読者様より「金融庁や楽天証券のシミュレーション結果はある意味正しくない?」との質問をいただきました。
皆さんのなかでも、
あれ?
何でこんなに低い数字になるの?
みたいなことってあったりしませんか?
データは切り取りの仕方でまったく変わってくるので注意が必要ですね。
けっこう投資初心者だと分かりにくかったり、勘違いしたりする部分かとも思いました。もしかして同じようなことで悩んでいる人もいるかもですし。
というワケで管理人の考えを記事にて回答しました。
では、読者様の質問を見たあとで、シミュレーションの考え方解説(というか読者様のお悩みポイント解説?)などしていきましょう。
読者質問|金融庁や楽天証券のシミュレーション結果はある意味正しくない?
頂いた質問はこちら。
あとでポイントをまとめていますのでサラサラっとお読みください。
題名: つみたてNISAのシミュレーションについて
メッセージ本文:
ななし様、こんばんは。毎日楽しく拝読しています。
自分は2018年からつみたてNISAで楽天VTIを40万円積み立ているのですが、疑問がありまして、ご連絡させて頂きました。
最近つみたてNISAのシミュレーションを、とあるYouTubeで見たのですが、そのYouTuberの方は金融庁や楽天証券のシミュレーション結果はある意味正しくないと言っていました。
例えば、楽天証券のシミュレーションサイトで、毎月3.3万円を3.6%の年利で20年間積み立て運用すると、20年後に元金約800万円が1150万円ほどになるのに対して、
40万円が20年後に年利3.6%で運用すると約81万円になり81万円×20年で1620万円になるとのことでした。
自分は、そのYouTuberの方の言う通り20年積み立てて、20年取り崩すと後者の1620万円のシミュレーションに近い結果が出ると考えているのですが、ななし様は、どう思われますか?
分かりづらくて大変申し訳ないのですが、お手隙の際、ご教授頂けるとありがたいです。よろしくお願い申し上げます。
普段はメール回答などしているのですが、画像を用意したりした方が良いと思い、記事にて回答となりました。(事前連絡とOKはいただいています。時間のかかる回答は記事というのが多いですね。)
もう一度お断りしておくと管理人の国語能力は小学生並みです。
ただ、ななしさんはどう思いますか?とあるので、空気を読まず、私の考えを書いていきます。あと、YouTubeはリンクが無かったので想像となります。(まぁ外してないはず。)
とりあえずいきなり解決編。
回答|前提条件が違う
まずは読者様が気になっている部分から解決していきましょう。あとで細かな間違いやすそうなポイントを紹介してみます。
回答はこちら。
- 楽天シミュレーション=20年後の積立リターン
- YouTubeの説明=20年×20年のトータルリターン
これで解決するはず。
楽天証券でのシミュレーションは毎月3.3万円を20年積み立てたものですね。今から20年後の金額になります。
それに対して、YouTubeでの説明は20年積み立てたものを20回合計したもの。
期間としては今から40年後の金額で計算しているはず。(つみたてNISAは年40万円の非課税が20年間使えるので。)
- 楽天シミュレーション=20年後の金額
- YouTubeの説明=20年×20回の金額
こっちの方が分かりやすいかも。
テキストだと何のこっちゃとなるケースがあるので、画像も確認しながら見ていきましょう。
楽天証券シミュレーターの積立結果
読者様の調べたのは多分これかな、と思います。
たしかに月3.3万円で20年、複利3.6%で回すと1150万円となります。
もう一枚画像を見てみましょう。
月3.3万円を複利3.6%で20年積み立てた画像です。分かりやすく「期間は20年」と赤文字を入れました。
元本792万円に対してリターン1150万円、非課税になる利益は358万円。多いのか少ないのかは捉え方次第ですが、まぁこんなもんだと思います。
当サイトでも、つみたてNISA20年間だと元本の1.5倍くらいと良く書いてますので。
さて、YouTubeの方も解説してみましょう。
YouTubeは最終金額を話している
YouTubeは見ていないのですが、言いたいことは下記の画像が分かりやすいと思います。絵心が無いのはご容赦ください。
画像は金融庁つみたてNISAより
緑の字は管理人が追加したものです。これが一番説明しやすいかな、と。
YouTubeで解説されているのは、
40万円が20年後に年利3.6%で運用すると約81万円になり81万円×20年で1620万円
と書かれており、上記の画像だと分かりやすいのではないでしょうか。
素直に足していくと81万円×20年で1620万円です。(たぶんですが3.6%だと80万円と思います。)
参考ですが72の法則というものがありまして、72÷金利=お金が2倍になる期間がざっくり計算できます。
72÷3.6(複利3.6%)=20年で2倍
72÷4.0(複利4.0%)=18年で2倍
72÷5.0(複利5.0%)=14.4年で2倍
72÷6.0(複利6.0%)=12年で2倍
72÷7.2(複利7.2%)=10年で2倍
みたいな感じです。
もう一度比較対象を見直してみる
楽天でのシミュレーション
期間が20年。
月3.3万円を複利3.6%で回して単純に20年積み立てた数字です。
YouTubeでのお話
月3.3万円を複利3.6%で20年積み立てた単年結果を20回足した数字です。
楽天シミュレーター:単純に20年積み立てた数字
YouTube:20年積み立てた単年結果を20回足した数字
これが一番分かりやすいかも。
というワケでくどくなりましたが、管理人としては前提条件が違うと思いました。
考えている利回りとかは同じでも、見ている目線が違うということでしょうかね。
ちなみに管理人はYouTube方式が好きです。利回りとか金額も同じような考えでビックリしました。笑
コツコツ積み立ててゆっくり取り崩す。
こんな感じで使っていきたいですね。
おわりに|楽天証券のシミュレーションもYouTubeの計算も合っているが、前提条件や切り取っている部分は注意していこう
今回のケースだとどちらも合っていますが、どの部分を見るかで答えが変わってくる感じですかね。
投資をはじめた頃はいろんなデータがあって頭が混乱しちゃいがちです。この記事で答えになっていれば良いんですが。。
管理人もいまだに分からないものとか多いので、そういうときは一緒に勉強していけたらと思います。
ご質問ありがとうございました。
お読み頂きありがとうございました。
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