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年金を支払うより自分で運用をした方が良いと考えてる人は損するかも

GPIF運用履歴 お金と投資
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国民年金を払っていたり、給与明細で厚生年金の金額を見ると金額の高さに唖然としますよね。

これならば自分で運用したほうが、、、と思いますが、実際は日本の年金が凄すぎるので良さを紹介します。

記事内容は「自分で運用した方が得なのでは?」とちょっと興味が出たので投資と年金で比較をしてみました。
公平を期すためと、誰もが同じリターンを出せるよう年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)と同じポートフォリオで試算しています。

自分年金と国民年金のお話しです。タイトル通り、年金を支払うより自分で運用した方が…と思っている人には必ず参考になります。

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結論|自分で年金を運用するより国に任せる方が良い

圧倒的に年金有利。さすが国家!

以下、流れです。

年金運用の実績と実力

現在、年金は日本株式、外国株式、国内債券、外国債券で運用されています。

日本の年金は、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が運用をしています。

外部リンク(公式ページ)年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)

GPIFのホームページトップ画像から運用事例の画像です。

GPIF運用履歴

凄まじいまでの収益額です。。

2000年に入ってからのデータですが、ITバブル崩壊、リーマンショック、2018年10月以降の株価下落をうけても年率2.73%のリターン。収益額は56.7兆円にのぼります。

リーマンショックのような金融恐慌でもマイナスにならなかったというのは大きなポイントでしょう。

今後の運用成績においても信頼が出来るのではないでしょうか。

年金のポートフォリオ

こちらもGPIFのページから画像です。

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株式50%、債券50%の比率になっています。王道中の王道です。

外国債券よりも国内債券が多いのは暴落時に安心が出来ます。4資産均等投信を買おうか悩んでいた時期がありましたが、もう年金任せで良いような気がします。

年金関係なこともあり投資の基本情報を補足します。

株式投資

日本国内、海外の株式会社へ投資をする。

企業から配当金を出たり、企業価値が上がれば利益が増える。下がれば利益を失う。

債券投資

日本の国債や、海外の国債、長期債券へ投資をする。

決まった期間持ち続けることで金利収入を受け取る。株に比べると安定した利益が得やすい。

反面、金利が上昇した場合、持っている債券の価値は下がるリスクもある。海外の債券はそれに併せて為替変動のリスクもある。

株式、債券それぞれに元本割れリスクがあるが・・・

ただし、日本株式、外国株式、国内債券、外国債券という異なった金融商品を持つことで全体としてのリスク低減をしながらリターンの改善が見込めます。

卵は一つの籠にもるな、という通り分散投資を行っています。

日本株式だけを例にとっても、東証一部上場の1,700社に分散しています。

日本有数の巨大企業である東芝が粉飾決済で上場停止となっても、たくさんの銘柄に分散されているため全体でみると一社での影響は1%にも及びません。

GPIFはリーマンショックの際、マイナス8%の毀損がありますが、それを含めて実質リターンは年率2.73%となります。

投資と一言に言いますが、大きく儲ける事だけが投資ではなく、上記のように投下した資本に対して安全に運用する事が可能です。

関連記事iFree年金バランス。ついにGPIF投資信託が登場!

実際に国民年金と自分で運用した場合の比較

国民年金は40年満額支払いをすると平成28度のデータでは月額64,941円となっています。

年金支払い額の16,500円を50年間運用し、GPIFの平均収益通り利益がでた場合は月額63,438円となります。

※運用期間を50年としているのは20歳で初めても年金受給が70歳になりそうだからです。

何となく近い数字になりますね。まぁ、同じ利回り計算ですし。個人的には、現在の年金は理にかなった運用と思います。

自分で運用する場合、自分で50年を積み立てて、老後に取り崩すという形になります。

支払い期間は満額40年、60歳で終了しても良いでしょう。70歳からだと110歳までの長生きリスクに耐えられます。

自分で年金運用1

自分で年金運用2

数字だけ見ると簡単ですが、50年って長いですからね。私もまだ50年も生きていませんし。

ただ、期間を長くとれるほど有利ですので、実際に自分で運用する際は、eMAXIS Slimといった低コストの投資信託を利用すると良いでしょう。

外部リンクとことんコストを追求する投資信託、eMAXISSlim(イーマクシス・スリム)(リンク切れ)

面倒な場合、ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)でも近いリターンを出すと思います。自動でリバランスもしてくれるので、むしろこちらが本命かも知れません。

外部リンク<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)

当サイト(氷河期ブログ)でも4資産均等型は人気のコンテンツです。

リンクは新しいタブで開きます。本記事も含め、投資商品が決められない!とお悩みの方の参考になれば幸いです。

自分年金と国民年金のメリット・デメリット

自分年金運用のメリット・デメリット

20歳から自分で運用を始めた場合、60歳まで積み立てをして70歳から110歳まで取り崩すことが可能です。

【メリット】

  • 全て自分の都合で決めることが可能
  • 政府の都合で受給年齢や金額が変わるといった事は一切ない
  • 流動性が高いので、いざとなれば自由に取り崩しが可能
  • 余裕があればもっと多い金額を運用したり長い運用も可能
  • リスクを取って株式比率を上げて、更に高いリターンを目指すことも可能ただし、50年の投資というものは非常に長いので鉄の意志が必要になります。

【デメリット】

  • 基本的には運用益に対して税金かかる(対策として積立NISAやiDeCo等の非課税枠の利用があります。)
  • リーマンショック級の下落が来たときは低い金額しか用意出来ない

反面、バブル状態の時は余裕があるので、余裕分を貯めておくといった事も可能です。

状況次第では資産の取り崩しをする必要があるかも知れませんし、数年単位で市場低迷が続いた場合、精神的にも経済的にもかなり厳しい状況へ追い込まれます。

国民年金のメリット・デメリット

こちらは強制加入なので、基本的には入らないという選択肢はありません。

メリット・デメリットというのも変ですが、一応、自分年金と比べてみます。

【メリット】

  • 長生きリスクに対して無限に対応が可能。
  • 遺族年金、障碍者年金がある。
  • 無収入状態が続いた場合、免除手続等が可能。ただし将来の受給額は減ります。
  • 自分の意志で取り崩すことが出来ない。(これは超長期では凄いメリットです)

正直、メリットだらけです。悪く言われますが、国というバックは強いです。

自分で運用しても大して結果が変わらないなら、国民年金の圧倒的勝利でしょう。

【デメリット】

  • 賦課方式の為、将来の支払い原資に不安がある。
  • 支給時期が将来70歳に変わる可能性等、国の情勢で変化がある。
  • グリーンピア事業等の公的年金の無駄遣いがあっても止める術無し。

ここらへんがすっきりしないので、年金不信感が募っていると思うのですが、若い人は選挙行かないし難しいところです。

まとめ

個人的な考えになりますが、国民年金が良いように思います。

  • 自分で運用をしてもリターンはさほど変わらない
  • 長生きリスク完全対応
  • 障碍者年金、遺族年金等、保険的な面もある

どっちにせよ年金の支払いは必須なので、特に若い人は不足してくる部分は少額でも良いので自分で株式運用をしておくと老後の心配はかなり減るのではないでしょうか。

この記事を書いた人
ななし

1976年生まれ、超就職氷河期世代のインデックス投資家。投資情報を中心とした当サイトの管理とWebライターをしております。自己紹介は「ななし」をクリックで。

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