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楽天VT投信の実質信託報酬は0.5%!これはオワコン?という質問

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先日、楽天VT投信や楽天VTI投信が初回の運用報告が出ました。思わぬ実質コスト0.502%にネット界隈ではちょっとした盛り上がりを見せております。

インデックス運用をする以上、信託報酬ふくめコストには注意を払うべきです。リターンから手数料を引いたものが自分の利益になります。

もちろん安い方が良いですね。私もそう思います。

記事内容は、今回の件を受けて、当ブログをお読み下さっている方よりご質問を頂きましたので、管理人の意見や考え方を投稿にてご回答いたします。

楽天VT投信から手をひいてeMAXIS Slimシリーズへ移行すべきかどうか・・・こんな風に考えている方の参考にもなれば幸いです。

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全体のリターンはアセットアロケーションで9割が決まる

ご質問頂いた方が、信託報酬の事でかなり慌てておりました。回答の前に大前提を再確認します。

人の数だけポートフォリオがあると言われますが、投資をした際のリターンはアセットアロケーションでほとんど決まってしまいます。

アセットアロケーションとは資産分配の事です。日本の年金運用を例に出すと国内株式25%、外国株式25%、国内債券35%、外国債券15%といったものです。

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個人の運用だと、現金を組み込むかどうかです。私は面倒なので株式50%、現金50%という非常にざっくりとした運用です。

まずは信託報酬問題の前に資産分配を決める事が大切です。
ご自身のリスク許容度は本人にしか分かりません。不安な人は現金比率や債券比率をどうするかを考える必要があります。

これが決まった後に、今回の場合は株式部分を有利な商品(低コスト)を選ぶという順番になります。

個人的な意見となりますが、楽天VT投信の信託報酬が思っていた以上に高かった・・・と悩む時点で、日本国民全体の上位5%くらいの金融知識は持っていると思います。

十分に勝ち組なので焦る必要はない。そういう事になります。かっこよく言うとファイナンシャルリテラシーの高い人。ですね。

前置きが長くなりました。サクサクといきますね。

2018年11月21日追記

ついに日本を含む全世界株式がeMAXIS Slimシリーズで登場しました。小型株効果よりも三重課税が無いので、オススメはeMAXIS Slim全世界株式になります。

読者様からの質問と私の回答

記事にする事はご本人様より了承いただいております。楽天VT投信に不安があるようですので、今回はこちらを回答いたします。

さて、今週は私がつみたてNISAで保有する楽天VTと楽天VTIの第1回目となる運用報告書が出ました。ななしさんもジュニアNISAで楽天VTIを保有されていらっしゃるようですから、ご覧になったことでしょう。

ななし
ななし

すみません。運用報告書は見ていません。ネットでインデックス投資ブロガーさんの情報をちょっと見た程度です。
ジュニアNISAにおいては気にもしていないのです。古いダウ投信も放置している状態です。

それにしても、信託報酬を含むトータルコストについては、特に楽天VTはすごく高かったですね。これ…アクティブファンドだったっけ…???

まだまだ新設ファンドですし、来年はどうなるかもわかりません。せっかく積み立てたのであと1年は様子を見ていこうと思います。次回も同じようなら、見切りをつけることも必要かなと考えます。

バンガード創設者のボーグル氏は低コストなインデックスファンドを選べ!と言ってるわけです。だとするならば、日本において実績や資産額豊富なemaxis slim、ニッセイやたわらシリーズなど低コストファンドへの切り替えも大事なのではないでしょうか?などなど自問自答を繰り返しています。

少しだけ不安になったので、アドバイスをいただきたくメールしました。
ななし
ななし

アクティブファンドと思うほどの信託報酬ではないと思います。きっとご自身が思っていた数字より高くて驚いたという事でしょう。
VT投信はFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動を目指す投資信託です。

次回を見てからの判断と言うのは素晴らしいと思います。自分の運用方針がしっかり決まった上で、最適な商品を選ぶ。万全です。

ちなみに第一回の楽天VT投信の信託報酬は0.502%です。

高いと言えば高いですね。見切りをつけてeMAXIS Slimシリーズ全世界株式(日本除く)を検討するのも良いかと思います。VT投信との比較記事も書いております。

投資ブログを見ているとeMAXIS Slimシリーズ全世界株式(日本除く)の実質コストは約0.25%という試算が多いです。

ただ、中身はかなり違います。

世界の株式時価総額99%のVT、中小型株を含まない時価総額85%くらいのeMAXIS Slimシリーズ全世界株式。日本を含むかどうか。

ジャンプするキャリアウーマン

悩む前に投資の世界に飛び込んでいる点は素晴らしいです。
ただ、身も蓋もない話をすると、1億円くらいあれば悩むレベルですが、つみたてNISAへ全額突っ込んだ場合で800万円の元本です。

暴落を乗り越えて20年積立を愚直に続ける事が出来たとして3倍くらいの数字を得られたとします。約2400万円のうち、信託報酬の差が0.25だと年間60,000円の差です。

暴落を乗り越えて20年間、同一商品を積み立てる事は正直難しいです。私も未体験ですし、投資ブログでも同一商品20年を実践している人を見たことがありません。

最初の5年だと200万円の元本も育っていないので値動き無しの場合、5,000円の違いです。そこまで悩まずとも、徐々に慣れていく。そんな考えで大丈夫と思います。

正直、3倍まできっちり育ったなら、非課税枠の切れるものから順に直接VTに乗り換える事も可能です。

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楽天VTの実質コストはぼったくりなのか

今回の隠れコストまでを含んだ実質コスト0.502%というのは非常にショックを受けられた方が多かったようです。

個人的な意見ですが、つみたてNISA発足以降の低コストな良質投信が出てきたので、高く感じるだけだと思います。

決してぼったくりファンドではなく、極めて良心的な商品設計です。

私の例を出すと、VTを買う事は

  • 円をドルにする。手数料0.25銭。
  • NY市場でVTを買う。手数料25ドル(2017年9月1日より最低手数料が5ドルになりました。)
  • 配当はドル。現地税10%(一部、確定申告で取り戻し可)
  • 再投資するにも手数料負けしない金額が必要。

というハードルがありました。けっこう高いハードルです。

さらにVT登場当初の信託報酬は0.35%くらいでした。10年以上前と比べるのはナンセンスかも知れませんが、私の経験からすると決して高過ぎるとまではなりません。

ちなみに海外ETFの全世界株式ACWIが信託報酬0.32%です。

外部リンクiシェアーズ MSCI ACWI ETF

ななし
ななし

楽天VT投信は、円建てで購入可能。為替手数料や買付手数料を含んで、配当の再投資までしてくれます。トータルで考えると十分良心的です。

いろいろ情報を拾っていると、楽天VT投信の実質コストが上がっているのは、思った以上に資産が集まり買い付けに費用がかかっている、という様子です。

この部分については、そのうち落ち着いてくるでしょう。

ライバルのeMAXIS Slimシリーズが本気を出し過ぎている、といった事が現段階での騒動になっているのかな、と。現物運用をしているメリットでしょうか。

ただし、

  • お互いに投資先のベンチマークや買付方法が違っているので、本当の同条件で比べるのは無理
  • eMAXIS Slimも資産増加に合わせて現物株の購入&銘柄入れ替えの売買コストは必要
  • eMAXIS Slimの低コストは他の高コスト商品のおかげで成り立ってる

は理解しておくべきと思います。

eMAXIS Slimシリーズは実質コストも安いですが自身で調べる事も大切です。

私が出来るアドバイスとなれば、まずはアセットアロケーションの設定が先。そして自分のリスク許容度の理解。その後にやっと金融商品を検討をする。

こうなります。究極的な部分を求めるなら、海外ETFを直接買い付ける事になります。

 

まとめと私の考え

  • 問合せ内容は楽天VTの実質コストが高すぎるのでは?という事
  • 楽天VT投信の初回報告書では実質コストが0.502%という事で様々な意見が出ている
  • 楽天VT投信の実質コストが高いか安いかでいうと普通~良心的
  • 見切りをつけてeMAXIS Slimシリーズ全世界株式(日本除く)を検討するのも良い

繰り返しになりますが、楽天VT投信のコストが高過ぎる。他の投資信託へ乗り換えた方が良いのでは?と思っている時点で、上位5%のリテラシーをお持ちです。

各社競争の時代に入りました。今後も良い商品が出てくる可能性もあります。都度、悩むのも大変なので良い商品が出てきたら、乗り換えるくらいで丁度良いと思います。

相場が冷え込んでいて買った資産がマイナスなら売って新しくて良い商品へ乗り換え。非課税枠商品や利益に対して税金がかかるなら取り崩す時期まで保有で良いのではないでしょうか。

ご質問ありがとうございました。

私の考えと行動予定です。
①2019年度からのつみたてNISAのVTI投信は様子見でeMAXIS米国株にするかは検
②子供のダウ投信はホールド。VTI投信もそのまま
③本当に必要なものは海外ETFを直接買う

 

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この記事を書いた人
ななし

1976年生まれ、超就職氷河期世代のインデックス投資家。投資情報を中心とした当サイトの管理とWebライターをしております。自己紹介は「ななし」をクリックで。

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