ちょっとブログのネタ切れが…と思ってtweetをしたところ、皆さまからこんな記事はどう?と頂きました。
ネットなのに温かいとか最高ですね。
わかりやすく解説した本でもいいっす!
既にリプライされている方がいらっしゃいますが、私も同様にいわゆる「為替ヘッジ」についての記事を読んでみたいなと思いました!
機会があればご検討頂けますと嬉しいです。
リプライを見ていると為替ヘッジについて気になっている人が多かったようなので記事にて紹介をしていきます。
では、為替ヘッジについての基本から勉強していきましょう。
為替ヘッジとは
Twitterでみらい@instockexnetさんに教科書的なサイトを教えて貰ったので、そこから抜粋&紹介をしていきます。(めちゃ分かりやすいです)
外部リンク野村アセットマネジメント|今だから考えたい。海外投資と為替のはなし。
すみません。公開終わってリンク切れのようです。
為替リスクはけっこうデカい
今の時代、投資といえば外国株式が普通になってきましたね。
債券も金利がほとんどない日本よりも外債の方が人気ですし。(といっても、海外先進国も低金利から抜け出せなくなっています。。)
で、海外資産に投資をするわけですが、買うときは円建、でも値動きは現地通貨なので為替の変動リスクを丸被りします。
米国株ならドル円の動き、全世界株式ならドル、ユーロ、ポンドetc…といった感じ。
この場合、円安になれば儲かりますが(語弊は承知)、円高になるとめちゃダメージを受けます。
管理人を実例に出すとリーマンショック前にFXを少しやってました。
1ドル123.45円のときに記念として5万ドルを購入した直後にリーマンショックが到来、超急速な円高がきて77円くらいまで下がりました。
どこかで決済して大損することは無かったのですが1ドル110円だと仮定して
差額@13.45円✕5万ドル=672,500円
くらい損をしちゃいます。(実際には50万円くらいでした。)
為替リスクは思ったより大きいので、できれば避けたいのが本音です。
そのための方法として為替ヘッジというものがあります。完ぺきではありませんが、ある程度は回避できる夢のようなシステムですね。
為替ヘッジとは
為替リスクを回避することを為替ヘッジといい、英語でいうHedge(防御、保険、損失)のとおり損失に備える仕組みになります。
方法としては将来の為替を予約しておき、都度決済をしていきます。
例えば、米国の株式に投資する際に、1ドル=100円で米ドルを買ったとします。
3ヵ月後に、1ドル=90円のドル安・円高となったら、通常なら株価が変わっていなくても為替だけで10%の損失となります。
しかしながら、1ドル=100円で交換する契約をあらかじめ結んであるので、損失を被りません。
また、もう一つのヘッジ方法として、為替の先物取引を売建てする方法もあります。
この場合、100円のドルが90円に下がれば、売建てした為替先物は10%の利益になるため、株式投資分の為替損10%を補うことができ、結果、為替変動の影響を受けないことになります。
引用元:ヘッジファンド証券|為替ヘッジ「あり」と「なし」の違いは?
為替ヘッジのメリット・デメリット
非常に便利で、
これを使わないのはバカじゃないの?
と思ってしまいますが、売れ筋のeMAXIS Slimシリーズでも為替ヘッジは付いていません。
理由としてはこういった背景もありそう。
為替差損をリターンと考えられるかどうか。
これが理由というわけではなく、単純にコストの問題というのが正解かも知れませんけど。笑
為替ヘッジにはコストがかかる
為替の変動を少なくするにはコストがかかります。
どれくらいか。
通貨間の金利差、というのが一般的です。
この画像を見ると損得が無さそうに見えますが、ちゃんと金利差を埋めるコストがかかるという点は覚えておく必要があります。
リーマンショック以降はどこの国も低金利で苦しんでいたので似たり寄ったりでした。
しかし、それ以前はけっこう金利差があったのは覚えておきたいですね。
野村さんの画像で見てみましょう。
日本は20年以上低金利が続いていますが、アメリカは新陳代謝旺盛です。
画像を見ると為替ヘッジのコストは意外とかかっている期間の方が多いイメージですね。
金利差の大きい新興国だと分かりやすいので、もう一つ画像をお借りします。
これは何となく伝わりますね。
債券ファンドで為替ヘッジを付けてしまうと金利差が無くなる=リターンも無くなる。。とかイメージしやすいかも。
為替ヘッジコストを超分かりやすくした画像(国内債券と外国債券が同じ動きになる?)
これは個人的な意見なのですが、為替リスクって超長期では気にする必要はないと思っています。理由はいずれ為替は金利差で埋め合わされるからです。
昔集めてて、それ以降データが無いので古いものになりますがグラフにしました。
- 野村BPI指数
- シティグループ世界(除く日本)国債指数
- シティグループ世界(除く日本)国債指数(為替ヘッジあり)
昔は外国債券といえばシティ国債指数でした。日本債券の代表的な野村BPIとシティ為替ヘッジありを比べるとほとんど同じような動きになっていますね。
長い目で見るとヘッジコスト分くらいが下回っているのも分かります。
為替ヘッジをかけた外国債券は国内債券とリターンが変わらないことになりますね。
これが原因でひと昔前は外国債券不要論が色んなブログで書かれていました。山崎先生はその筆頭ですね。
ちなみにその間のドル円チャート。
外国債券の代表的指数であるシティ国債は為替の影響で高金利があるものの冴えないリターンが続きましたが、超長期では為替ヘッジをしてもしなくても同じような結果に落ち着いています。
債券は債券のリスクプレミアムに応じたリターンを得られるのかな、と。
株式も同様でざっくりしたイメージだと信託報酬よりヘッジコストがかかりそうだし、リスクは受け入れるから為替ヘッジは不要かな、と思っています。
為替ヘッジって良いな、と思うケースもある
単品ではコスト分をしっかり活かせるか微妙な為替ヘッジですが、組み合わせ次第では大きな効果を発揮できます。
楽天バランス均等型などは良い例では無いでしょうか。
債券部分ではリターンが減りますが、値動きも少なくなるので暴落時のリバランスは絶大な効果を発揮します。
少し保有をしているのですが、コロナショックでの下落は小さく、株価急回復の局面でもしっかり恩恵を受けていました。
こういったポートフォリオ全体の中で安定を軸に考えるが価値はあると思います。
残念ながら人気が無いのが悲しいところですけどね。
コロナショックで感じた人も多いと思うのですが、暴落時に安くなった資産を買い付けるリバランスは案外難しいです。
バランスファンドの人気がもっと出て欲しいなぁ。。
ただ、個人的には
- 為替ヘッジはコストが思ったよりかかることもあり不要
- 為替リスクは受け入れる
- リスク全体のバランスは現金でコントロール
という考えのもと、リスク資産半分、無リスク資産半分といったカウチポテトポートフォリオに落ち着いていますね。
まとめ|為替ヘッジは値動きを小さくするが意外とコストもかかるので個人的には不要
記事をまとめると以下のようになります。
- 為替ヘッジで為替リスクを回避できる
- コストは通貨の金利差分がかかる
- 超長期で見ると意外にコストがかかってそう
- 個人的にはリスクを受け入れるからコストはかけたくない
- ただしバランスファンドの一部としては有効と思う
もっと厳密には難しい理論で動いているのですが、個人的に説明できるのはこんな感じになります。
ちょっとでも投資の参考になれば嬉しい限りです。
お読み頂きありがとうございました。
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バランスファンドを少しだけ保有して長期ウォッチしています。コロナショック前あたりから輝きを魅せていました。
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