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S&P500の長期【実質リターン】をPDFで公開します。30年、40年、50年、60年も簡単に見れます

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バイアンドホールド、長期保有、色々な事が言われますが、実際に実感を持てないという人もいるでしょう。私も昔はそうでした。

常日頃、平均リターンではなく実質リターンを確認すべしと言っているので、Wikipediaに載っていたデータを打ち込んだものをPDFで公開します。

S&P500の実質リターンのお話しです。

たった一枚のPDFですが、長期保有のメリットが一番分かりやすく説明できます。

元のExcelデータもあります。もし良ければ、ご自由にお使い下さい。

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S&P500の長期【実質リターン】PDF

ポートフォリオを調べる女性

PDFリンク【調べてみた】S&P500超長期実質リターンPDF

Excelデータ【調べてみた】S&P500超長期実質リターンxlsx

データ元はWikipedia|S&P500です。

1957年から2018年までの指数の推移を単純にエクセルに打っただけですが結構便利なのです。

ななし
ななし

金額は100ドルと書いておけば良かったのですが、馴染みやすいように1万円と書いています。本格的な方は脳内変換をお願いします。

横軸に長いのでスマホでは見にくいかも知れません。PCやタブレットで見る方が楽ですが、参考なので適当にみてください。

各年ごとに10年、20年、30年保有の実質リターンを簡単に見ることができます。

補足事項説明※つみたてNISAで株式保有している人には有益

年末終値

その年の終わりの数値です。1941年から一部追加されているので1940年を10として起点としています。

増益率

前年(1957年までは飛んでいる部分あり)に対する増益率です。100%以下はマイナスの年になります。

色塗りセル

青色は盛り上がってきた最後の年かな?というところを個人的に見るために色付けしています。

茶色はその後の下落率を見るために色付けしています。

ざっくり見て分かること

  • 直近で見るとITバブル崩壊のダメージの深さが分かります
  • あわせて戦後であれば年単位でのマイナスは3年連続しかないという事も分かります
  • むしろマイナスだった時の方が少ない事も分かります

また重要な事としてリーマンショッククラスの単年大暴落より、ITバブル崩壊のようにマイナスの年を連発された場合の資産の減り具合がどれくらい厳しいのかが分かります。

買い向かう機関投資家さえいないので、個人投資家が買い向かう方法はドルコストくらいでしょう。

誰でも出来る資産形成という記事で、リスク資産半分、キャッシュ半分と書いている点はここで生きてきます。キャッシュ半分があれば、買い向かうチャンスともデータは教えてくれます。

関連記事株式相場の値動きが気になる人はカウチポテトポートフォリオがおすすめ

縦軸の薄い微妙な赤セル

その年からの20年間を色塗りしています。

縦軸に見ていくと最終部分が20年保有した場合のリターンが分かります。目安として10年、20年、30年を太字にしています。

太文字が赤字なのは複利回りで7.2%を下回っている印です。

黒字のままは実質利回り7.2%以上です。72の法則通り、10年で2倍になっているのが分かります。

20年保有で元本割れは無し

もう一つ教えてくれるのは赤字の部分でも、20年保有して元本割れは無いという事です。

10年保有をして元本割れしたのは1965年、1968年、1999年、2000年のみです。ITバブル崩壊からのリーマンショックなので10年では回復しません。

それでも20年保有をすればかなりの確率で元本割れを防ぐことが出来るでしょう。

実際に一番ダメージの大きかった1999年購入だったとしても、20年バイアンドホールドで1.7倍に増えています。

ただし、こういったデータは注意が必要でインフレ考慮をしていません。代わりに配当もありません。

配当再投資を自動でやってくれる楽天VTIやeMAXIS Slim米国株式(S&P500)などは、安心してホールドが出来る商品でしょう。

縦軸が薄い水色セル

21年から30年までを色塗りしています。

縦軸に見た際、最終部分が30年保有をした場合のリターンが分かります。

データ期間が短いので、直近で取れているのは1988年までとなります。

30年までしかデータを重視していないのは、私が30年後には取り崩し時期に入っているためです。

例え7.2%を下回ったとしても保有し続けた結果の数字を確認してください。期待をし過ぎなければ十分に満足のいく投資結果だと個人的には感じます。

一番下の受難の時代と幸福の時代

20年間保有をして利回り7.2%を下回っている期間を受難の時代としています。

「敗者のゲーム」でチャールズ・エリス先生がこれに近い事を書いています。

リーマンショック以降、プチ幸福の時代が続いていましたが、2018年以降の10年間はどうなるのでしょうか。

「敗者のゲーム」は本当に名著ですので、読まれていない方は一読をおすすめします。

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大体の図書館で無料で借りることができます。買うと結構高いので、借りて読んでみて必要であれば保有すると心の拠り所となってくれるでしょう。

故ボーグルは受難の時代を示唆している

バンガード創始者の故ボーグル氏は2018年に書いた「インデックス投資は勝者のゲーム」の中で、向こう10年は年次リターン1.6%を覚悟するように書いています。

関連記事悲報:バンガード創始者より投資家の心をへし折る痛恨の一冊が出版

米国株投資家だけでなく、インデックス投資家は一度読んでおいても損はない一冊です。ただし、本当に心をへし折られるのでご注意を。

ななし
ななし

考え方によっては、今つみたてNISAをしている人は、しばらく安い価格で株式を買い込むチャンスとも言えますね。

まとめ

  • たとえ受難の時代でも20年保有で元本割れをしたことは無い
  • 連続でマイナスになったのは3年間が最長
  • 期待をしすぎなければ20年、30年の保有はほとんどの人に高い利益をもたらす

チャート図では分かってはいるものの、単なる数字として追いかけるとまた別のものも見えてきます。

2017年の「ふわふわ相場」が終わり、市場にボラティリティが戻ってきた来ました。

つみたてNISA等、長期で保有する事が前提の資産でも値動きが気になる人の参考になれば幸いです。

余談

PDFが出せるのって便利です。家族向けに作ったものなので、見苦しい部分もありますがご容赦ください。

本当は各年のドル円を調べて連動までさせられたら良かったのですが、力及ばずです。。

データが得意な人がいたら助けて頂けると嬉しいです。

10年くらい前のMSCIコクサイのリスクリターンは為替リスク込みだった記憶があります。

私自身は金利差で動く為替よりも、株式の上昇の方が重要だと思っています。

この記事を書いた人
ななし

1976年生まれ、超就職氷河期世代のインデックス投資家。投資情報を中心とした当サイトの管理とWebライターをしております。自己紹介は「ななし」をクリックで。

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