4,400円。
いろんな個別株とかあると大変そう。。
ただ、インデックス投資ですし、相続だし、
相続発生日(亡くなった日)の終値
と決め打ちでやっておいて良いかも、と私などは思います。
迷わせないほうが楽ですからね。(記事を書いたついでに、エクセルにも追記しておきました。なるべく手間が減るよう銘柄数減らしますが、多く残っていたらゴメンナサイ、とも書いておきました。これでセーフ。)
水瀬さんも記事で書かれていましたが、証券口座、保有銘柄数の断捨離は歳を取るにつれて意識したほうが良いかな、と私も思いました。
外部リンク【ぞっとする】NISAで運用中に亡くなった時の口座移管先と評価額算出方法
相続の手間を考えると、老後はオルカンと個人向け国債だけにするのが一番良いかも。
とはいえ、今までの育ててきた資産も使いたいので、ここらへんは自分の想いや健康とバランスとりつつですかね。
引継ぎ方法は、まずは自分で紙もしくはエクセルで残してみること
引継ぎをしたいことは人それぞれありますよね。
管理人だとお金のこととかはわりとどうでも良くて、お世話になった人たちに連絡をして欲しい、というのがあります。
とはいえポイントもあるので記載してきますね。
参考になるか分かりませんが、管理人のシートも再登場させます。
- 証券口座+ユーザーID
- 保有しているリスク資産と金額
- 保有している目的
- 銀行口座(支店番号、口座番号)
- 保有している目的と金額
- 使っているクレジットカード
- 毎月引き落としの銀行口座とざっくりした金額(サブスクなど)
- 入っている保険の目的と金額
- 当面の生活費についてどうするか
- 保険と公的保証(遺族年金などの分かりやすい記事など)
- 学費はどうするか
- その他、お願いしたいこと
本当は妻への毎回の感謝を書き加えたほうが良いのですが、恥ずかしくてできていません。
上記をいったんエクセルなどで書いてみて、夫婦で共有するのはどうでしょうか。
もちろん、最初からキレイなものはできないにしても、ある程度必要なことは見えてくると思います。
ちなみにですが、我が家では私の資産はフルオープン、妻の資産は全く不明、子供が今まで貰ったお祝いなどの貯金額なども不明です。
まぁ、もしものときは自分で調べます。
ななしの考え|引継ぎ方法よりも、準備していることを伝えることが大切
引継ぎマニュアルなどあれば楽ですが、それよりもパートナーが万が一のときに、夫が把握しやすいように情報をまとめている、と知らせておくほうが大切と思います。
ざっくりした一覧でも十分なので、そういったものを作ってくれたら、やはりパートナーとしても安心できるし、嬉しいのではないでしょうか。
あと、一緒に作業することって減るじゃないですか。
あまり愉快な作業では無いですが、たまには一緒にすると良いかもですね。
ちなみに私がデスクトップに貼っているPDFは全然見られる気配はありません。ありませんが、まぁ、分かる場所にあるだけでも良いのかな、と。。
女性は一度知ると資産とかあまり興味ない人が多いのかも。
取り崩し方法も一緒に調べてやってみる
これまた楽天証券の話になるのですが、自動取り崩しがあります。
SBI証券もあるので、特定口座で国内債券インデックスを買って、取り崩しを数ヶ月試してみるのはどうでしょうか。
そのときに自動取り崩しのページをブックマークしておけば、次に何かするとき楽になると思うので。
外部リンク楽天証券|投信定期売却サービス開始
関連記事つみたてNISAの出口戦略|楽天証券の投資信託自動取り崩しサービスを使おう
取り崩しの値動きなども経験と思って、ニッセイ4資産均等型を取り崩しするのも良いかも知れません。
ななし家だとお小遣い1年分を入れて、自動取り崩しにするとかでしょうか。
でも、お小遣いが値動きとかちょっとしんどいなぁ。。
長くなったので終わります。
おわりに|自分が死んだときのNISA引継マニュアルは無い~この機会にパートナーと一緒に作ってみよう
ちょっとご希望通りのものにならなかったかもですが、一番大切なのはパートナーと一緒にすることですし、その準備をしているのを知ってもらうことだと思います。
資産の棚卸や必要な情報などは記事に書いたものがあれば十分なので、まずはお試しで読者様が作ってみる。
そのあと、奥様と情報共有。
修正点や追加したい情報、奥様が知っておきたい情報などがあれば、一緒にアップグレードして、一緒に作っていけば良いものができるのではないでしょうか。
ちょっと手間ですけどね。
もしかすると親の相続のときに知っておきたい情報など共有できるかもですし。
まぁ、準備されて嫌がられることはないので、時間のあるときにお試しで作ってみてくださいませ。
管理人も心配性なので悩みは良く分かります。しかし、一度自分でやってみると変わることも多いですね。
これは自身が投資をしたり、副業をして気付いた面でもあります。
ちょっと恥ずかしいとかありますが、きっと自分が思っているより良い結果になるはず。
というワケで、以上となります。今回はご質問ありがとうございました。
子育てに本業、そして投資と大変ですが、今後も一緒に頑張っていきましょうね。
お読み頂きありがとうございました。
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関連記事です。
節約の基礎|死亡保険に入る前に遺族年金は調べておくべき。ほぼ最強の保険です
つみたてNISAの出口戦略|楽天証券の投資信託自動取り崩しサービスを使おう
いろいろ言われる年金ですが、家族がいると遺族厚生年金は素晴らしきシステムと気付きます。
遺族厚生年金で足りない資金を計算して、必要な金額の保険に入るのが正しい使い方なのかな、と思います。
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