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4資産均等型バランスファンドはもっと評価をされるべき投資信託

リバランス画像 お金と投資
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つみたてNISAやiDeCoといった非課税口座のおかげで、投資への入り口が広がっています。

先進国株式や全世界株式を積み立てているけど、ついつい日々のプラスやマイナスで一喜一憂してしまう人もいると思います。昔の私がそうでした。

記事内容は値動きが気になる人へ向けた4資産均等型投信の紹介です。下落幅を減らすわりには、意外とリターンが良いのです。

長期投資と分かっていても日々の値動きで疲れてしまう人には最適な投資信託です。ゆっくりとした資産形成を考えている方に参考になれば幸いです。

実際に伝統的4資産均等型に連動した投資信託も関連記事として紹介しています。お時間のある時にゆっくりとお読みください。

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4資産均等型とは?

✔日本株式(TOPIX)
✔先進国株式(MSCIコクサイ除く日本)
✔日本債券(NOMURA-BPI)
✔先進国債券(シティグループ世界国債インデックス除く日本)
上記4資産に各25%ずつ均等に投資をするバランスファンドです。

この商品の魅力は4つの資産を均等に配分することで、どれかが大幅に上がった際、自動的にファンド内でリバランスをしてくれることでしょう。

値上がりした資産を売って、安くなっている資産を買付してくれるということ。

利確と同時に、冷え込んだ市場へ買付をするというのは非常に難しいです。それを機械的に実施してくれるのは頼もしいですね。

リバランス画像

画像は三井住友銀行より引用

リバランスの効果

アメリカのデータになりますが、実際にリスクが減ってリターンも改善されています。

リバランス効果(ランダムウォーカー)

引用画像はウォール街のランダムウォーカーです。

本当は40年くらいのデータが欲しいのですが、簡単に引き出せるデータが20年のみでした。

しかし、1998年~2018年の20年間はITバブル崩壊とリーマンショックがありましたね。

日本でもバブル崩壊後の株価暗黒時代も反映されています。2017年、2018年といった割と恵まれた相場環境ではなく、厳しい相場なので参考になります。

後述のおまけで1970年~2007年のデータもあります。

 

4資産均等型の平均リスクとリターン

以下の画像データは全てmyINDEXより引用しています。

4資産均等型リスク

見事な配分です。日本半分、海外半分。株式半分、債券半分。

特筆すべきはリスクが9.9%という部分です。標準偏差というバラつきを見る計算式に当てはめる事が出来ます。
ざっくりとした計算だと、平均期待リターンを加味すると約68%の確率で損失するのは年6%です。急落等があった場合、約95%の確率で15.9%となります。

最大損失が16%程度と考えると、非常に魅力的な投資信託です。なぜなら、大きなマイナスは取り返す事が非常に困難だから。

リーマンショックで株式が50%のマイナスを受けた際、その損失を取り戻すには50%のプラスでは足りず、倍の100%というリターンを出す必要があった事は忘れてはいけません。

100万円の投資が50万円になった場合、50%の上昇をうけても75万円。100%の上昇でやっとプラマイ0です。リスクは小さいほど正義なのです。

 

過去20年の最大損失と意外な利回り

4資産均等の過去最大下落値

サブプライムローンからリーマンショックに至る20ヶ月という下落相場での最大損失です。

日本株式、先進国株式の鬼マイナスを、債券がクッションとして機能しています。当時、日本国債以外は全て暴落という恐ろしい状況でした。

高利回りだからと国内外のREITを買っていた人たちには悪夢のような日々が続きました。赤枠の4資産均等はマイナス36.6%とありますが、かなり優秀な部類です。

過去20年のうち、年ごとの最高リターンと最低リターンを見てみます。

4資産均等の過去20年最高リターンと最低リターン

4つのリスク資産を均等に保有しているので、リターンもマイナスもそれなりの数値です。

更にリーマンショック以降に保有を続けたケースです。

4資産均等をリーマンショックから保有を続けた場合

リーマンショックの下落時に買っているナンピン状態なので、どのアセットクラス(資産)も値上がりが大きいです。

ななし
ななし

二つの図を見比べると、暴落時の耐性が強く、株式上昇局面においては日本株式に近いリターンを出してくれます。この点が最大の強みと私は思っています。

平穏な時期での比較もあれば良いのですが、最悪時を想定しても4資産均等型の強みはしっかりしています。

つみたてNISA等で初めて資産運用をする人は、株式一本で運用するよりも債券を含んだバランスファンドが良いと思っています。

暴落時に買い向かうというのは、思っている以上に難しいです。リーマンショックの時、インデックス派と呼ばれる人たちでも心が折れるのをたくさん見てきました。

買い向かったのはシーゲル派と呼ばれる株式原理主義者のような人くらいです。

そう考えると自動リバランスで機械的に行ってくれるというのは心強いパートナーです。

おまけ:4資産均等の長期データ

1970年から2007年までの4資産均等の長期データです。出典元はイボットソンです。

イボットソン10年データ

古いデータで水平も取れていません。スマホも普及していない時代のものですが価値はあるはずです。

2019年1月20日追記。やっとイボットソンのデータが見つかりましたので記事にしています。

 

まとめ

  • 最大のメリットは自動リバランスをしてくれること
  • 自分が思っている以上に暴落時にリスク資産を買う事は難しい
  • リバランスはリスクを低減してくれる
  • 半分が株式でリスク9.9%という数字は特筆すべき数字

長期投資には最適な投資信託と思います。じっくり資産運用にとりくみながら、自分のリスク許容度を知っていくにも最適です。

思っている上に人生は長いです。リスクを取れるだけの余裕があると分かった時点で株式を増やしていくというのも投資を続ける技術になります。

焦らずゆっくりいきましょう。

お読み頂きありがとうございました。

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この記事を書いた人
ななし

1976年生まれ、超就職氷河期世代のインデックス投資家。投資情報を中心とした当サイトの管理とWebライターをしております。自己紹介は「ななし」をクリックで。

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