将来の教育費をどうやって貯めていこうか?と悩む人は多いと思います。
私も子供が生まれた時に、お金のことを心配しました。
結論は、そこまでお得では無いので児童手当を全て定期貯金か個人向け国債+200万円ほどを捻出。これが一番シンプルです。
保険には人件費や広告代等、見えないコストがかかっています。教育費は長期戦です。スッキリさせる事で効率的に考えた方が良いです。
参考ですが、ジュニアNISAで教育費を準備するのはやめておきましょう。
関連記事ジュニアNISAで教育費を運用は絶対ダメ。最悪、つみたてNISAで代用新しいタブで開きます
私の場合は現金200万円と児童手当てを定期預金に全額入れて用意をしています。学資保険の考え方について参考になれば幸いです。
人気の学資保険について
事実上、ソニー生命の一択になります。
公式リンクソニー生命学資保険
理由は最も返戻率が高いからです。画像は公式ページより引用です。
契約者30歳男性・被保険者(子供)0歳の場合、10歳までに200万円を貯めるという人気プランです。申し込む人の年齢や期間により金額は変わります。
一番上の「選ばれているのはこのプラン」でさらっと2016年の実績に基づきと書いている点には注意が必要です。
現在、プラン作成をお願いしたとすると返戻率は悪くなっていると思います。
公式ページでこういう事が書かれている点は覚えていて損はないでしょう。
こう覚えておくと良いですね。
返戻率とは契約者が支払う保険料の総額に対して受け取ることのできる「満期保険金 + 祝い金」のことです。
金利としてみると、大きくはありません。
ちなみに10歳までに約200万円を毎月積み立てで達成するのは厳しい人も多いです。
18歳までに200万円を用意するプランもあります。
こちらは、さらっと2018年での保険料になっています。
10歳までに準備する場合との利回りに差があるのは、その間に保険会社が金利等で複利運用してくれていると思いましょう。
受け取りの流れ
コツコツと支払って、保険運用して貰った200万円を18歳から5年に渡って受け取るという形ですね。
このほかに、中学〜高校〜大学など進学時の教育資金を総合的に準備が出来るプランもありますが、利率は下がってしまいます。
返戻率を考えると2型か3型ですね。
18歳時点で200万を受け取るか5年に渡って学費の足しとして受け取るか。私なら2型を選ぶかな。
長期金利が2%程度に上がった場合、定期預金で回す方がお得な時代が来ているかも知れません。
興味がある方は下記にPDFのリンクを用意しています。
PDFリンクソニー生命学資保険(無配当)2017年11月版
補足:200万円という金額について
私立の大学授業料が約100万×4年=400万円。その半分は用意しておきたいという事で、200万円を何とかしようという人が多いようです。
児童手当に手を付けずに全額貯金をした場合、こちらで約200万円になるので、合わせて400万円というのが多いかも知れません。
我が家も児童手当を将来の学費として見込んでいます。
学資保険は不要
それぞれの意見があると思いますが、当ブログの意見として書かなければ話はすすみません。勇気を出して書きます。
間違い等ございましたら、トップページ上段のお問合せからご連絡下さいませ。
理由を箇条書きで書くと以下の通りです。
- 返戻率と資金拘束を考えると魅力が無い
- 保険は金融商品である
- 控除として利用できる枠が小さい
この3点です。
2018年10月現在、ゼロ金利が融和されたとは言え、まだまだ超低金利が続いています。
貯金できないので強制的に、という場合にのみ有効なくらいです。
将来の教育費を事前に準備をする事はとても大切です。この意思を持っただけで十分です。あとは効率的なところにお金を置くだけです。
返戻率と資金拘束を考えると魅力が無い
10年もしくは18年かけて長期で積立をして、得られる金額は僅かです。資金拘束という面でも長い事も考え物です。
10年以上先の事に対して、
200万円分を定期預金で貯める期間を計算すれば、10年で学資保険を無理して組むより、メリットは大きいです。
我が家は某メガバンクに子供用の通帳で普通の定期預金です。目的は教育費の準備であって運用ではないからです。
少しでもお得な金利を求めるならネットバンクがおすすめですが、現在の金利水準だと大して差はありません。使いやすいところを選びましょう。
個人向け国債は10年変動金利のものが、ネット証券で簡単に買い付けが出来ます。今後の金利動向も自動的に対応してくれます。
もし解約をしたくなった場合、1年分の金利がペナルティとして引かれますが、金利も知れているのでほぼ無リスクでの運用が出来ます。
公式リンクSBI証券:個人向け国債
また、日本という国と生命保険会社のどちらが破綻しないかを考えてみると絶対に国ですよね。
将来、金利が上がれば個人向け国債利回りが上がります。ゆっくりしながらでも良いのです。
個人向け国債の購入が面倒な方は、ネット銀行などを利用して定期預金で十分です。長期金利が2%を超えたくらいで何かを考えれば良いのです。
保険は金融商品である
一等地に立つビル、高い人件費、保険の資料、広告。
200万円の保険を185万円で買ったつもりが、コストも含んでいるという事は知っておく必要があります。
ただ、便利な事に生命保険控除が利用できます。
何も生命保険等に入っていない場合、年間8万円まで控除に使えます。その分、税金がお得になります。
しかし子育て世代で生命保険に入らず、学資保険だけ利用するようなストイック過ぎる人はほとんどいないでしょう。
使うなら、明治安田の「じぶんの積立」を上手く使った方が良いと思います。残りは定期預金か個人向け国債で良いです。
こちらは月5,000円から加入が可能で、年間8万円の生命保険控除が可能です。しかも、いつ解約しても払い戻しは元本割れはしません。
管理人が知る限り、反則級の生命保険です。実際は保険控除が使えるお得過ぎる貯金みたいなものです。
いってしまえば学資保険も定期預金みたいなものですから、「保険」という考えから外してみると良いかも知れませんね。
外部リンク明治安田生命「じぶんの積立」
特約があるではないか?
もちろん保険ですので、いろいろな特約があります。例えば死亡保険とか。親が死んだら払込不要で子供の学費は安心です。
しかし、保険は不幸の宝くじと呼ばれることもあり、特約が使われない事が一番です。
あわせて、保険会社が損をしないように組まれています。
特約があればあるほど加入者の負担は上がりますよね。
料金が上がるか利回りが悪くなるかの二択です。
欲しい特約機能だけ、必要な時期に必要なものだけを掛け捨てで選べば良いと思っています。ここは人それぞれの好みになると思います。
私はサラリーマンなので厚生年金に入っています。遺族年金はかなり強力な保険です。調べてみても損はありません。
まとめ
私が学資保険を入るか悩んで入らなかった理由を簡単にまとめました。
- 返戻率と資金拘束を考えると魅力が無い
- 保険は金融商品である
- 控除として利用できる枠が小さい
以上の理由から、私の場合は200万円の目途を立てて準備済み。私学に行った際の対策として児童手当に手を付けずに全額定期預金でやりくりしています。
現在の子育て世代は、自分たちの親世代より税金が増えたり、手取りが減ったりで可処分所得が減っています。
お金のやり繰りは大変ですが、子供の可愛さはお金とは別物ですよね。我が家も大変ですが頑張っていきましょう。
関連記事ジュニアNISA:子供の将来向け株式投資状況20180922
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