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SPTMはステートストリートのVTIみたいな海外ETF【米国1500社に分散投資】

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SPTMという海外ETFがあります。

ざっくり言うとステートストリート社が出しているVTIみたいなものです。

管理人が一部保有している銘柄でもありますね。

 

さて、そのSPTMについて質問を頂きました。

記事内容はSPTMの紹介をしたものになります。

 

非常にマイナーな商品ではありますが、これ一本で米国株の85%をカバーしつつ、中小型株にも投資ができます。

まずは読者様の質問から見ていきましょう。

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SPTMを買った理由を教えて下さい

海を進むヨット

読者様からのご質問はこちら。

 

初めまして、勝手ながらフォロー、勉強させていただいているものです。

ななしさんが、SPTMを購入されておられるのを、以前のTwitter写真で拝見した?と記憶しています。

自分もSPTMを購入し始めたのですが、当初の購入目的としては、VTIほどではないですが、米国全体への分散を目的として買おうと思っていました。

ですが、少し前にインデックスが変わり、S&PコンポジットなるS&P版の大型、小型を含むインデックスに変わったと思います。

当初の目論見とは少し変わりましたが、

S&P全体を網羅した、ある意味では大型、小型を含めた市場全体とも見れること、単価が安く買いやすいことから、今後も買って行こうと思っているのですが、

SPTMを紹介されているブログがなかなか見つからないもので、投資歴の長いななしさんが、何を思って購入されているのかなど、よろしければいつかブログ記事にしていただけると嬉しく思います。

長文になり恐縮ですが、今後もご活躍を期待し、引き継ぎ応援させていただきますので、どうぞ、よろしくお願いします。

 

SPTMを買った理由はVTIの代替商品として

じぶん年金(海外ETF)2020年6月6日

画像の赤枠部分がSPTMですね。

購入したのは10株でコロナショックの真っただ中でした。

 

購入理由はこんな感じ。

  • 1株単価が安かった
  • いずれ株高が来たら売ろうと思っていた
  • VTIだと別で保有しているものと混ざる
  • 似たような商品がSPTMだった

 

短期売買をするつもりはないのですが、株式が上がり過ぎた場合、リバランスをしやすいように購入していた、というのが正直なところです。

組み合わせ商品としては、同じようにBNDに比べて1株単価の安いSPABという総合債券も保有していますね。

どちらも1株30ドルちょっとなので、お小遣いレベルから購入をしやすく、コツコツ貯めていくのにはおすすめな商品。

ただ残念ながら知名度が低い。。

 

ななし
ななし

ちなみにSPTMの純資産は30億ドルなので日本円にして3000億円と十分モンスター級です。

 

ステートストリート社は世界初のS&P500ETFを販売した運用会社ですね。

バンガード、ブラックロックの主力商品との競合として、低コストETFを用意していますが、どれも1株単価が低いことも魅力の一つ。

高配当ETFで人気のあるSPYDも同じシリーズです。

 

では、SPTMの詳細も見ていきましょう。

 

SPTMはステートストリートのVTIみたいな海外ETF【米国1500社に分散投資】

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VTIみたいなもの、と書きましたが正確には連動する指数が違います。

似たようなものとも思っていますが、一緒に見ていきましょう。

 

SPTMの基本情報

ティッカー SPTM
ベンチマーク S&P Composite 1500 Index
設定日 2000年10月4日
経費率 0.03%
分配頻度 四半期毎
組み入れ銘柄数 1,520
PER 23.1
PBR 3.06
純資産 3.47B$
直近配当利回り 2.05%

※2020年6月7日時点

 

S&P Composite 1500 Indexとは

皆さんが良く見る指数にS&P500がありますが、こちらは米国上位500社といったものですよね。

中型株としてMidCap400、小型株としてSmallCap600という指数もあり、3つの指数を合計したものがS&P Composite 1500になります。

S&P Composite 1500
├S&P 500
├S&P MidCap 400
└S&P SmallCap 600

これで米国株式の大型、中型、小型株を全て押さえることができます。

とはいっても、銘柄数は1500株でVTIの3500社・99.9%には及びませんが、まぁ大きなリターンの差にはならないでしょう。

 

セクター比率や構成銘柄の比重も見ていきましょう。

 

SPTMとSPYのセクター比較

セクター SPTM SPY
情報技術 25.08% 25.88%
ヘルスケア 14.42% 14.69%
金融 11.36% 11.03%
コミュニケーションサービス 10.88% 10.80%
一般消費財・サービス 10.09% 10.56%
資本財・サービス 8.98% 8.29%
生活必需品 6.72% 7.01%
公益事業 3.38% 3.20%
エネルギー 3.23% 3.06%
不動産 2.98% 2.87%
素材 2.87% 2.61%

S&P500だけで米国株の時価総額80%なので、セクターはほとんど変わりませんね。

 

SPTMとSPYの構成銘柄上位10社

銘柄名 保有比率
(SPTM)
保有比率
(SPY)
Microsoft Corporation 4.95% 5.39%
Apple Inc. 4.77% 5.20%
Amazon.com Inc. 3.64% 3.96%
Facebook Inc. Class A 1.93% 2.10%
Alphabet Inc. Class A 1.50% 1.64%
Alphabet Inc. Class C 1.49% 1.63%
Johnson & Johnson 1.37% 1.49%
Berkshire Hathaway Inc. Class B 1.33% 1.45%
JPMorgan Chase & Co. 1.18% 1.29%
Visa Inc. Class A 1.18% 1.28%

こちらも大きな差はやはり出てきません。

ただしSPYは経費率0.09%、SPTMは0.03%と差があるので、個人的にはSPTMを選ぶでしょう。

 

SPTMとSPYの長期チャート比較

SPTMとSPYの長期リターン比較2020年6月7日

出典:etfreplay.com

緑:SPTM 水色:SPY

トータルコンポジットのSPTM、S&P500のSPYなので、基本的な動きは同じですね。

微妙な経費率の差と、リーマンショックからの回復期にあった小型株効果で20年チャートで見るとSPTMが有利になっています。

とはいえ、リーマンショックまでの約10年間はほとんど差が出ていないことを考えると、しばらくは大型グロース株比率の高いSPYのリターンが高くなる可能性も十分にありえます。

 

ななし
ななし

まぁ、個人的にはほぼ最適解になっているので小さなリターンの差よりも、腹落ちした商品を保有し続けることの方が超重要だと思っています。

 

SPTMについての豆知識|指数をラッセル3000からトータルコンポジットへ

管理人の記憶が確かなら、SPTMは過去の連動指数はラッセル3000指数でした。

ラッセル3000は米国株式の時価総額98%をカバーしますが、たぶん指数に支払うコスト低減からトータルコンポジットに変えたような気がします。

VTIの経費率に勝つためだったと思うのですが、今はどちらも0.03%になっていますね。

 

SPTMについての個人的所感

冒頭でも書いたように、SPTMの魅力は

  • 大型から小型株までカバー
  • 1株単価が安い
  • 経費率は0.03%と激安

だと思います。

 

またガチガチ債券のSPABも同程度の価格を考えるとセットで買いつつ、コロナショックのような暴落があれば、債券を売ってのリバランスをしていくのが有効かな、と思います。

関連記事1株4,000円以下|米国総合債券ETF【SPAB】を購入しました

※リンクは新しいタブで開きます

 

おまけ|SPTM50%、SPAB50%のカウチポテトポートフォリオ

最後に債券ETFであるSPABと半々で保有したときの長期チャートをご紹介します。

SPABの設定日が2007年中盤なので、期間は少し短くなりますがリーマンショックでの下落率は注目しておきたいですね。

SPTM50,SPAB50ポートフォリオリオの長期チャート2020年6月7日

出典:etfreplay.com

緑:SPTM50%、SPAB50% 水色:SPTM100%

年度 年次リターン Max Draw Down
2007 1.00% -4.20%
2008 -13.20% -22.60%
2009 12.00% -13.30%
2010 10.70% -4.80%
2011 4.90% -6.70%
2012 8.80% -3.60%
2013 13.30% -4.40%
2014 9.80% -3.30%
2015 0.30% -6.10%
2016 7.60% -4.90%
2017 13.30% -1.40%
2018 -3.20% -12.00%
2019 21.70% -3.30%
2020 1.40% -22.30%

チャートを見ているとコロナショックでの下落は凄まじいものがありましたが、VYMとBNDを持っていた経験からすると最大下落率よりも、最悪は債券を全部売って株式化できるという安心感の方が強かったですね。

 

お手軽カウチポテトポートフォリオを作りやすいこともあり、個人的にはもっと知られると良いな、と感じる銘柄です。

 

まとめ|SPTMは1株単価が安く全米株に投資できる海外ETF

VTIに比べるとマイナーながら、経費率は最上位クラスの0.03%と申し分ありません。

また20年近い歴史もあり、純資産、運用会社ともに国内ETFを圧倒する良商品です。

覚えにくい連動指数ですが、下記のようなイメージを持っていると分かりやすいと思います。

S&P Composite 1500
├S&P 500
├S&P MidCap 400
└S&P SmallCap 600

 

管理人が買った理由はコロナショック回復後のリバランス用でしたが、メインで買っても十分過ぎるETFでもあります。

質問頂きました読者様の参考になれば幸いです。

お読み頂きありがとうございました。

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関連記事です。

1株4,000円以下|米国総合債券ETF【SPAB】を購入しました

こちらもステートストリート社のおすすめETFです。債券ETFとしてはBNDに近く、SPTMとぜひ組み合わせたい商品ですね。

この記事を書いた人
ななし

1976年生まれ、超就職氷河期世代のインデックス投資家。投資情報を中心とした当サイトの管理とWebライターをしております。自己紹介は「ななし」をクリックで。

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