年末にSBIがVTを買うだけという投資信託を発表しました。
これを受けて楽天VTやeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)から乗り換えた方が良いんだろうか?と思う人がいるかも知れません。
個人的な結論から言うと乗り換える必要無しです。
では記事にて見ていきましょう。
SBI・VTは乗り換えるべき?それともオルカンや楽天VTのままで良い? →結論は乗り換えしなくて良い
楽天VTやeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)に投資している人はけっこう多いと思います。管理人はETF版のオールカントリーを持ってます。
一昔前に比べると信託報酬は誤差レベルになってきましたね。正直、上記2つはどちらを選んでも大してリターンは変わらないはず。
この商品に選定するまでできた時点で投資に関することの95%くらいクリアできています。
でも、小さい信託報酬とは分かっていてもちょっとでも損したくないし気になってしまう。。
分かります。
だって管理人もそうでしたから。笑
ここらへんも含め、SBI・VTがどうかを見ていきましょうかね。
SBI・VTのスペック
SBI・VTと書いてますが正式名称はSBI・V・全世界株式インデックス・ファンドです。
- FTSE Global All Cap連動(円換算ベース)連動
- バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)を買い付けて運用
- 実質的な負担:年 0.1438%程度
- 設定日:2022年1月31日(月)
VTを買うだけのお手軽投信です。
SBI・VOOで人気が出たのでVTもいったれ、という感じでしょうか。(個人的には米国除く全世界でSBI・VXUSを出して欲しかった。できればeMAXIS Slimシリーズに期待したい。。)
ちなみにSBI雪だるまという、もっとコスト安い商品もあった・・・
ちなみにですが、SBI雪だるまという同じく全世界株式投信があります。しかも雪だるまの方が信託報酬が安い・・・
雪だるまもSBI・VT同様に海外ETFを買ってくる投資信託ですが、信託報酬は0.1102%程度と激安です。信託報酬が安いのはVTよりコスト安いETFを使っているから。
私はすっかり雪だるまという商品を忘れていましたが、信託報酬0.11%で全世界株式とか爆安ですよね。でも、この商品と楽天VT(0.212%程度)はどの程度リターン差が出てくるでしょうか。。
投資家がコントロールできる唯一のことは信託報酬が安い商品を選ぶこと。同じ指数ならコストが安い方が有利なのは自明の理。
なんですが、実際に確認するとそんなに差が無かったりするんですよね。。
では、信託報酬2倍近い楽天VTと雪だるまを例にして実際の動きを見てみましょう。
雪だるまと楽天VTはコスト差が2倍近いけどリターンの差はほとんどない、というか雪だるまが微妙に負けてる
Yahoo!financeでざっと見た3年チャート比較です。
青色:楽天VT ピンク:雪だるま
もう同じだし、好きな方買えばええやん、となりますね。
実際には微妙に雪だるまの方が負けてます。
マジか・・・
楽天VTは意外と運用が上手いのではないか? というか、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー、オルカン)の方が比較リターン良かったりする
あれ?
もしかするとオルカンの方がリターン良いんじゃない?と思って見たので調べました。
青色:楽天VT ピンク:雪だるま 緑色:オルカン
オルカンは微妙に指数が違いますけどほとんどの期間において優秀な成績ですね。
信託報酬が誤差レベルになったから運用会社のレベルが問われる状態に
日頃お世話になっているNightwalkerさんのブログで書かれていた内容です。
外部リンクSBI・V・全世界株式インデックス・ファンド1月31日(月)に設定!
画像も少しお借りします。
楽天VTと雪だるまのリターン差を調べたものです。
これ見ると一目瞭然。。
楽天VTの方がリターン良いんですね。信託報酬高いのに。。
Nightwalkerさんの言葉も印象に残ったので引用にて。
本来、コストの安いSBI雪だるまの方が優勢となるはずなのに、総じて、楽天VTの方がパフォーマンスがいいんですよ。3本のETFを組み合わせているがゆえの構造的問題なのか、SBIアセットマネジメントの運用がまずいのか。本当のホントのところは我々トーシローの受益者にわかろうはずもありませんが、結果はウソをつきません。
「信託報酬」や運用報告書に開示される「その他コスト」が限界まで小さくなった今、運用の巧拙の影響が相対的に大きくなり、もはやパフォーマンスを比較しないとわからなくなっているのです。これは、SBI雪だるまとSBI VTとの比較でも言えることと思います。
オルカンとSBI・VTがどうなるか知りたいという人は河童さんの記事が参考になるかも。
出典:SBI・V・S&P500(SBI VOO)の運用コストと評価(リンク切れ)
SBI・VOOとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)リターンはほとんど差が無いように見えます。しかし実質の差で見ると微妙にSlim米国株式が優位になってくるんですね。
というワケで結論としては好きなもので良いんじゃないかな、と。
結論|SBI・VTは乗り換え不要。オルカンや楽天VTのままで良い
新しい低コスト商品が出るとついつい気になっちゃいます。
しかし、現時点で十分すぎるくらいコストは下がっており、Slimシリーズにいたっては同クラスならばコスト徹底対抗とか言い出している状況。
なので、気にせず王道商品を買い続けるで十分かな、と思います。
もう3年前の記事なんですが、オルカン(当時はそんな呼び名無かったけど)は出たときから最新にして最終の投資信託だったな、と今も思っています。
関連記事最終兵器eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)これ一本で投資終了
というワケで、私は全世界じゃないんですけどeMAXIS Slim米国株式をコツコツ買っていきます。(実際にはつみたてNISAなので全自動)
ETFにくらべて1円単位で設定できるし、自動で再投資してくれるし、積立投資をするのは海外ETF現物より優れた部分も多いですね。
またコスト差も十分に許容できる範囲になってきました。
あとは腹落ちした商品を買い続けること。
これを意識して一緒に頑張っていきましょう。
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