クラウドクレジットという投資型クラウドファンディングがあります。
ざっくりいうとネットを通じての出資です。見返りとして利子を付けた返済を受け取るというもの。
ネット全盛とはいえ、個人がビジネスなどに出資をして資金回収をするには、まだまだハードルが高いです。
良いビジネスを見つけたり、返済計画やお金のやり取りをしたりと大変です。
ただ投資信託のように出資者を集めることで、1万円から投資できるようにしたのが投資型クラウドファンディングとなります。
記事内容は1万円から投資ができるクラウドクレジットについて調べたものです。
広告ではないので管理人が思ったホンネを正直に書いております。
2019年11月現在、株式も債券もそれなりに高く手持ちの現金が増えてきました。
株式の暴落に備えて1000万円を寝かしているのは勿体ないという状況です。
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株式市場に影響されないミドルリスクの資産としてクラウドファンディングを調べていたので記事にしました。
検討したのはこちら。
結論から書きますと5.5~12.5%といった高リターンはありません。
投資の仕方次第では元本割れもあるリスク商品です。
とはいえ、配当や債券利子のように働かなくてもスマホ一つで不労所得を作り出せるのは魅力ですね。
税金が上がり手取りが減っていく中、私たちは副業や投資をつかって収入の複線化を図っていく必要があります。
ぶっちゃけて書いてしまうとこんな人向けの商品です。
- 副業をする時間がない
- 株高では投資に手を出せない
- リスク商品なのは理解ができる
- 少しくらいなら余裕資金がある
1~4までを見ていき、すべて当てはまる場合は無料口座の登録だけしておくのは良いでしょう。
反対に元本割れがダメという人には向いていません。画面をそっ閉じお願いします。
公式リンク:
では、正直な感想を含めて紹介していきましょう。
クラウドクレジットはリスク商品と理解をすればアリ
ネットを調べていると元本保証と思って投資をしている人もいるようです。(嘘だと思うかもですがホントです。)
無リスク=元本保証でリターンを得るには日本国債しかありません。
あとは1000万円以内の銀行預金があるくらいです。
でも利回りが雀の涙より小さいんですよね。。
少し利回りが良い外貨預金やドルMMFなどは為替リスクがあります。
クラウドクレジットの案件も同じく元本保証ではなく、固定利回りでもないので投資の際には注意が必要です。
ただし、リスク商品ということを理解した上で、投資として検討をすれば悪くない見え方がしてきます。
私たち個人投資家には、決められた期間でリターンをあげる必要はありません。
自分のペース、自分のリスクに応じて、小さな資金を分散投資などもできるからです。
では、リスク商品と理解したうえでクラウドクレジットがどういったものかを見てみましょう。
クラウドクレジットの仕組みと表面利回り
画像では綺麗に書かれていますが、もっと泥臭いことにお金を突っ込んでいると思っておくと良いでしょう。
代わりに表面利回りはかなり好条件の案件が豊富です。どんな案件があるかは公式リンクよりどうぞ。
公式リンク:
表面利回りの参考
2年程度の期間がかかりますが利回りは魅力ですね。
実際には発展途上国や新興国への投資も多いため、デフォルト(債務不履行)もありますし為替手数料もかかります。
為替手数料、一部のデフォルトを考慮すると表面利回りほどは貰えないと理解しておくと騙された感は無くなるはず。
表面利回りは集客用の数字と思っておき、実際には3~5%程度の利回りを考えておいた方が良いでしょう。
とはいえ、株式や債券と違った動きをして、貸出期間が終われば不労所得が入ってくるというのはやはり魅力ではあります。
そういった時にリスクリターンを見ながら、資金の一部をクラウドクレジットに回すというのは面白みがあります。
1万円から出資ができるので、複数のプロジェクトに分散投資をするのが良いですよ。
実際のスキームを確認
画像はプロジェクトの一つですが、だいたいのイメージが付くかな、と。
債務保証が付いているものもあるんですね。
なので、表面利回りだけを見るのではなくプロジェクトの内容をみておくと良いです。(投資前にスキームは確認できますのでご安心を)
クラウドクレジットの実績と元本割れ件数
ホームページを見ると、しっかり元本割れについて書かれています。
マイナスになった実績と件数を見ていると、やはり投資するプロジェクトを分散させる必要がありますね。
驚くのはリターンがけっこう高いこと。
下落した数字も株式リスクや為替リスクに比べると小さいのも魅力ですね。
実際に投資したお客さんの統計を出しているのは好感が持てます。
元本割れしそうなプロジェクトが分かりやすい
画像のとおりで、利回りが高いプロジェクトはしっかり高リスク商品と書かれています。
円建て、ドル建て、ユーロ建て以外に手を出すのはやめておきましょう。
こういったプロジェクトを避けつつ少額でいくつかのプロジェクトに分けて出資をしていくと良いでしょう。
安全そうなプロジェクトも選びやすい
真ん中の画像のように、運用期間が短いものを選ぶというのも手ですね。
表面利回りを追うよりもリスクの大きさを考えた方が良いと思います。
上記の画像であれば、管理人の場合は左のメキシコ省エネ事業支援を選ぶでしょう。
あとは繰り返しになりますが分散をしておくことですね。一つがこけても他でカバーができます。
そうして選んでいくと実質3~5%くらいになるのかな、と。
実際の元本割れした件数
2019年11月22日時点での償還時元本割れ件数は33件です。
けっこう正直に書いていますね。
そして92.7%はファンド販売と同水準を見込んでいると書いているので、順調に運用ができているものが大半という状況。
そうすることで投資金額全体で見たときに元本割れを防ぐことができます。
資金拘束が長いので、私なら1万円×5プロジェクトくらいから始める感じですかね。
株式は怖いけど債券は利回りが低すぎて…
でも、小額で良いから運用を始めたい。
そう思う人がはじめるきっかけとしては良いかな、と思いました。
初心者に限らず、こういった使い方が良いのではないでしょうか。
公式リンク:
おわりに|クラウドクレジットは元本割れリスクを理解すればアリ!
くり返しになりますが、元本割れをしている画像をもう一度みておきましょう。
上記を理解した上で使うには、資産運用や不労所得の手段としては使いやすいと思います。
海外ETFなどはハードルが高いですし、資産の置き場としても魅力がありますね。
プロジェクトごとに想いやビジョンがあるので共感をして出資するのも良いかもです。
個人的な評価ですが
余剰資金のさらに余剰資金でちょっとだけやってみる
これくらいの方が良いと思います。
のめり込むのはNGです。
反面、焦らずに良い案件がでるまで待てる人には向いてそうです。
そういった面ではじっくり取り組む副業な感じでしょうか。
興味があるなら申し込んでみてプロジェクトを見てからホントに小額だけ投資。
プロジェクトは随時更新されるので、口座の登録だけしておいてのんびり待つ。たぶんコレが最適解でしょう。
おさらいすると、こんな人向けの商品です。
- 副業をする時間がない
- 株高では投資に手を出せない
- リスク商品なのは理解ができる
- 少しくらいなら余裕資金がある
不労所得を体験したい人、余剰金をどうしようか悩んでいる人は口座開設だけというのはオススメですよ。
冬ボーナスで少しだけチャレンジするのも良いかも。
公式リンク:
おまけ|クラウドクレジットに向かない人、不要な人
管理人のように海外ETFをやっている人はそこまで魅力が無いかも、です。
資金拘束が1年程度あるので、それならば自分で納得したリスク商品が買えるので。
株式との中間を選ぶならHYGというハイイールド債ETFが選べます。流動性が高いのも利点ですね。
年5%!HYGは高利回りのハイイールド社債を集めた海外ETF【評価と将来見込みあり】
とはいえ、HYGの値動きはけっこうあります。(10%くらいは平気で下がる)
一定期間の資金拘束が大丈夫で「リスク商品」「余剰資金」をしっかり理解していれば、運用先の一つとして魅力が増すでしょう。
公式リンク:
ネットの恩恵でいろいろな運用が増えてきたのは嬉しい事ですね。
コツコツとお金をうみだすキャッシュマシーンを作りながら一緒に頑張りましょうね。
お読み頂きありがとうございました。
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