当サイトで「海外ETF」「投資信託」「課税繰り延べ効果」という検索をされている方がいらっしゃいました。
投資信託と海外ETFの配当再投資に対するものだと思われます。
同じように気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
管理人も昔は細かな点を気にしていましたが、最近は全く気にならず海外ETFを買っております。
記事内容は、課税繰り延べ効果はあるものの
配当利回り、運用期間、運用額の3つが余程大きくなければ大したリターンの差にはならない
ということを書いたものです。
もしかすると見る人にとっては大きな違いかも知れませんので管理人の所感をご理解ください。
検索をして下さった方への回答になるか分かりませんが、気になる方もいると思うので記事にしました。
タイトルで結論が出ておりますが、どれくらいの効果なのかは知っていると参考になると思います。
記事にて確認していきましょう。
投資信託の税金繰り延べ効果とは
株式を保有していると、配当金が支払われるケースが多いです。
そして配当金には課税がされ、日本の場合ですと20.315%が引かれます。
参考画像は管理人のTOPIX上場投信(1306)です。
スマホの方は字が小さくてスミマセン。広げて見て下さると幸いです。
テキストで書きますと以下になります。
- 支払い:2,997円
- 手取り:2,390円
- 課税額:607円
長期投資をする場合、とうぜん配当も再投資していくので課税された607円って勿体ないですよね。
しかし公募された投資信託であれば、この20.315%を課税しないまま投資信託内で再投資が可能という事です。
取られていた税金607円も将来にむけて再投資できるので効率が良くなりますね。
これがザックリとした投資信託の税金繰り延べ効果です。
では、この繰り延べ効果はどれくらいのものか。
これが本記事の内容です。(しかし一瞬で終わります。)
思ったほど投資信託の税金繰り延べ効果は大したことがない【海外ETFの配当再投資でも良いレベル】
論より証拠で画像から見ていきましょう。
上の図だと、赤の部分は確実に繰り延べを選ぶべきです。
青色だと検討ライン、黒色なら好みで選んじゃって良いのかな、と。
で、実際に配当利回りが3~4%くらいなら、私の場合、投資期間は30~40年くらいなので海外ETFを選んでいます。
画像を作られたのは弱者のゲームというサイトを運営しているなまずん(@gameoftheweak)さんです。
合わせて書かれている記事もどうぞ。管理人はめちゃ勉強になりました。
当サイト(氷河期ブログ)でも読者様より、似たような質問を頂いたことがあります。
関連記事読者質問|海外ETFの配当課税は、もしかして長期投資に向かないのでは?
いきなり結論になってしまいましたが、個人的には配当利回り3%×30年で0.1%の効果であるなら許容範囲だと思っています。
ただ配当再投資というのは手間もかかりますので、投資信託の方が一般向けといえるでしょう。
思ったより繰り延べ効果はない。しかし課税をどうみるかで変わる
繰り延べ効果の結論はでましたが、ちょっとだけ注意する部分があります。
地味に痛いです。精神的な問題だけですけどね。
実際に受け取る配当金をみてみましょう。
全世界株式(VT)の配当金をみると28%くらい減っているのが分かります。
- 支払い147.83ドル
- 手取り106.04ドル
計算では大きな差はないとなっていても、けっこう来るものがありますね。。
ただし、受け取った配当金は以下の2点からおすすめはしています。
- 本当に何もしていない不労所得
- 資本主義を実感できる
投資というのは思った以上に時間がかかります。
とくに下落が続いている時などは長く感じますね。このまま世界が終わるんじゃないだろうか、と。
そんな時、現実世界で企業が稼いできた利益を手にすることで資本主義の存続と長期投資を思い出すことができます。
けっこう痛いのですが、ここは好みの問題ですね。
ちなみに外国株式の10%課税(二重課税)は投資信託でも繰り延べはできません。
なので精神的な問題。
アメリカや先進国株式の投資信託はどうなるの?と思う人もいるかも知れませんので参考になれば。
外国株式の二重課税は繰り延べができない
国内での課税については、日本の法律・ルールに乗っ取って税金処理ができます。
しかし外国株式の配当は各国の課税がされた後、その金額が支払われます。
以下の流れになりますね。
- 外国株式の配当金
- 現地課税(アメリカなら10%)
- 日本での課税(20.315%)
- 実際の手取り
日本の投資信託だと3番目の課税は繰り延べができますが2番目の現地課税が先に行われます。
参考としては、アメリカ株の人気ブロガーたぱぞうさんがブログの記事でも紹介されていますね。
もし良ければ、こちらもご参考にしてください。
外部リンク投資信託における米国株ETF分配金の日本国内課税はされているのか
※リンクが切れてました…
余談|投資信託・海外ETFの三重課税について
余談ですが二重課税どころか三重課税があるので少し紹介をしておきます。
参考に出した全世界株式(VT)とeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の比較です。
米国 | 米国以外 | 日本国内 | |
海外ETF(VT) | 10% | 自動徴収後、米国の10%も課税 | 20.315% |
現物運用 | 10% | 各国分のみ | 20.315% |
こういった場合を考えると、全世界株式だと現物運用のオール・カントリーはまさに投資における最終兵器だと思います。
関連記事最終兵器eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)これ一本で投資終了
おわりに|投資信託の税金繰り延べ効果は大したことがない
もう一度画像を確認して見ましょう。
余談が多くなりましたが、結論としては画像の通りです。
私のような庶民が投資をする場合だと、許容範囲内くらいという感じ。
なので、最近は海外ETFをけっこう増やしているということにもつながります。
非課税枠である「つみたてNISA」は使わないと損だと思いますがプラスアルファとしての海外ETFはOKかな、と。
お読み頂きありがとうございました。
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