米国株やインデックス投資を始めると長期投資が基本と思っていても、ついつい株価を予想してしまいます。
まだ下がるはずと2020年3月に購入をためらったり、次は二番底がくるかもと投資を控えたり。
思い出すと昔は自分もそうでした。笑
結論としては
- 自分だけは得をしたい
- 自分だけ儲けたい
- 自分だけは損をしたくない
といった感情をなるべく無くすと良いです。
管理人はリーマンショック中も貧乏ながら積立投資を続けていたので、今回も特に変わりはありません。
ちょっと思い当たる部分を紹介していこうと思います。
初心者向け|長期投資をするなら自分のプラスマイナスは気にしない方が良い
インデックス投資を始めた理由は長期で勝てるからだと思います。しかし実際には下落局面で買い向かうのが難しいと感じた人も多いはず。
この理由は上段で書いたとおり欲に負けてしまうから。
- 自分だけは得をしたい
- 自分だけ儲けたい
- 自分だけは損をしたくない
どうしても他人と自分を比較しちゃうんですよね。
「損はしたくないし、得をしたいのは当たり前だろう」という意見はもちろん分かります。私がそうだったので。。
しかし、もう一度【長期投資】【インデックス投資】を始めた理由を思い出して欲しいのです。きっと長期だと勝てるからだったと思うんですよね。
超ざっくりしたイメージはこちら。
青線が私たちの理想とする上がり方ですが、実際は上がったり下がったりを繰り返して上昇していきますよね。
まぁ、コロナショックでは垂直落下しちゃったんですが。。とはいえ、資本主義は時間をかけながら成長をしていきます。
なぜなら一つ一つの株式会社は、この苦境下にあっても日々利益を上げるために努力をしているから。(ちょっと自粛要請が厳しいですけど世のサラリーマンは超頑張ってますよね)
その集合体に賭けるのがインデックス投資です。
ミスターマーケット|今の株価に一喜一憂してしまう理由
さて、自分だけ損をしたくないのが人間というものですが、投資に限っては短期の値動きは見ない方が確実に良いです。
余計な情報で疲れてしまうだけなので。。敗者のゲームではミスターマーケットと呼ばれていました。
敗者のゲームからの引用になりますが、ちょっとミスターマーケットについて見てみましょう。
なるべく多くの取引をさせるために、頻繁に、時には激しく、価格を変える。
いたずら好きのミスター・マーケットは、いつも投資家を翻弄する。予想外の収益や配当、インフレや政策変更などをちらつかせ、投資家の気を引こうとする。
出典:敗者のゲーム
20年前くらいの本でも書かれているのですが、人間の心理というのは変わらないのですね。
一方で長期投資家であるミスターバリューのことも書かれています。
長期的には、ミスター・バリューはミスター・マーケットに必ず勝つ。ミスター・マーケットのどんないたずらもそう長くは続かない。
ミスター・マーケットが楽観的な時も悲観的な時も、実体経済においては、財やサービスは普段どおり生産され流通する。長期投資で成功するには、ミスター・マーケットに惑わされずに、しっかりと自分の投資政策を堅持しなければならない(親が反抗期の子供に振り回されてはならないのと同じだ)。
出典:敗者のゲーム
ミスターバリューこそが私たち長期投資家のあるべき姿なのでしょう。
長期投資では自分のプラスマイナスを気にしない
管理人は定期的にブログネタも含めて、自分の老後資産を紹介しているのですが、実際はあまりプラスマイナスを気にしていません。
実際に使うのは20年くらい先の老後だからです。
記事で老後資産を書いていますが、投資ブログであるようなS&P500に対してプラス〇%とかはありません。理由は分からないから。笑
もちろん自分の大切なお金なので、どうなっているかは気になりますよね。私も気になります。(だから記事ネタになる。。)
そういった時の対処として、
- 総額が〇〇万円
- うちリスク資産が何%
- 無リスク資産が何%
だけを見ておくと良いです。
当サイトだとこんな感じ。
- リスク資産:8,936,887円
- 無リスク資産:10,165,951円
- 合計:19,102,838円
今はつみたてNISAなどを使った積立投資が一般的ですよね。
そうすると値動きはあるけど、基本的にはリスク資産は毎月増えていきます。
管理人はちょっとオツムが弱いので、こんな感じで緩々と投資をしています。
結果としては株式の上下はあるものの、数年レベルで見れば老後資産は増えているし個人的には満足いく数字なのかな、と。
最初はちょっと難しいかもですが、プラスマイナスを気にしないで投資を続けると精神的にも楽でおすすめですよ。
おわりに|初心者なら始めた長期投資をはじめた理由を思い出そう
もしあなたが株式相場のアップダウンで疲れているとすれば、もう少し緩く考えても良いのではないでしょうか。
つみたてNISAだと非課税の果実を味わうのは20年後です。ずっと相場のことを考えているのはしんどいです。
そして初心者なら長期投資を始めた理由を思い出しましょう。私は20年後の世界が今よりも成長して便利になっていると信じています。
最後にもう一度、名著敗者のゲームから引用をして終わります。
毎日の「天気」と「気候」は別物だ。
「天気」は短期的な現象、「気候」は長期的な現象を指す。この違いは重要である。気候のよい場所に住みたいと思ったら、先週の天気だけを参考にしても意味がない。
同様に、長期投資を行う時に、一時的なマーケットの上下に振り回されてはならないのである。日々の市場動向は、「気候」にとっての日々の「天気」と同様、それほど重要ではない。
引用:敗者のゲーム
今の天気がどしゃぶりの雨でも、長期的に見ればインデックスはそれなりに過ごしやすい気候なのだと思います。
あまり相場を気にせず、一緒に緩~く投資を続けていきましょうね。
お読み頂きありがとうございました。
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