※記事内に商品プロモーションを含むことがあります

老後にVTIを全額売って高配当のVYMに切り替えるのはどうですか?

海外ETF
↓良ければ応援クリックお願いします!
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

海外ETFでVTIを買っている読者様より質問を頂きました。

当初VYMを悩みに悩んだとのことです。同じように考えている方もいるかと思ったので記事にてシェアしたいと思います。

 

記事内容は「老後にVTIを全額売って高配当のVYMに切り替えるのは上手くいきますか?」という質問への管理人の所感を書いたものです。

 

結論から書きますと問題ないかな、と。

ただ技術的に大丈夫なこととメンタルは別物です。せっかくなので管理人の考えも紹介しました。ちょっとした参考になれば幸いです。

スポンサーリンク

老後にVTIを全額売って高配当のVYMに切り替えるのはどうですか?

どちらも良いけど悩む女性

読者様のメッセージは個人情報も多かったので、けっこう端折っています。

国語力致命傷の管理人なりに、下記のことが知りたいのかな?と思いピックアップしました。

 

質問のまとめ
  • 現在、VTIを買っている
  • 今後も1~2株積立投資をする
  • 今のところ高配当は不要
  • VTIの方がトータルリターンは高い
  • 老後には配当を生活費の一部にしたい
  • 老後にVTIを一括で売ってVYMにするのが良さそう
  • この方法ってありですか?

※管理人の国語力はマジ低いのでご勘弁を。

 

※※でも同じように考えている方は多いと思うのですがどうでしょうか?

 

読者様メッセージの一部引用です。

私はVTIかVYMにするかを本当に悩みました。(管理人注:読者様は老後までVTIをコツコツ買うようです。)

ななし様の影響もあり高配当ETFにもかなり心ひかれました。ただ、今私の現状は、すぐに高配当金を必要としないこと。配当金は、老後に受け取れればと思います。

そうなると、信託報酬が0.03%と安く、買い付け手数料が0円になり経費がかなり安くなる点。

そして成長性(キャピタル)と配当がある程度狙えるVTIが今の私には合っているのかなぁ、と思いVTIにしました。

そこで相談なのですが、VTIを65歳くらいまで配当再投資で積み立て、最大限にVTIの成長性を取り込んだ末、いよいよ配当金を老後生活の一部に必要となった時に、VTIを全額売って、高配当のVYMに切り替える。という考え方は有りなのでしょうか?

それとも老後にVYMにする予定であれば、最初からVYMを買い付けた方が良いのでしょうか?

ななし様のお考えを効かせていただけないでしょうか?

それぞれメリットデメリットがあるのでしょうか?

お忙しいところ恐縮ですが、アドバイスよろしくお願いします。

 

ななし
ななし

もしかして、それぞれのメリットデメリットが一番聞きたいことだったらスミマセン。ホント国語で著者の思っていた事を述べよ系の問題が苦手でした。

 

海外ETFでなく投資信託の方が課税繰り延べがあるから良いのでは?

もしかすると課税繰り延べされるVTI投信で良いじゃん、と思う方もいるかもですね。かなり正しいです。笑

しかし、よほどの高い配当利回りか超長期間でないと課税繰り延べは効果が小さかったりします。一番下に関連記事にて紹介しているので、もし良ければお読みくださいませ。

 

では、少しずつ回答していきましょう。

 

VTIはVYMよりもトータルリターンが高いので戦略は合っている

blank

出典:ETF Replay

水色:VTI 緑色:VYM

配当込みのトータルリターンは

VTI:289%

VYM:202%

となっており、今後もVTIの成長力を期待した方がベターでしょう。

 

画像は2007年から2021年3月14日までリーマンショック、コロナショックの下落を反映しています。暴落をものともせず14年で4倍近くになっているのは素性の良さを物語っていますね。

 

リーマンショック、コロナショックを含めたVTI、VYMの複利(平均年率)は興味深い

あくまで2021年3月14日時点のデータですが、中々興味深い結果を魅せてくれました。

VTI:年率約20.6%(昨年暴落時で7.9%)

VYM:年率約14.2%(昨年暴落時で6.8%)

なかなか株式が想定するリターンに近い気がしません?

※暴騰中なので相場が落ち着いた時に別期間で切り取る必要があると思い、暴落当時の数字も入れてみました。

 

年ごとのVTIとVYMトータルリターン(配当込みリターン)と差異

画像はVTIとVYMの配当込みリターンを棒グラフにしました。管理人が保有しているVYM目線で見ております。

スマホだと見にくいかもなので下にテキストもあります。

VTIとVYMの配当込みトータルリターン棒グラフ2020年3月13日時点

Year VYM VTI VTIとの差異
2007 1.40% 5.60% -4.20%
2008 -31.90% -37.00% 5.10%
2009 17.20% 28.90% -11.70%
2010 14.20% 17.40% -3.20%
2011※ 10.50% 1.00% 9.60%
2012 12.70% 16.50% -3.80%
2013 30.10% 33.50% -3.40%
2014 13.50% 12.50% 1.00%
2015 0.30% 0.40% -0.10%
2016 17.00% 12.80% 4.20%
2017 16.40% 21.20% -4.80%
2018 -5.90% -5.20% -0.70%
2019 24.10% 30.70% -6.60%
2020 -18.70% -15.70% -3.00%

年毎のトータルリターンを見ても分かりますが、やはりVTIは強いんですよね。

ここ数年は成長の要となるGAFA(Google、Amazon、Facebook、AppleのIT巨人4社)の影響もあり全然かないません。

※2011年はデータ元のエラーと思います。

VTIとVYMの最大損失率を比較するとほぼ同じ【高配当はディフェンシブでは無い】

トータルリターンと同じく最大損失率の棒グラフを作りました。年度が少し見にくいかも知れません。

同じく下にテキストを用意しています。

VTIとVYMの最大損失率棒グラフ2020年3月13日時点

Year VYM VTI
2007 -10.50% -10.10%
2008 -42.80% -48.00%
2009 -33.30% -27.40%
2010 -13.90% -16.20%
2011 -15.10% -20.30%
2012 -7.20% -10.10%
2013 -5.00% -5.70%
2014 -6.70% -7.60%
2015 -13.00% -12.10%
2016 -7.90% -11.30%
2017 -3.10% -2.70%
2018 -16.20% -20.00%
2019 -6.30% -6.80%
2020 -19.60% -19.80%

ざっくり見て欲しいのは、急落があった時には同じくらい下げるということ。

贔屓目に見て2008年、2016年はVYM活躍のターンだったと思います。

とはいえ、2020年のコロナショックで体感したようにホント同じ角度で下げています。

数字にもしっかり出ています。

 

ディフェンシブでVTIを上回るリターンを望むなら生活必需品セクターETFのVDCなどが第一候補になるでしょう。

関連記事VDCは経費率0.1%で生活必需品へ投資できる海外ETF【評価と将来見込みあり】

関連記事海外ETF|VDCは配当王、配当貴族だらけ!連続増配の銘柄数を紹介

※リンクは新しいタブで開きます
ななし
ななし

これ以外、管理人がS&P500系に勝てそうな銘柄は知りません。

 

過去のデータではVYMよりVTIが良い。しかし老後に上手く乗りかえる心構えをしていこう

ヒントをお金に変える

過去チャートを見る限りVTI一択で良いと思います。

管理人もそう思っていました。

 

一つ知っておいて欲しいのは、VTIの強烈なリターンは過去幾度となく受けた急落・暴落を乗り越えた先に受け取るものです。

コロナショックで個人投資家は痛いほど経験しているのですが、この不確かで時折くる下落へお金を提供(投資)しているから働いてないのにリターンがあるのですね。

リターンの源泉はこの不確かで怖いものということです。(じゃないと誰でも儲かるなら皆投資しているので。)

 

また、あくまで過去は未来を確定するものではありません。

ここ数年のGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)の伸びが両銘柄の差を決定付けています。
※実際、S&P500の10年リターンはGAFAを除くとそんなに高くありません。。

もしかすると今後の20年は、バリュー株、高配当株が強い未来もありえます。

 

上記をふまえた上で、

  • 今回のような暴落に合わせて乗り換えができるか
  • 調子の良かったものからリターンの落ちるETFへ乗り換えの意思決定ができる

といった事も考えておきたいですね。

管理人なら分からないので両方均等に買っておくかな、と。笑

 

さて、不確かなもの同士でもリターンに差があるVTIとVYMに話を戻します。

管理人はどうも不利そうなVYMを投資している理由も紹介しておきましょう。

 

目的の違い|私がVYMを選んだのは配当を使いたいから

セレクトショップ、複、オシャレ

今回、読者様の質問は分かりやすい例でした。

相場をたくさん経験して、メンタルを鍛えて老後に望みたいですね。

 

さて管理人がVTIでなくVYMを選んだ理由はやはり配当にあります。

これは個々の性格や、環境によるものではないでしょうか。

  • 管理人の年齢と収入
  • 子供の成長にあわせた支出
  • その時の資産状況

こういったものを考えて、子供が成長して支出が増えた時にちょっと配当を使おうかな、という考えが大きいのです。

関連記事15年以上投資をして分かったこと|不労所得を手にすることが一番大切だった【海外ETF】

※リンクは新しいタブで開きます
恥ずかしながら何年も投資してきて、トータルリターンより日常生活を豊かにする不労所得が欲しかったのだと最近気づきました。

 

副業が続くうちは、変わらずVYMの株数を増やしていきますので配当金を産む黄金のニワトリは成長していきます。

たまに金を生むニワトリが大安売りされるのが株式相場の不思議なところ。

コロナショックで痺れる相場ですが、来月も淡々とVYMを買っていこうと思います。

 

おわりに|老後にVTIを全額売って高配当のVYMに切り替えるのはOK

リーマンショック、コロナショックを挟んでの結果を見たところ、VTI優位なのは変わらないと思います。

腹落ちして決めた銘柄です。

この相場から振り落とされないようしっかり掴んでいきましょうね。私も同じようにVYMを積み上げていきます!

ご質問ありがとうございました。

 

お読み頂きありがとうございました。

応援クリックをして頂けると毎日更新する励みになります。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

 

関連記事です。

投資信託の税金繰り延べ効果は大したことがない【私は海外ETFの配当再投資でいく】

上述した投資信託の税金繰り延べ効果の記事です。個人的には40年で4%の配当利回りがあるなら投資信託を選ぶかな、という感じ。

 

この記事を書いた人
ななし

1976年生まれ、超就職氷河期世代のインデックス投資家。投資情報を中心とした当サイトの管理とWebライターをしております。自己紹介は「ななし」をクリックで。

毎日更新なので通勤のおともにして貰えると嬉しいです \(^o^)/

ななしをフォローする
タイトルとURLをコピーしました