300万円という額はちょうど投資を始めようという金額です。私が本格的に資産形成を始めたのも同じくらいです。
この金額を貯めるには早い人で3~4年くらいでしょうか。私は5年くらいかかりました。早い遅いはあっても、大金には間違いありません。
貯めたお金を何とか運用はしたいけど、やはり損をしたくない人は多いでしょう。先に回答をしておくと、結論は損をしたくないなら資産運用は出来ない。そうなります。
でも、少しくらいならリスクを取っても良い。そう考える人もいるはずです。
これから投資をお考えの方は安心なスタートを出来ます。損をしたくない人向けの商品や気を付ける点も提案しています。
損をしたくない人向けへの金融商品
全く損をしない金融商品はありません。例えば現金も、インフレにより購買力は減っていきます。
分かりやすい例を出します。「ポテトチップス」「量が減った」で検索をすると一発です。ここ10年で量は減っています。
値段は変わらないけど量が減った。量は同じだけど少し値上がりした。これが購買力の減少です。
現金というのは強力な武器です。1000万以内ですので、少しでも高いネット銀行の定期預金が良いでしょう。
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※2018年9月時点では0.02%です。ボーナス時期には少し高くなりやすいです。私は2017年12月に0.2%の定期預金に切り替えています。
個人向け国債というものもありますが、証券会社の口座開設や手間を考えるとネット銀行の定期預金で十分です。
※2018年9月時点での個人向け国債利回りは0.07%です。
思っている以上に損失へのダメージは大きい
ここからはリスクを取った投資信託を使っていきます。ただし、人間は儲かるよりも損をした方が精神ダメージは大きくなります。
図で表すとこんな感じになります。Wikipediaより引用しています。
1979年にダニエル・カーネマンとエイモス・トベルスキーによって証明された行動経済学の代表的モデルです。カーネマンは2002年、ノーベル経済学賞を受賞しています。
それなりに投資の事について知っている人でも、日々の値動きを見たりするので精神的に疲れます。
今年になってブログをしたり、つみたてNISAをはじめた人のtweetを見て改めて思いました。
最初のうちは数千円でもメンタル凹んだりしますよ。
あなたが思っている以上に、人間は損失に対して敏感だと思っておく方が良いでしょう。
その方が投資を長く続ける事が出来て、最終的には大半のケースで勝つ見込みが高くなります。
少しくらいリスクを取れる人へ向けた投資信託と運用方法
投資する商品はノーロード(買付手数料無料)で低コストの株式クラスならどれでも良いです。
300万円あったとしても、月1万円が良いです。リーマンショックのような暴落に見舞われた時は、世界中に分散された株式でも最大50%の損をします。
このリスクを負う代わりに、超長期では確実に株式は上昇をしてきました。ジェレミー・シーゲル教授の研究結果では、200年という期間でインフレ考慮後で6.7%の成長をしています。
何でも良いは投げっぱなし過ぎるので、私がオススメしている投資信託を紹介します。
アメリカを代表する500社の大企業へ投資する投資信託です。アメリカ集中が不安な場合、先進国株式、全世界株式という選択肢もあります。
月1万円、年間12万円という金額ですが、投資を始めて1年後にリーマンショックのような暴落が来たとしても300万円のうち、6万円の損失くらいです。
全体で見ると、あなたの資産のうち2%程度です。それでも6万円の損失は痛いですよね。私はけっこう痛いです。しかし、日常の貯金で十分に取り戻せる金額でもあります。
期間としては、1~2年くらい続けている間に徐々に色々な投資やリスクの勉強をしていくと思います。まずは小さく初めて、ゆっくりとリスクに慣れていく事が近道です。
もし、投資に興味が無ければ止めてしまい、節約や仕事の昇給、転職等で現金を積み上げるの良いでしょう。(なにより堅実で予想がたてやすい。)
まとめ|初心者が300万円からの失敗しない資産運用
- 損をしたくない場合は定期預金しか選択肢はない
- 思っている以上に人間は損失に弱い
- S&P500連動の投資信託を買うことはオススメだが月1万円くらいを上限にする
- 損失をしても貯金で十分に挽回が可能
これ以上の金額を投資をしたい場合は、300万円は投資に回さずにプールしておき、新しく出来た余裕資金を投資に回す。
こっちの方が精神的にも結果的にも良いでしょう。暴落対策費もあって万全です。
損をしない=リスクを取らないという事は、結果としてリターンも望めなくなります。身も蓋もありませんが、そういう事です。
しっかりと資産運用をしたいんだ、という方には下記の本をオススメします。
長期での株式運用を知るために最適な本です。初心者向けとしては少し難しく、そこそこ値段のするものです。最初は図書館で借りて読んでみるのをオススメします。
この本を読み切った場合、投資への考えが一気に変わる事をお約束します。読みやすくするためのレビューも書いています。
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