投資を始めようと思っているけど、投資信託と海外ETFへのインデックス投資が良いらしい。
海外ETFの方が信託報酬が安い。でも結構、手間がかかりそうだなぁ。実際、どちらの方がお得なんだろう。そう考えている人は多いと思います。
ちなみに管理人は最長で14年モノの海外ETFを保有しているので、投資信託と海外ETFのどちらも持った状態でオススメかどうかを話せるかな、と。
結論からいくと、現在なら圧倒的に投資信託です。
楽天証券、楽天カード、つみたてNISAのコンボが強すぎます。今から投資を考えている人は楽天証券から始めるのが最適解です。
関連記事資産形成には楽天証券が最強!つみたてNISA・楽天カード・ポイント投資、三本の矢
どちらもオススメには変わらないのですが、両方のメリット・デメリットを見たうえで検討する方が良いですよね。
本記事が参考になれば幸いです。基本的なことから書いていますので4~5分程度お付き合いくださいませ。
海外ETFと投資信託の違い
正直な話をすると、ぶっちゃけどちらでも良いです。どちらかで迷っている時点で、あなたの取っている選択肢はほとんど正解なので。
ETFも一応は投資信託ですしね。ETFは、“Exchange Traded Funds”の略で、日本語だと「上場投資信託」となります。
大きな違いは
- 海外ETFは株式市場で取引が出来る=市場ですぐに変える&即現金化が可能
- 投資信託は買付、売却ともに1日ほど時間がかかる&現金化には数日必要
この2点くらいです。
ひと昔前は信託報酬に大きな差があったので、長期投資をしてくなら海外ETFを選ぶ優位性がありました。
投資信託の方がコストが安いケースが出てきている
2018年にスタートした「つみたてNISA」以降、投資信託の低コスト化が進んでおり、選ぶ投資先や市場によっては海外ETFよりも日本の投資信託の方が安いという状況も出てきました。
例えば新興国株式に投資をしたい場合、MSCIエマージング・マーケット・インデックスという指数に連動をします。
商品名 | 連動指数 | 信託報酬 |
EEM(iシェアーズ MSCI エマージング・マーケットETF) | MSCIエマージング・マーケット・インデックス | 0.67% |
eMAXIS Slim新興国株式 | MSCIエマージング・マーケット・インデックス | 0.20% |
リンクは両社の商品ページです。思わず「ファァーwww」と声が出そうになりますね。
昔は新興国株式に投資をするとなるとEEMが最良の選択肢でしたが時代は変わりました。
同じく日本を除く先進国へ投資をする場合は、MSCIコクサイという指数です。
商品名 | 連動指数 | 信託報酬 |
TOK(iシェアーズ MSCIコクサイETF) | MSCIコクサイ | 0.25% |
eMAXIS Slim先進国株式 | MSCIコクサイ | 0.10% |
TOKも悪い商品ではありませんが、eMAXIS Slimシリーズの恐ろしさを感じますね。(管理人はTOKが買えるようになった時、素直に感動していました。)
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018」の1位は伊達ではありません。(2019年は3位)
決定的なものとしては全世界へ投資するものです。こちらはMSCI ACWIという指数に連動します。
競合商品としてVT、楽天VTがありますが連動指数が違うので割愛を。
商品名 | 連動指数 | 信託報酬 |
ACWI(iシェアーズ MSCI ACWI ETF) | MSCI ACWI | 0.31% |
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) | MSCI ACWI | 0.11% |
実際には投資信託の場合、信託報酬+売買に伴うコスト等がかかり実質コストが出てくるのですが、そこまで差を気にするものでは無い状態になっています。
今までは全世界株式へ投資するにはハードルがありましたが、2018年終わりに登場したeMAXIS Slim全世界株式の登場で一変しましたね。
関連記事最終兵器eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)これ一本で投資終了
海外ETFの場合、まずはドルを買い付けるのに為替手数料を支払い、その後、海外ETFを買い付ける手数料が必要です。
eMAXIS Slimシリーズ等、低コストのインデックス投資信託は基本的に売買手数料はかかりません。
また、配当金も自動で再投資してくれるので管理が楽です。課税の繰り延べ効果もあります。
このまでの話だと管理人がeMAXIS Slimの回し者となってしまうので、以上をふまえて両方のメリット・デメリットを紹介していきます。
海外ETFのメリット・デメリット
メジャーな商品や指数を考えると、これから投資を始める人にとっては投資信託でeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)を買っておくのが最適解です。
しかし海外ETFはまだまだ魅力があります。
メリット
- 投資の選択肢が大幅に広がる
- 配当金(分配金)を貰う事で長期投資を続けやすい
- 投資信託に負けるものもあるがバンガード社が運用するVTI(0.03%)、VT(0.08%)といった超低コストのETFがある
- 純資産額が文字通り桁違い
S&P500よりも更に銘柄数が多く、米国株式の時価総額99%に投資をするVTIの場合、日本円にして10兆円を越える規模。
流動性、信頼性ともに圧倒的です。上場がもっとも厳しいNY市場で売買されており、どのような状態でも値段がついて換金性に優れるのは大きいメリットです。
また、日本では買えないような米国小型株ETFや、高配当株式ETF、債券ETFなどは独壇場です。
配当金をどう考えるかは個人で差があると思いますが、管理人は目に見えて手に入る不労所得を選ぶ傾向が強いです。
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デメリット
- 為替手数料がかかる
- 売買時の手数料がかかる
- 課税後の配当金が支払われるので配当再投資は効率が落ちる
昔は一々ドルを買い付けてから、海外ETFを買っていましたが、今はその作業すらなくなりました。
手間という面では、海外ETFも投資信託と大きくは変わらなくなりましたね。
投資信託のメリット・デメリット
一方で投資信託はETFの裏返しです。
管理人としては、いわゆる普通の人が投資で資産形成をするには投資信託の方が良いと思っています。
メリット
- 最低100円から投資可能
- 1円単位で投資金額が決められる
- 自動積立が出来るので長期的に続ける事がしやすい
- 売買にともなう手数料が不要
特に自動積立が強いですね。手間がかからないのは大きいです。
私は面倒なので1年分の積立費用を先に準備して放置しています。たぶんブログを書いていなかったら、半年くらいは証券会社にログインしないと思います。
あとは楽天証券と楽天カードの組み合わせで、投資額の1%がポイントが貰えるのが大きいです。そのポイントで投資信託も買えます。
海外ETFの場合、株価が日々変わるので一定額の積立投資には向いていません。
デメリット
- 海外ETFより選択肢が少ない
- 海外ETFより信託報酬で及ばないものもある
- 信託報酬だけなく実質コストを考える必要がある
- 償還リスクがある
eMAXIS Slimあたりを選んでおけば、ほとんど心配がないとは思います。
売れ筋の商品であれば償還リスクも問題にはならないでしょう。あったとしても、それなりに資金が貯まっているはずなので海外ETFか他の低コスト商品に乗り換えればOKです。
海外ETF | 投資信託 | |
売買手数料 | 0.45% | 不要 |
信託報酬 | メジャーなものは超安い | かなり安い |
単位 | 1株ごと | 100円以上1円単位 |
自動積立 | 出来ない※ | 出来る |
ポイント投資 | 出来ない | 出来る(楽天証券など) |
配当 | あり(課税される) | 基本無し(投信内で再投資) |
流動性 | NY市場が開いていれば即売れる | 1日ごとで現金化に数日かかる |
※SBI証券で海外ETF自動積立は可能ですが、1株あたりの価格が高いと1株少なくなったりと、少し調整が面倒です。
今から投資を始めるなら投資信託がおすすめ
今から投資をするなら、圧倒的に投資信託がオススメです。
使う証券会社は「楽天証券 」一択です。
理由は下記の記事のとおりですが、つみたてNISAを使いつつ、支払いを楽天カード決済にする事で楽天ポイントが貯まります。
無リスクで1%多く投資できるとか有利過ぎるので。
日常生活で貯まった楽天ポイントで、更に投資信託を買う事ができるという無双状態。
とりあえず楽天証券の口座と楽天カードは作っておいて損する事はありません。
公式リンク:楽天証券
公式リンク:楽天カード
つみたてNISAという最強ツール
金融庁の肝入り制度で、資産形成をすすめる為の最強ツールがつみたてNISAです。
2042年までの時限措置がありますが、年間40万円まで利用できて、最長20年間は運用益が非課税になります。
また、年間40万円を絶対に積み立てる必要はなく、月1万円だけなどは自由度が高いです。
特に20年続けなければいけないといった資金拘束もありません。もし何かあった際、すぐ止めて現金化も容易というのもメリット。
つみたてNISAについては下記の記事にて詳しく紹介しています。関連記事は新しいタブで開きますので、お時間がありましたらお読み頂けると嬉しいです。
関連記事つみたてNISAは圧倒的お得な制度。メリットとデメリットも紹介
おすすめの投資信託はあるのか
これは個人の好き好きですが、資本主義経済というか人類が生き残るうちは全世界へ投資するのが一番かと思います。
具体的には上の方で紹介したeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)です。
流行りのロボアドバイザーはどうなのか
ウェルスナビ(WealthNavi)やテオ(THEO)といったサービスが有名ですが、つみたてNISAにも対応していませんし、信託報酬が約1%とけっこうかかっちゃいます。
THEO+docomoは「おつり投資」という飛び道具があるので、無駄遣いしちゃうくらいなら投資に回せるのは良いかも。
でもコア資産としては、つみたてNISAを使った投資信託がおすすめとなります。
dカードを持っている人はみんな口座作れるので興味のある人はどうぞ。年会費無料で最大8000ポイント貰えるので、ahamo使おうとしている人は作っておいても良いかもですね。(2021年9月からdカード持ってると使えるデータ増やしてくれるので。)
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まとめ
- 海外ETFと投資信託の差はほとんど無くなってきた
- むしろ日本の投資信託の方が安いケースも出てきた
- 両方にメリット・デメリットがあるが、つみたてNISAを使える投資信託が最優先
- 楽天証券と楽天カードを利用してポイントも投資するとさらに効率UP
投資信託においては、かなり改善どころか限界くらいまで頑張っていると思います。これも資本主義経済という競争の良い一面ですね。
つみたてNISAを投資信託で非課税運用が最優先。その後、オーソドックスな投資を選ぶなら投資信託。
個人的な考えがあるなら海外ETF。こういった考えで良いと思います。
お読み頂きありがとうございました。
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