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VYMI|米国以外の高配当株に投資できる海外ETF

海外ETF
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配当を使った「じぶん年金」としてETFを使うのはお手軽な方法として最適です。

管理人だと配当が好きなのでVYMという米国高配当ETFをコツコツと積み立てていますね。

さて、読者様より米国【以外】の高配当株に投資する海外ETFの質問をいただきました。記事にてご紹介をしたいと思います。

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VYMIは日本の証券会社からは買えない海外ETF

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VYMと合わせることで全世界の高配当株に投資ができます。しかし残念ながら日本の証券会社からは購入することができません。(2021年6月6日時点情報。少なくともSBI証券、楽天証券、マネックスでは取扱ナシです。)

管理人はそこまで欲しいETFではありませんが、投資クラスタのなかでは時折話題に上がる、そんな銘柄でもあります。

あまり興味が出ない点としては配当金への三重課税問題がありますね。

 

VYMIの三重課税を考えると興味は薄れる

米国籍ETFの場合、配当金に対し現地で10%の課税が有名です。ちなみにコレ、米国株に対しての話なんですね。

10年以上前になりますが、VTがもたらしてくれたコレ一本で全世界株式へ投資できるというインパクトは素晴らしいものでした。

VTを買うだけと揶揄されますがシンプルでメッセージ性の強い商品です。今となってはメジャーな手法ですが、出たときはお祭り騒ぎでした。

 

ただしVTはアメリカ籍の海外ETFという点に注意が必要ですね。

通常の米国株は、配当にかかる課税は米国で10%引かれ、日本では20.315%が引かれます。

これは良いとして、例えばネスレ(スイス籍)の配当はどう処理されるでしょうか。

VTの場合、スイスの配当課税35%(!)が引かれ、米国課税10%が引かれます。さらに私たちの懐に入る時に日本の配当課税として20.315%が引かれます。。

ちなみにフランスは30%、ドイツは25%かかりますが、イギリスは0%だったりします。(なので英国株ADRは根強い人気がありますね。)

 

参考ですが、現物運用をしているMAXIS全世界株式(2559|オール・カントリー)の場合、国ごとでの配当課税になりますね。

スイス→米国→日本みたいな三重課税は不要です。

表にしてみました。

2559 VT
他国での課税 現地ごと 現地分が差し引かれた後、米国の10%課税がかかる
米国での課税 現地ごと 10%
日本での課税 20.32% 20.32%
配当課税は? 二重課税
※自動調整あり
三重課税
※確定申告で一部取り戻せる

 

さて、読者様からのメッセージも見てみましょう。

 

VYMIを買えたら全世界高配当ETFが合成できるのに

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題名: VYMIについて

こんにちは。
毎日楽しく読ませて頂いてます。

私もななしさん同様にVYMを定期的に買っており、将来のじぶん年金として育成してます。

インカムゲインは課税対象であることは分かっていますが、ななしさんがおっしゃるようにキャッシュフローが生み出させるのが魅力的ですよね。

まだ金額は微々たるものですが、プチボーナスが年4回ある感じで、これがまた投資を続けるモチベーションにつながります。(非課税制度が優れていることも理解しており、積み立てNISAとiDeCoの枠を満額使い切った上でVYMを買ってます。)

自分が口座開設してる証券会社では、VYMIは購入できませんが、もし買えたなら「全世界高配当ETF」を合成できるのになぁと妄想してしまいます。

ななしさんはVYMIについて調べられたり、購入を検討されたことはありますか?
ブログのテーマにピックアップされると嬉しいです。

 

メッセージありがとうございます。

非課税制度と年4回のモチベーションを上手く使われていますね。私はiDeCo使ってないので羨ましいです。

さて、VYMIのデメリットは散々書いたので、基本情報も見ておきましょう。良い商品なのは間違いないと思ってます。

 

VYMI|米国以外の高配当株に投資できる海外ETF

VYMIの基本情報

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bloombergからの基本情報です。

設定日は2016年と若く、まだ判断するには期間が少ないですね。

ベンチマークはFTSE All-World ex US High Dividend Yield Indexで、米国を除く世界株式の高配当株へ投資をします。ざっくり時価総額の50%くらいらしいですね。

 

貯金配当利回りは2.04%と少ない感じ。これはコロナショックを経ている可能性があります。

バンガードのわりに経費率が高いと感じるかもですが、まぁこんなものでしょう。というのも、バンガードの商品は純資産が増えることで徐々に経費率が下がってくるので。

管理人が持っているVB(米国小型株ETF)は0.2%くらいでしたが現在は0.05%です。VDC(米国生活必需品ETF)も0.2%が0.1%になりましたね。

 

VYMIの国別投資比率

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ちょっと前まで日本がトップでしたが、2021年6月時点ではイギリスが1位ですね。

順当に中国、台湾が伸びてきています。10年後くらいに日本は追い越されそう。。イギリス、スイスあたりは強いブランドがあるので日本だけ地位が下がるかも。

意外なところでカナダが上位ですが、資源+金融が強い国なので妥当かも知れません。

VYMIで上位=良い国ではない点に注意は必要ですね。高配当=成熟国という見方もできますし。

 

VYMIのセクター比率

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高配当株にありがちな、というか宿命的なところで金融株の比率が高いです。

景気敏感株が30%以上を占めるので暴落局面ではオールカントリーなどと同じくらいの角度で落ちていきます。

金融株以外に目を向けると素材、ヘルスケア、生活必需品などブランドの強い銘柄が思い浮かびやすいかも。

参考までにREITはVYMIの指数組成に含まれません。

 

VYMIの組み入れ上位銘柄

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米国を除くとネスレの強さは圧倒的ですね。キットカット大好き民としては嬉しい限り。

グロースを除いているのでトヨタが2位にいるのも不思議な感じ。というか、トヨタって高配当扱いなんだ。。

時価総額ということで製薬が上位にズラリですね。ノバルティス、ロシュ、アストラゼネカ、シーメンスは日本でも知名度が高いです。

あとはセクター比率通り金融が強い感じ。金融株となると日本は世界に食い込めませんね。カナダが強いのは勉強になりました。HSBC級を2社も抱えてることになります。

 

個人的な所感

ちゃんとVYMIを調べることが無かったのですが、けっこう癖のあるETFかもと思いました。

高配当株にありがちな金融危機での下落耐性の無さも考えると、VYM+BNDやキャッシュでバランスを取りながら安い時期を取っておけば良いか、と管理人などは考えてしまいます。

全世界で欲しい場合、長期で成長して配当も増えていくMAXIS全世界で良いかも。

それよりは長寿化にともない、全世界で争っているヘルスケアを米国以外も取り入れて欲しいな、と。VHTオールワールドとか出ないものでしょうか。(14年前くらいに買ったIXJという全世界ヘルスケアを持っていますが経費率0.46%とけっこう高めです。。)

おわりに|VYMIは買えないけど淡々とVYMを買い続けていきたい

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ちょっと辛口になりましたが、高配当は今を見て買うものではありませんね。

将来を含めた自分のキャッシュフローを考えながら買っていくのが個人的にはあっているような気がします。

というワケで管理人はコツコツと配当再投資でVYMを買っていこうと思います。

また、お気軽にメッセージなどもくださいませ。

 

お読み頂きありがとうございました。

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この記事を書いた人
ななし

1976年生まれ、超就職氷河期世代のインデックス投資家。投資情報を中心とした当サイトの管理とWebライターをしております。自己紹介は「ななし」をクリックで。

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