配当王だけに投資をする投資信託が爆誕しました。
知ったのはいつもお世話になっているみらいさんです。
信託報酬は年率0.286%(税込み)と超低コストです。
配当貴族とはどう違う?的なことも合わせて紹介していきます。
iFreePlus米国配当王が爆誕!信託報酬は年率0.286%(税込み)!凄い投資信託が登場した
iFreePlus米国配当王はその商品名のとおり配当王にだけ投資をする投資信託です。
あれ?配当貴族とは何が違うの?と思う読者様もいるでしょう。
ちょっとマニアックですが、違いを少しご紹介しましょう。
ざっくりいうと配当貴族は連続増配が25年以上、配当王は50年以上という違いがあります。日本だと花王が33年連続が最高なので、改めて米国株の凄さを感じます。(2位のSPKで24年、3位の三菱HCキャピタルで23年。)
他にもいくつか違いがあります。
iFreePlus配当王とTracers S&P500配当貴族インデックスの違い
ざっくり一覧にしてみました。
配当王 | 配当貴族 | |
連続増配 | 50年以上 | 25年以上 |
選出 | 米国上場企業 | S&P500構成銘柄 |
時価総額 | 基準なし | 時価総額30億ドル以上 |
構成銘柄数 | 43社 | 64社 |
リバランス | 毎月 銘柄入れ替えは年1回 |
年4回 |
信託報酬 | 0.286% | 0.1155% |
※2023年5月27日時点
連続増配の年数が分かりやすいのもありますが、配当貴族はS&P500企業からの選出なので連続増配を維持していても赤字企業などは構成銘柄から落ちるので、微妙な差は出そうな感じ。(とは言っても誤差でしょう。)
どちらも流動性や財務健全性を考慮するので銘柄などは変更になる可能性があります。
Tracers S&P500配当貴族インデックスについては関連記事をお読みください。
関連記事【詳しく解説】Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)は信託報酬0.1155%の超絶低コスト高配当投信
では、iFreePlus米国配当王のスペックを見ていきましょう。
iFreePlus米国配当王の特徴
iFreePlus米国配当王の特徴はこちら。
- 米国の金融商品取引所上場の株式
- 原則として選定時に50年以上連続で毎年1株当たり配当総額を増やしている
※大和アセットマネジメントの判断により、連続増配が規制等で一時的に途切れた企業を含む場合があります
※投資候補銘柄数が40銘柄を下回る場合、連続増配年数が50年未満の銘柄を追加することがあります。 - 流動性や財務健全性を考慮
- 均等投資
- リバランスは毎月実施
- 銘柄入れ替えは年1回
財務健全性を考慮するので、全ての配当王に投資するワケではない感じですね。
SPYDとVIGを足したようなイメージかもですね。
ただ、連続配当50年以上というのは堀の深いビジネスをやっている企業への投資になりますね。というか配当重視の米国株ですら厳しすぎる水準。
日本では配当王になれる銘柄はまだありません。
米国株でも基準から落ちる企業も多く、リーマンショックで外れた企業も多かったはず。
シーゲル教授が赤本で書いていた黄金銘柄への分散投資がこれ一本でできます。(高配当をすすめるイメージが強いですが半分はVTとか世界分散をおすすめしています。)
配当に対して異常な熱意をもつ米国株でも、50年連続増配はかなり堀の深いビジネスをしている企業になります。
この指数は裁定銘柄数が40で設定されており、将来的にそうなった場合の検討もされているようです。
具体的には連続増配年数が50年未満の銘柄を年数の長い順に追加、連続増配年数が同じ場合には配当利回りの高い銘柄を優先とありました。
iFreePlus米国配当王の上位銘柄やセクター比率など
まずは配当王がどれだけあるかザーッとみてみましょう。
見慣れない銘柄もありますが、意外とある感じですね。
セクター比率やS&P500との比較など。
生活必需員、資本財、公共事業などを中心としており、NASDAQ100をけん引する情報技術は全く入っていません。
ただ、こちらはハイテク企業が成長期は無配のときもあり、50年以上の増配した実績がないだけ、とも言えます。
今後でいえばIBMやマイクロソフトが入ってくる可能性もあります。(もちろんまだまだ先の話ではありますが。。)
信託報酬は0.286%と低コストだが、tracers配当貴族の0.1155%には及ばず
信託報酬は0.286%と低コストですが、tracers配当貴族の0.1155%には劣ります。
ここらへんは好みの問題でしょうか。
ただ、似たようなリターンになりそうなので、信託報酬は確実に投資家が取れるリターンなので悩ましいところ。
管理人はすでに配当貴族を積立設定しているので、今回はスルーかな。。
iFreePlus米国配当王とS&P500の長期比較リターン
S&P500と比べてリターンはどうなのか?と思う方も多いですよね。
これが意外に強いのです。
リーマンショックまでは同等、それ以降はハイテクを含んでいないのにS&P500より高い伸びを見せてますね。
注目点としては直近の金利上昇相場での落ち込みの低さ。
ボラティリティが低いのも魅力ですが、インフレ耐性も強い感じ。
下記は2021年12月から直近までの推移。
米国配当王とS&P500の年間リターン比較です。
こうやっていると下落相場での強さが際立っていますね。
配当王、配当貴族ともに、純粋な配当利回りはそこまで高くなく、自動的に再投資してくれる投資信託での登場は嬉しい限り。
まとめ|iFreePlus米国配当王は信託報酬0.286%(税込)の低コストで運用できる投資信託。とくに下落相場での落ち込みの低さが魅力!
- 連続増配50年以上の企業
- 米国に上場している企業より選出
- 各銘柄のウェイトを均等化
- 毎月リバランスをする
- 銘柄入れ替えは年1回
- 信託報酬は0.286%と低コスト
- 過去リターンはS&P500を上回った
堀の深いビジネスをしており、連続増配50年という生き残った老舗企業である配当王。高配当が好きな人はサテライトで持ってみるのも面白いのではないでしょうか。
ただし将来の結は誰も分かりません。欲しくなった方は自己責任200%くらいでお願いします。
というワケで今日はiFreePlus米国配当王爆誕というお話でした。
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関連記事です。
【詳しく解説】Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)は信託報酬0.1155%の超絶低コスト高配当投信
信託報酬は安いし、しばらくはこちらで良いかな、と思っています。
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