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新興国株式がどれくらいの熱狂だったかを思い出してみる

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当サイト(氷河期ブログ)ではあまり新興国株式のことについて書いていません。

シーゲル教授がいうところの「成長の罠」もありますし、管理人が保有しいていないことも大きいです。

しかし管理人が一番はじめに買った投資信託はインド株だったりします。笑

たしか2005年あたりですね。

けっこう儲かってしまい、全売り→バイク購入したのを覚えています。その後、いろいろ本を読んで外国株式、ノーロード投信を買うようになりました。

 

さて、管理人がインド株を買うくらい新興国株式が熱狂されていた時代を思い返しながら記事を書こうと思います。

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2005年から2008年|新興国株式を買わない人間はバカだという熱狂時代

当時、SPA!という雑誌で新興国株式が取り上げられていたのをふと思いだしました。

BRICsという単語で溢れていましたね。

恥ずかしながら管理人の投信デビューはこういった熱に当てられたのです。今となっては買わなかったら投資を続けていないだろうし結果オーライですけどね。

買い増し&ストロングホールドしていたらリーマンショックで心が折れていたかも知れません。それくらい恐ろしい下落を見せてくれました。

 

2020年現在、米国株だけで良いんじゃない?と大人気なのでS&P500と新興国株式ETF【EEM】のチャートを見ると何となく当時が伝わるかも知れません。

ででん。

EEMとSPYの長期比較チャート

※スマホで画像が小さかったらゴメンナサイ。スワイプで大きくしてください。

青:SPY(S&P500) 黄:EEM(新興国)

EEM(新興国株式ETF)の一番古いデータが2003年4月でした。15年以上あるのでそこそこ長期といえますね。

同じ期間を保有していたら米国株も新興国株も似たようなリターンになっています。新興国株の値動きの幅はハンパないですけど。。

 

2つの注目したい時期を見ていきましょう。

まずはリーマンショック前です。

リーマンショック前のEEMとSPY

2003年から5年ほどで3倍になっています。S&P500がまるで債券のようです。。

当時は猫も杓子もBRICsでした。

  • 人口が増えるから経済も発展する
  • 昔の日本を覚えているなら買わない人間はバカ
  • 今世紀最後の買い場
  • アメリカやヨーロッパなど先進国はオワコン

上記のようなことを良く目にしました。

で、どうなったかというとリーマンショックで驚異的な下落を見せ、翌年には奇跡的な回復を見せます。

 

ここまでは綺麗な新興国株投資の時代。

ただ、私たちはインデックス投資が当たり前で、新興国投資とはいってもコストの安い商品を選べますが、当時は海外ETFが出るまでまっとうなコストの商品はありませんでした。

売買手数料3.15%+信託報酬2%が当たり前だった気がします。

しかも株式より高金利を売りにした新興国債券ファンドが人気だったような。。

 

ちなみに管理人が買ったインド株投信は下記です。

外部リンク東京スター銀行|日本初!注目のインド株式ファンドを発売開始(PDF)(リンク切れ)

外部リンクPCAインド株式オープン(PDF)(リンク切れ)

※リンクは新しいタブで開きます

 

買った理由は売買手数料が1.5%で、信託報酬も1.3%と他社に比べたら激安だったから。今だと誰も買わないような設定ですね。

中国でなくインド株を選んだのは何となくで、正確な理由は覚えていません。笑

ちなみに当時はマジで新興国株式への投資コストが高く、海外ETFのEEMですら経費率0.77%でした。

 

新興国株式から先進国株式へ

2006年にバイクを買ったのを覚えているので、そこから逆算すると1年くらい持っていたから2005年くらいにインド株を買ったんだと思います。

インド株は儲かりすぎたのと、周りが新興国新興国と言い出したので全部売って二輪免許+バイク代にしました。200万円分買って50~60万円くらい儲かったような。。

意外と無駄遣いしています。あと昔から逆張り好きだったんですね。

 

インド株を買ったのと同じころにインデックス投資の本も読み始めていました。

今でも役に立ったと思ってるのは以下の4冊です。

貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント

ウォール街のランダムウォーカー

敗者のゲーム

シーゲル博士の株式長期投資のすすめ

 

インデックス投資なんてマイナーで先進国株式ですら信託報酬1%の世界でした。。アメリカの投資信託に夢見ていた時代ですね。

なので、インド株投信が割高に感じなかったのかも知れません。

そしてリーマンショックに被弾しつつ、インデックス投信が花開く時代にがやってきます。

しかし、同じ時代に投資をしていながら退場した人も多かったです。残念ながら閉鎖された投資ブログも。。

 

新興国株式と成長の罠

手数料無料かつインデックス投資に軸足を置いた以降は、EEMを少し買った程度で、その後は全世界株式のVTが買えるようになり、その中で保有するだけになりました。

大きな理由はシーゲル教授の株式投資の未来を読んだからですね。

その中で、成長の罠という言葉が出てきます。

管理人が意訳すると、

  • これは成長するだろう期待し過ぎているものはすでに成長を折り込んでいて割高になっている
  • 結果として成長期待を折り込まれていた投資商品は残念な結果に終わる

といった感じのもの。

 

なので、現在の米国株であったり、生活必需品のようになったGAFAも、今投資をすると残念な結果に終わるのかも知れません。

これは最高値チャレンジをしているゴールドもそうかもですね。

管理人は乗り遅れた列車は諦めて、次の列車を待ったり、別の交通手段を探す派だったりします。

ゴールドを買おうか悩んでいるのですが…と読者様からメッセージを頂いたのですが、個人的にはちょっとだけ買うならデジタルゴールドとしてビットコインを資産の1%くらい買うのが楽しいかな、とも思います。

関連記事金の代わりにBTCをデジタルゴールドとして保有するのはアリなのか

関連記事アフターコロナ|S&P500とビットコインの動きをみるとリスクヘッジに良いかも

※リンクは新しいタブで開きます

 

熱狂と呼ぶにふさわしい新興国株式でしたがリーマンショック以降はぱっとしません。

同じチャートをズラして見てみましょう。

リーマンショック以降のEEMとSPY

切り取る期間でチャートは全く変わりますね。

新興国株式は10年間で14%しか成長できていません。反対に米国株はコロナショックを受けても、その差は歴然。

S&P500は3倍になっていますね。配当込みだと数字はさらに上振れします。

 

ただし、次の10年、20年が米国株にとっての低迷期、暗黒時代になる可能性も忘れてはいけませんね。

敗者のゲームでチャールズ・エリス先生は豊穣と受難の時代を繰り返すと言っています。そうすると、そろそろ受難の時代がくるかも。。

成長の罠は米国株にも当てはまると考えても良いでしょう。

ななし
ななし

個人的には10年単位で安く仕入れられるなら、老後の配当が増えそうと気楽に考えています。

 

消えていった新興国株式投資家

少し前、Twitterでちょっと質問を頂きました。

リーマンショック前後はホントに新興国株投資は盛り上がっており、にちゃんねるで成長の罠を話してもアホカス呼ばわりな時代でした。

今ではすっかり新興国投資は冷めた目で見られていますが、当時にけっこうお金を突っ込んでいた人たちはどうしているんでしょうかね。

もしかしたら諦めて損切り、その後米国株に切り替えてたりするかも知れませんね。笑

 

2015年あたりにBTCに切り替えて億り人になったとかは夢があります。

マネックスグループのコインチェックは500円から買えるので、今から10年単位でお小遣い積立しても報われそうな気もします。

外部リンクコインチェック

※リンクは新しいタブで開きます

 

ちょっと話がズレてきたので終わります。

おわりに|新興国株式の今昔をみて今後の投資を考えよう

光と手と未来

15年くらい前は新興国の時代でした。

熱狂されるものはいつか修正されます。

今はコロナショックからの急回復でお金ジャブジャブ、さて何を買おうかという時期かも知れません。(何となくバブルっぽい気がしてます)

こういった時は流行りものを高値掴みするかもなので、過去を見ながらちょっと冷静になると良いかもですね。

 

管理人は鈍行列車になってもS&P500を中心に投資を続けようと思います。これは過去の報われない時期と稲妻が輝く瞬間を知っているからです。(リーマンショック前はホントに暗黒時代でバカにされていたのです…)

また新興国株への積極的な投資も考えていません。こちらは新興国がどんどん豊かになることで、グローバル企業の総本山的なS&P500も利益が上がるだろう、というゆるふわな考えからです。

 

周りを見ていて儲かっているものがあったら、儲けてない自分がイケてない…となってしまいがちですが、資産形成というのはゆっくり時間をかけて続けるものですよね。

年5%も儲かれば万々歳なことを思いだしつつ、ゆっくりと投資を続けていきましょうね。

お読み頂きありがとうございました。

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関連記事です。

アフターコロナ|S&P500とビットコインの動きをみるとリスクヘッジに良いかも

どうしても周りより儲けたいという場合は、爆裂に儲かる可能性があるものを資産の1%くらい買っておくというのが良いかな、とも思います。

 

この記事を書いた人
ななし

1976年生まれ、超就職氷河期世代のインデックス投資家。投資情報を中心とした当サイトの管理とWebライターをしております。自己紹介は「ななし」をクリックで。

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