エクソンモービルという企業があります。世界に7社といわれる石油メジャー(オイルメジャー)でも民間の企業で時価総額1位です。
(サウジとか国営組は半端ないのがいます)
石油の採掘から精製、販売までを一気通貫で行う企業です。またナフサからペットボトルやプラスチックといった石油精製品も作っています。
インデックス投資は暇ですので、個別株に興味を持たれる方は多いと思います。
特に相性が良いのはAmazonmのような成長株より、安定して利益をあげてくれる企業に興味を持つのではないでしょうか。それだと私も同じなので嬉しいです。
個別株や高配当株に興味をお持ちの方の参考になれば幸いです。
エクソンモービル(XOM)は世界最大の石油精製品頂点ブランド
原油価格で株価が左右されるとはいえ、安定した高配当と生活に欠かす事の出来ない需要が魅力です。
当記事を見ている「あなた」の身の回りでプラスチック製品や化学繊維を探したり思い浮かべて下さい。
きっと近くにありますし「それらの商品」が近い未来に無くなってしまうイメージが出来るでしょうか。私は今後も必要とされて使われていると思います。
今後、世界人口が増えるに従い、エネルギーの使用は増えますし、化学繊維やプラスチック原料は一定の需要どころか上向きが続きます。
世の中で必要な製品を圧倒的企業力で上流から下流まで押さえており、民間企業では石油メジャーの時価総額1位です。
2013年頃までは世界一の時価総額を誇っていました。(Microsoft、Appleに抜かれました。)
世界のライフスタイルや産業構造が変わっても、世の中の必要性は変わらずにいるオールドエコノミーの頂点として今後も君臨して配当を期待しています。
石油メジャーについて
石油メジャーは、その企業数から「セブンシスター」「7人の魔女」と呼ばれたり、「スーパーメジャー」と呼ばれる事があります。
現在では6社になったり、1社増えてエイトシスターと言われたりとバラつきがありますが、エクソンモービル(XOM)は確実にランクインします。
出光をモデルに書いた下記の小説でも、セブンシスターは登場をしており、英国の石油メジャーであるBPは海軍を動かすほどの力を持って描かれています。
内容は普通に面白いので小説好きな人はぜひどうぞ。私は想像していた3倍くらい面白くて、一気に読み終えました。
関連記事「海賊とよばれた男」は石油メジャーを知るにも最適な一冊
セブンシスターズの歴史
初代7人の魔女です。
- 1 スタンダードオイルニュージャージー(後のエッソ石油、その後1999年にモービルと合併しエクソンモービル)
- 2 ロイヤル・ダッチ・シェル(オランダ60%、英国40% )
- 3 アングロペルシャ石油会社(後のBP)
- 4 スタンダードオイルニューヨーク(後のモービル、その後1999年にエクソンと合併してエクソンモービル)
- 5 スタンダードオイルカリフォルニア(後のシェブロン)
- 6 ガルフ石油(後のシェブロン、一部はBP)
- 7 テキサコ(後のシェブロン)
BP、エクソンモービル、ロイヤル・ダッチ・シェル、シェブロンは高配当の個別株でも名前が挙がってくる銘柄たちですね。
Wikipediaのページは面白いので、もしお時間のある方はどうぞ。
日本人にもエッソ、モービル、ゼネラル、エネオスと馴染みは深い
ESSO(エッソ)はエクソンモービルおよび関連会社の商標だったりもします。けっこう馴染みが深い会社ですね。
ちなみにですが日本での展開の際、エクソンを使いたいけど「クソ」が不快に感じるという理由でエッソを使ったようです。
「EXXON」ブランドが作られたものの、「クソ」の語感が不快に感じるという配慮からこちらも採用されず「エッソ」のブランド名を継続採用している。1982年にエッソ石油株式会社に改称。
引用元:Wikipediaーエッソ
その後、いろいろな吸収合併等がありJXエネルギーにより2019年6月、エネオス一本に集約化されました。
日本のガソリンスタンドだけでも大きくかかわっている事が分かります。
エクソンモービル(XOM)の株価チャート
直近10年のチャートです。引用元はYahoo!ファイナンスになります。
原油価格に左右されるとはいえ、ここ10年では80ドルを境に60~100ドルで推移しています。
1980年より39年間、連続増配を続けている企業です。この時点でちょっと日本企業とは異次元レベルの差をみせてくれます。
単純な話、株価は変わらずとも配当は増えるワケで、結果として株主は恩恵を受け続ける事が出来てしまいます。
XOMの長期チャート
XOMの20年チャートです。こちらの引用は海外の方のYahoo!financeになります。
2004年頃からの原油値上がりでステージが変わってしまっていますね。20年かけて半額になっても泣かない意思は必要だ、と考えるには良いチャートです。
石油需要が全てではありませんが、影響は大きいです。
では、その前の20年も見てみましょう。
1979年から1999年のチャートです。
これはこれでステージがぶっ飛んでいますね。私が生まれた数年後の1979年1月8日では3.09ドルで取引されていました。
1996年に20ドルを突破した以降、3年半で株価が倍になっています。しかも上述のように配当は増配という状況。
控え目に言ってバブル時代に日本の株を買うなら、XOMを買って放置しておいた方が報われていた可能性が高いです。
終わり際に落ちているのは、ITバブル崩壊による株式市場全体の下落ですね。ナスダック銘柄はもっととんでもない目にあっています。もちろん日本株もです。
原油関係を除けば、少しディフェンシブよりな銘柄と考えています。一社依存は怖いので、管理人はファイザーなど他の高配当と合わせて保有しています。
まとめと評価
- 民間企業最大の石油メジャー
- 1980年以降、連続増配をしている
- 原油価格での値動きはあるが1979年から見ると魅力的なチャート
- 世界人口の増加と共に石油関連の需要が減るとは思えない
短期的どころか10年単位で低迷はあるかも知れませんが、20~30年という長期間を想像しながら保有すると夢のある銘柄でしょう。
管理人は株価が下がっていると、上記のように定期的な買い増しをしています。
個別株が怖い場合、高配当ETFという選択肢もあります。特にHDVという商品はXOMやエネルギーの構成比率が大きく、好みな人も多いかもしれませんね。
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