松井証券が「投信工房」という面白いロボアドをやっているので紹介します。
特徴を簡単にまとめましたので、ご紹介いたします。
投信工房とは?
松井証券のロボアドサービスです。驚くべきはコストです。
利用料0円です。運用は投資信託のみです。投資家が支払うのは信託報酬のみになります。
他社のロボアドバイザーに比べると細やかな部分は見劣りをするのです。簡易な分コストが激安というか無料です。
小額から積立もできます。ちゃちゃっと見ていきましょう。
8つの簡単な質問に答えて資産を組み合わせてくれる
ありがちなヤツですね。
ただ、安い分、選ばれる商品が限られます。松井証券がセレクトするノーロード(手数料無料)の投資信託に限られます。
個人的には、楽天がこれをeMAXIS Slimを使ってやってくれたら、自動リバランスがついて無双状態になると思います。(ポイントとかポイントとかです。)
なかなか自分で思っているよりもリスク許容度って低いですからね。。
一番欲しい自動リバランス
これは正直、めっちゃ欲しい機能です。株価下落時に買い増しとか難しいですから。。
自分でリバランスをしていると分かるのですが、地味に辛いのが値上がりし過ぎた株やクラスを売ることです。管理人は2017年に泣く泣く株式クラスを売りました。。
ルールを決めていても税金払って、株式を売るのって精神的に損した気になります。
売った後に上がった下がったとかを見てしまうのも疲れます。自動でやってくれたら、本当に放置しておくだけですみます。
リバランスの効果は歴史的にも有効です。
確実にやっておくべきなので、機械任せというのは、多くの個人投資家にとって絶大なメリットになります。
少なくとも私は欲しいので羨ましいなぁ、と。
松井証券では、下記の点に注意が必要です。まあ投資信託を使っているので、完全な比率は無理があります。個人的には誤差で許せる範囲ですが。。
※積立金額および投資信託の価額の変動状況によっては、目標ポートフォリオ比率を維持できない場合があります。
※積立額が少ない場合、銘柄ごとの注文単位に下限があるため、目標ポートフォリオ比率に近づくまでに時間がかかる場合があります。
引用元:松井証券
リバランスは年4回まで可能
管理費無料で自動リバランスをやってくれるのは国内では松井証券がはじめてのようです。
凄い時代になったと思います。
無料サービスなめので、年4回までとなっています。
こちらについては、ウォール街のランダムウォーカーでは年1回で十分な効果があり、頻繁にしても効果が見込めないともありますので、半年に1回もしくは、年1回で十分かな、と。
リバランス効果については、NIKKEIスタイルさんの記事が参考になります。
投資信託を複数束ねて分散投資すると、投信の基準価格は日々変動するので、資産額全体に占める投信ごとの組み入れ比率も変動していく。増減した配分をあらかじめ決めた比率に戻すのをリバランス(資産配分の再調整)と呼ぶ。
万能ではないものの、リバランスを定期的に行うと運用成果(パフォーマンス)の改善につながることが多い。実際に投資可能なインデックスファンド4本の組み合わせで検証したところ、過去10年のリターンが9%アップしたケースもある。
歴史的な大暴落はもともと下がった後もそれなりに長いので、実際は年1回でも大丈夫そう。。
それよりも大暴落がない事を祈りましょう。
操作は簡単、「リバランスする」ボタンを押すだけ。
どの銘柄を解約して、どの銘柄をいくら購入すればいいか、ロボが瞬時に計算してくれます。
見やすい画面で内容を確認したら、あとはまとめて注文すればリバランスが完了します。思い立った時にすぐリバランスできるのがポイント。
引用元:松井証券
リバランスの結果はこんな感じで出るみたいです。利益に対しての税金はしかたありませんね。
つみたてNISAで出来たとしても、非課税枠が減るのでオススメできないかも。。
驚きの無料!
繰り返しになって申し訳ありませんが、かかるコストは投資信託の信託報酬のみです。
もし利用者が殺到したら、すぐに改悪されないか不安です。
個人的には楽天証券でカード決済、ポイント1%還元とかだったら、リバランス時の手数料は検討するので、ぜひマネをして欲しいところです。
おわりに
非常に面白いサービスです。
残念なことに、ちょっとタイミングが遅すぎた気はします。NISAが始まった2014年あたりにやっていたら、少しは勢力図が変わったかもしれません。
今だと1%の手数料払って日本のメジャーなロボアドバイザーを使う人の方が多そうに感じます。
興味のある方は公式ページを見てください。松井証券、投信工房で検索をしても、すぐに出てきます。
20年、30年と運用をするなら、こういったサービスは非常に有効と思います。
私の場合は、古い一般口座での海外ETFが大半なので、現状維持です。
全て売り払い、税金を支払って新しく松井証券へ移動するか、というと難しいです。つみたてNISAの口座移転も面倒ですし。
松井証券の「投信工房」が、今後の投資信託に一石を投じてくれることを期待します!
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