節税のためiDeCoを検討していたのですが、調べていくうちにiDeCoと自分の相性が悪いことが分かってきました。
まぁ何となく分かっていたんですけど。。
所得控除という魅惑ワードにつられてしまいました。
まず結論から書くと、iDeCo加入を見合わせます。
理由はいくつかありまして・・・
- 現在の管理人の頭では理解しきれない
- 出口戦略が複雑すぎる
- そのわりに私の出口戦略が曖昧過ぎる
- 頼れる友人に自分の考えなども聞いてもらい入らないと損、と確信してからでも遅くない
といったことがあります。
良く分からないモノに手を出すのは気を付けよう、と投資ブログでは良く見る言葉ですが、まさか自分がメジャーなiDeCoでこんな目に合うとは。。
iDeCoの出口戦略が分かってないのに控除にホイホイ近付いてるやつなんていねえよなぁ!?
スミマセン、私です/(^o^)\
もっと勉強しつつTwitterしつつブログのネタにしていきます https://t.co/MoKNflLIuG pic.twitter.com/hKkDmqLeCL
— ななし@氷河期ブログの人 (@_teeeeest) August 24, 2021
どうぞ情弱な私を笑ってやってください。
しかし分からない、というか管理人の頭が弱すぎて理解できないのは仕方ないので、ゆっくり友人やTwitter賢人に教えてもらいながら、自分で腹落ちしたときに加入で十分だと判断しました。
ということで、備忘録代わりに状況や考えに至った理由などを記事にしようと思います。長文になりましたが良ければお付き合いください。
【挫折】iDeCoの出口戦略が難しいからやめておくのは個人的状況が大きい
まずは自分の状況確認から。
iDeCoの魅力は拠出金の所得控除ですが、運用を終えて現金化するときに意外と複雑です。つみたてNISAのように運用益非課税でシンプルに時価で現金化できるワケではないのですね。
ここらへんは次に紹介しようと思います。
余剰金に余裕ができてきたのでiDeCoを検討したところ、案外自分とは相性が悪いのでは?と感じました。
これはiDeCoが悪いというより、管理人の使い方が一般的ではないという部分に問題があります。
管理人のように中途半端にお金に余裕ができたら仕事を辞めてセミリタイアもしたい、でも美味しく非課税の恩恵だけ受けたいというような人のために作ってはいない、と感じました。
合わせて利用検討するのが45歳という退職するまでの期間も中途半端、現在用意しているお金も中途半端、という極めて個人的な状況。。
備忘録なのでメモを残しておきます。
- 4000万円から5000万円くらいの資産ができたらフルタイム労働からは徐々に足抜けしたい
- 現在3000万円くらいの老後資産が用意できている
- 所得控除は欲しいけど、後々課税されるのも嫌だし、状況状況でそれが違うのも嫌
- iDeCoの魅力は所得控除かつ運用益非課税だが出口次第ではしっかり課税される
- 一時金退職控除を使おうとすると会社の退職金と合わせて貰う必要がある
- これは自分がいつでも退職できるというカードと課税される状況を見極める知能が必要(残念ながら管理人には無さそうなので今回iDeCo加入は断念)
問題点としては現金化するときに課税される制度であり、その条件がけっこう複雑ということ。
iDeCoはまっとうに老後まで働き続け、そのあとに現金化する人へ向けたツールであり、自分が欲しいときだけ控除や運用益非課税を美味しく貰えるような設計にはなっていないのですね。
分かりやすく書かれた記事もあとでご紹介します。
問題点|iDeCoは運用益非課税ながら出口では課税される
iDeCoの拠出金は全額所得控除というのは強力極まりないメリットです。低収入な管理人でもけっこう税金を支払うので。
給料明細を見ることはほとんどなくなりましたが、実際の給料と手取りってけっこう違うじゃないですか。
私だと額面の80%くらいでしょうか。
五分の一が税金ということは、月20日働くとして、最初の4日、ざっくり一週目は税金支払うために働いてるみたいなもんです。
話を戻します。
iDeCoの強烈なメリットである所得控除は良く言われるところですが、出口である部分はあまり言われなかったりします。
運用益は非課税なものの、
- 現金化したときに退職金扱いで税金を取られるケース
- 年金として受け取ることもできるが年金受取時に金額が増えるとそこに税金がかけられるケース
というのがあります。
あまり語られないのは、管理人のように頭が悪くて理解できていないというより、人それぞれで環境・状況が違いすぎるので書くのが難しすぎる、というのがあるかも。。
一番良いのは、つみたてiDeCoという月23,000円までは全額所得控除、運用益は非課税、現金化するときも課税なし、という新しいミラクル制度を作ってくれることですね。
まぁ無いものねだりしても仕方ないので、つみたてNISAで我慢するしかないんですけど。
出口でかかる税金が個々の状況によって複雑すぎる
感覚的に書いてるので間違っていたらゴメンナサイなのですが、iDeCoを現金化するときって一時金で受け取ると思うんですよね。
これが60歳までの資金拘束と呼ばれるケースなんですが、受け取るときは退職金として処理されるので、掛けてきた年数や働いてきた期間が重要になってきます。
だから人それぞれ。
管理人の場合、下記のようなことを企んでました。
iDeCoお勉強メモ
45歳から拠出開始、55歳くらいで退職、副業しつつセミリタイア、65歳くらいに一時金で受け取ろうと検討
20年の投資期間
退職金控除20年×40万円=800万円の控除枠まぁ控除越えることないやろ、思ってたらアカンみたいですね😅
✅iDeCo前に退職金控除使うと14年前まで二重控除不可
— ななし@氷河期ブログの人 (@_teeeeest) August 24, 2021
45歳から拠出開始、55歳くらいで退職、副業しつつセミリタイア、65歳くらいに一時金で受け取ろうと検討
20年の投資期間
退職金控除20年×40万円=800万円の控除枠
まぁ20年くらい資金ロックされても使うのは老後で問題なし、とか思っていました。
で、退職金として扱われるので運用後全体金額に課税されるのも何となく知っていた、という感じ。
ドルコストで積み上がるし拠出金総額400万円くらいなら20年で2倍(800万円)にはならないだろう、という皮算用もしていました。
これはこれで問題ないのですが、管理人の場合、今の仕事が肉体労働なのでずっと働いていられるか分からないということもあります。
できれば55歳くらいまでにはもう少し負担が少ない仕事に切り替えたいなぁ、とか。
そうすると今の会社からは退職金が支払われます。もちろん雀の涙なんですけど。。
そして、ここからがiDeCoの嫌なところが始まります。いわゆるiDeCoの意地悪仕様というヤツ。。
iDeCoの意地悪仕様
iDeCoの一時金退職控除はけっこう複雑で、管理人みたいに55歳くらいで退職しちゃうと、14年間は退職金控除が使えなくなります。
ということで、もし管理人が55歳で退職すると14年待たないと運用してきたiDeCo全体に課税がされちゃいます。厳密には計算式があって総額-退職金控除×1/2とかあるんですが、これはまた別の機会に。
問題は未来は分からないけど自分で退職決められないのみ嫌だし、税金なんかで退職引き延ばしたり悩むのはもっと嫌だと私が思っちゃっていることですね。
上記の例だと69歳のときに一時金で受け取れば退職金控除を14年分(年40万円×14年=560万円)使えるんですが、実際には58歳まで働いてしまうとかあるわけで。。
調べるほどに色んな方法で課税しようと仕組まれてるな、と感じました。(あくまで個人の感想です。)
あと、税金関係のことなので、頭良くないと読んでもぱっと理解しにくい記事が多い気がしました。書いている人は理解できていても、読んでいる人が理解できるかは別問題なので。
こう書くとウチのブログも不親切極まりないので自己嫌悪に陥っちゃうんですが、まぁ個人ブログなので仕方なしと割り切っちゃいます。
めちゃくちゃ分かりやすく書いている記事をご紹介しておきます。たぶん、iDeCoで悩む人が知りたい情報はほぼ網羅されていると思います。
ちょっと長めの記事ですが、具体例も参考にしやすいです。
外部リンク「退職金所得控除」や「公的年金控除」を活用したiDeCo(=イデコ)の出口戦略を紹介する!「一時金」と「年金」をどう活用すべき?
iDeCo難しすぎて嫌になってるけど、殿 @nobutaro_mane の記事はめちゃ分かりやすい✨
ちょっと長いけど気になることはほぼ網羅されてました
ただiDeCoの課税パターンと私の相性は何となく合わない気がしてきました😅#iDeCoの勉強 https://t.co/eYeUdovp9i
— ななし@氷河期ブログの人 (@_teeeeest) August 26, 2021
マジでこれ以上に分かりやすく書かれている記事はありませんでした。
しかし情けないながら管理人の脳ではついていけず、iDeCoは一旦ストップして、入らな損というのをしっかり理解できてからでも遅くない、と思いました。
情けないけど頭良いキャラでもないのでここらへん気楽だったりします。笑
Twitterのスペースで殿(信太郎さん)に直接相談するのが良さそうな予感。。
スミマセン。長いですよね。。
もう少しだけ私の投資の考えを書き残します。
iDeCoの出口課税に悩むより投資はシンプルにいきたい
複雑な制度を使いこなし、お得に生きていくのは好きなんですが、できれば投資はシンプルにいきたいという思いもあります。
iDeCoは今の自分じゃ全然乗りこなせないな、と。
で、シンプルに自分の投資法であったり、考え方をベースにしつつ、ゆっくり考えていけば良いかな、と思うのが今だったりします。
管理人が考えているのは老後戦略はこちら。
- 退職後、年金が出るまでは細々と働きつつも資産を取り崩して生活する
- もちろん年金では足りないので結局資産を取り崩していく
- つみたてNISAは非課税が終わったものから使っていく
- 儲かっていたら贅沢に、損していたら清貧に過ごす
- つみたてNISAで足りない分は「じぶん年金」を使う
- ETFからの配当は生活費やお小遣いに使うことが可能
- 足りないお金は相続に面倒な海外ETFから処分をしていく
- 東証ETFも生活費が足りなければ細々を売っていく
- 取り崩しのときに暴落中の場合は現金から使っていき嵐をしのぐ
- 5年以上下がり続ける日本型バブル崩壊パターンは大人しく諦めて清貧生活をする
- もし資産が余ったら相続する
- 働かずに貰えるのだからお得に相続する方法は子供に考えてもらう
つみたてNISA込みで4000万円くらいあれば、管理人くらいのコンパクトな生活だと何とかなるんじゃないかな、と思っています。
住居については安い賃貸もあるだろうし、最悪、私の実家が空くかも知れません。フルリフォームすると老後の生活費が吹っ飛びそうなので結局は賃貸になるかな?
もしくは中古マンションを早めに買いつつ、10年くらいかけて副業で購入費をチャラにしていくか、子育て終わった妻にパートで何とかしてもらうか。
あまり決まってないけど、お金が無いなら無いなりに何とかなるというノー天気さは持っています。
上記みたいな資産取り崩しだと生活費のために都度株式を現金化するのですが、支払うのは大きく税制が変わらなきゃ利益の20%課税で済みます。
そして日本の税制度はややこしいんですが、意外と低所得には優しかったりして、収入が無かったら確定申告で取り戻せるのも多いんですよね。
年金と収入が少なければ運用益の課税を減らすことも可能
管理人は転職を繰り返していたり、厚生年金が無い時期があったり、そもそも収入が少なく年金全体の金額があまり期待できないという状況です。
イメージとして月10万円くらい。(上振れしたらラッキーくらいでガバガバ計算です。実際ちゃんと調べたことありません。)
あと妻の国民年金が6万円くらい。
案外、月16万円で生活しつつ、足りない資金は今までの資産取り崩しでいける気がしますね。介護が必要になったら資産ガンガン取り崩す感じかも。
とりあえず年金貰過ぎてるので税金いっぱい払わなきゃ、という状況にはならないかな、と思っています。
で、投資部分なんですが、収入が無ければ確定申告で売却益の一部を取り戻すことは可能です。
具体的には、管理人の場合だと基礎控除48万+配偶者控除38万で86万円までは実質非課税をゲットできるんですよね。
65歳(今から20年後)をガバガバ計算してみると
- 年間生活費は240万円(月20万円)あれば何とかなりそう
- 年金 120万円
- つみたてNISA 40~80万円
- 資産取り崩し 86万円まで無税
ここにETFの配当、妻の年金が使えるので思ってるほど老後の心配はしなくて良いのかな、と。
運用益と確定申告についてはクロスパールの記事が参考になります。
外部リンクインデックス投資の効率的な出口戦略(税金ゼロ)(リンク切れ)
もし同じように参考になる記事があればTwitterなどで教えてください。
つみたてNISAが散々な時代だと、今買ってるETFも課税はほとんど心配なしな未来ですが、配当貰えるだけ老後のメンタル安定に良い気がします。確定申告に手間もないし。
何だかんだで20年の投資期間+老後20~30年を考えると世界、というか資本主義は伸びてると思うんですけどね。
そろそろ長文になりすぎたので無理やりまとめていきます。
おわりに|iDeCoの出口戦略と税金が複雑すぎて、今まで通り特定口座+つみたてNISAで資産形成しようかな
思わぬレベルでiDeCoの複雑さに頭を悩ませたのですが、自分の状況を考えると無理に使わなくても老後の不安は少なそうなことが再確認できました。
もちろん使いこなせれば有利なんですけど、残念ながら今の管理人だと難しい感じ。
というワケで、今まで通り老後資産4000万円から5000万円くらいを目指しつつ、投資や副業を続けたいと思います。
iDeCo使えそう!と調子に乗ったわりには結局使いこなせないという恥ずかしい結果を見せてしまったのですが、こんな感じで色々悩みつつ、勉強しつつという感じで、読者様とも一緒にコツコツと資産形成していけたらと思います。
難しすぎて分からないこともあるかもですが、悩んだときは人に相談したりもできますし、管理人のようにシンプルに自分が必要なお金から逆算するのも一つかも。
まだまだ先は長いので焦らず頑張っていきましょうね。
お読み頂きありがとうございました。
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