2019年9月26日より発売になったSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドが非常に人気です。
大きな理由は間違いなく信託報酬の安さでしょう。
2019年10月16日時点での純資産は26億円を超えており、早期償還なども心配不要な人気ぶりです。
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管理人は、つみたてNISAでeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を保有していますが、いずれ信託報酬を下げてくるだろうと安心していました。
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もはやアメリカのミーチュアルファンドよりも安いのでは?という状況になっており、自分が信頼した商品をずっと保有し続けられるかが大切になっていくでしょう。
投資方針についての結論としては、つみたてNISAは、
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
のどちらかをコツコツと積み立てるのが最適解となってきました。
前置きが長くなりましたが、eMAXIS Slimシリーズの安心感である信託報酬引き下げをみていきましょう。
eMAXIS Slimの安心感|米国株式と全世界株式の信託報酬を引下げ
下記のプレスリリースで信託報酬の引き下げを発表しております。
外部リンク業界最低水準の運用コストをめざす『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』信託報酬率の引き下げを実施(PDF)
引下げは2019年11月12日からで、変更後の信託報酬は以下のようになります。
商品名 | 変更前 | 変更後 |
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 0.15%以内 | 0.088%以内 |
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) | 0.12%以内 | 0.104%以内 |
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) | 0.12%以内 | 0.104%以内 |
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型) | 0.12%以内 | 0.104%以内 |
表記は全て税抜(年率)となっております。
厳密にいうと、海外ETFであるVOOに直接投資をするSBI・バンガードの方が経費率に課税が無いため若干低いのですが、誤差の範囲です。
三菱UFJ国際投信としては、税抜きで同コストとして面子を保った形になります。
eMAXIS Slim米国株式は4割近い引き下げになっています。
いつもなら数日でプレスリリースが出るところ、1ヶ月近くかかったのは、それだけ関係会社への根回しが必要だったのでしょう。
全世界株式は3シリーズあり、全て引き下げになっております。
こちらはもSBI全世界株式(愛称:雪だるま)への対抗になりますね。
信託報酬の値下げ合戦もここまで来てしまうと、企業の運営が成り立たないレベルになってきます。
運用してくれなければ私たち個人投資家はパッシブ運用ができません。
それを踏まえて、どうしていくか。そういう状況に来ています。
eMAXIS Slimの安心感|投資に必要なことはたった1つ、保有し続けること
先日、下のようなtweetをしました。
eMAXIS Slimシリーズは信託報酬を最安コストに合わせてしっかり落としてきましたね。
これからは、
✅本当に保有し続けて長期投資をできるか
という状態になっています。
一番良いのは、つみたてNISAの資金として3年分くらいを口座に入れて、投資自体を忘れてしまう事だったりします(笑)
— ななし@氷河期ブログの人 (@_teeeeest) October 16, 2019
eMAXIS Slimシリーズは信託報酬を最安コストに合わせてしっかり落としてきましたね。
これからは、
✅本当に保有し続けて長期投資をできるか
という状態になっています。
一番良いのは、つみたてNISAの資金として3年分くらいを口座に入れて、投資自体を忘れてしまう事だったりします(笑)
もう、書いたままの事なのですが、自分が腹落ちした商品を保有し続ける。これが一番大切になってきます。
チャールズ・エリス氏の敗者のゲーム〈原著第6版〉より引用です。
過去72年間のうち、ベストの5日を逃すと、利益は半減してしまう。
この教訓は明らかである。投資家は、「稲妻が輝く瞬間」に市場に居合わせなければならないということだ。
インデックス投資の肝は、市場に居続けることで「平均6.7%」という株式利回りを手に入れることができます。
もし市場から離れてしまったら…
何度書いても、はっとさせられます。
管理人は、つみたてNISA2年分を口座に入れているので、投資を忘れて遊んでいるのが結果的に一番良いんじゃないかな、と。
これからも同じように新しい投資信託が出てきますが、少なくともS&P500連動の投資商品はeMAXIS Slim米国株式で十分と思います。
特に今回のような厳しい値段競争を乗り越えた事は大きいですね。
ちなみに、今回の引き下げは世界一のS&P500ETFであるSPYの経費率が0.09%ですので、ほぼ同じくらいになっています。
S&Pという名前の通り、指数を使うにはS&Pにお金を支払う必要もありますし、限界点に来ていると思って大丈夫でしょう。
アメリカのミーチュアルファンド(投資信託)も、そこそこの金額を買わないとこのコストにはなりません。
余談|アメリカと日本の違い
バンガードの旗艦ETFであるVTIの投資信託版であるVITSXは、投資額が1万ドルになるまで経費率は平均0.16%程です。(その後はVTIと同じ0.03%)
アメリカでは1万ドルになるまでは、VTIをコツコツ買って投資信託へリレー投資するという、一時期の日本とは真逆の流れができていたりするようです。
おわりに|eMAXIS Slimの安心感は凄い
つみたてNISAの商品を決めた時は、eMAXIS Slimシリーズならコストの安い商品が出てきても安心だろう、と思っていました。
今回のSBIへの追随を見てeMAXIS Slimの安心感は凄い!と改めて実感した次第です。
つみたてNISAは特に長期投資になります。些細な信託報酬に揺らされず、のんびりコツコツと投資を続けていきたいですね。
関連記事です。
つみたてNISA:2019年からeMAXIS Slim米国株式一本で運用します
ちょうど1年前に書いた記事ですね。もやもやせずに過ごせて良かったな、と思っています。
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